アマナイメージズの『Qlean Dataset』とFastLabel、LINEヤフーに権利クリアな200万点のAI学習用データセットを提供

Visual Bankグループの株式会社アマナイメージズ（本社：東京都千代田区、代表取締役CEO 望月 逸平）の、AI学習用データセット開発サービス『Qlean Dataset（キュリンデータセット）』と、Data-centric AI開発に必要なデータ収集・生成からアノテーション、モデル開発、MLOps構築までの全工程を支援するFastLabel株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役：鈴木健史、以下「FastLabel」）は、LINEヤフー株式会社（以下「LINEヤフー」）に、200万点のAI開発用学習データの提供を行ったことをお知らせします。

概要

生成AIの活用を積極的に推進するLINEヤフーにおいて、自社内で開発する生成AI（画像・動画の生成用途を除く）の学習用のデータセットに、アマナイメージズの『Qlean Dataset』より提供される著作権や肖像権などに配慮した権利クリアなビジュアル素材約200万点が採択されました。

アマナイメージズが保有する権利クリアな2.4億点の画像・動画等のビジュアル素材をAIの開発用途に合わせてパッケージングする支援体制と、Data-centric AI開発の支援に注力してきたFastLabelの学習データに関する知見という両社の独自の強みをご評価いただき、ご採択に至りました。

データ素材および提供フローの特徴

『Qlean Dataset』から提供される各種データ素材は、著作権や肖像権などの権利関係が明らかで、権利リスクを最小化していることが特徴です。また、画像データには絵柄を客観的に表したキーワード情報が付与されており、画像とキーワード情報をセット活用することで学習をより効果的に行うことができます。

データ提供に関しては、Amazon S3のバケット間で行い、約200万点の多量なデータ素材を1週間で転送することを実現しました。 

また本件のデータ提供において貢献いただいた作家やクリエイターの皆様には、アマナイメージズの方針に則り対価を還元しています。

■アマナイメージズ × FastLabelのサービス概要

「ビジュアル権利の総合カンパニー」として事業展開するアマナイメージズは、『Qlean Dataset』というサービスのもと、学習用データの新規撮り下ろしやストック素材からのキュレーションを行っています。40年間の歴史を持つ権利許諾の経験とノウハウに裏付けを持ちながら、AI開発で障壁となる権利リスクの問題を最小化し、AI倫理を前提にした権利クリアなAI学習用データを提供しています。

一方のFastLabelは教師データ作成代行やアノテーションツールの提供を主力事業として展開し、Data-centric AI開発を包括的に支援するサービスおよびシステムを提供しています。

両社は2022年10月25日に業務提携を締結して以来、それぞれの強みを掛け合わせることで、AIの機械学習における素材データの収集および権利処理からアノテーションに関して、一気通貫の対応体制を確立することで、お客様の課題解決を進めてまいりました。今後もアマナイメージズとFastLabelは、業務提携を通じて、日本企業のAI開発を支援し、AIが全ての人の生活を豊かにする社会の実現に向けて邁進してまいります。

■Qlean Dataset（キュリンデータセット）について

AIの開発現場が求めるニーズに沿って、高品質で権利クリアなビジュアルデータやオーディオデータ、テキストデータ、3Dデータを新規撮影・収録やキュレーションを通じて提供するサービスです。

また『Qlean Dataset』は、権利を適切に管理・流通するデータプラットフォーム構想『Qlean』の一環としてサービス提供をしています。