大阪韓国文化院(院長 金蕙穗、以下 文化院)は、8月28日(水)に、『朝鮮通信使に関する記録』ユネスコ「世界の記憶」登録7周年を記念し、琵琶湖で有名な滋賀県にて「朝鮮通信使から見る日韓友好の歴史ツアーin滋賀県、朝鮮人街道をゆく」を開催しました。
「朝鮮人街道」は滋賀県内で朝鮮通信使が通行した道筋で、現在の滋賀県野洲市から彦根市まで41kmもあります。
朝鮮通信使を知らせるために文化院と博物館、自治体との協力・後援
今回の歴史ツアーは、大阪歴史博物館、滋賀県、長浜市、彦根市、近江八幡市など博物館や自治体の協力・後援で開催されました。特に朝鮮通信使の専門家である大阪歴史博物館の大澤研一館長がガイド兼講師を務め、歴史ツアーとしての専門性を高めました。
参加倍率14:1…滅多にない機会に熱い反響
45人乗りの大型バス1台で出発した今回の歴史ツアーでは、抽選で32名の参加者を選定しましたが、当選の倍率が14:1に達し、日韓友好の象徴である朝鮮通信使への高い関心を伺えました。特に「高月観音の里歴史民俗資料館」では、特別な機会ではないと観覧が難しい「雨森芳洲」の著書などユネスコ「世界の記憶」に登録されている所蔵資料をツアーの参加者に公開しました。また、「雨森芳洲庵」では平井三夫館長から直々雨森芳洲について説明を聞く体験もできました。
他にも朝鮮通信使の宴会や休憩の場所として使用された「宗安寺」や「本願寺八幡別院」では、朝鮮通信使と推定される肖像画や朝鮮通信使が歌ったという漢詩などを観覧したりもました。
そして、近江八幡市に残る朝鮮人街道の痕跡を一部ながら参加者が直接歩く体験も行われました。
今回の歴史ツアーに関する詳細は大阪韓国文化院のHP(https://k-culture.jp)にてご覧いただけます。また、ツアーの様子を収録した映像も後日公開される予定です。
イベントについて、文化院の金蕙穗院長は「今後もより多くの皆様において日韓共通の文化遺産である朝鮮通信使への理解を深めることができるよう、様々なプログラムを作っていきます。特に朝鮮通信使というテーマを持ち、博物館や自治体との協力を活発に拡大し、未来志向の日韓文化交流の土台を作っていきたいです。」と述べました。