障がい児育児×IT領域でサービスを提供する株式会社NEWSTA(東京都渋谷区 鈴木碩子)は、疾患・障がい児の毎日を楽しく!をコンセプトにしたブランド「ファミケア(famicare)」にて、排尿予測デバイスを開発するDFree(ディーフリー)と共同で「障がい児育児におけるトイレの悩み」について調査を実施いたしました。その結果をご報告いたします。
回答者属性および調査結果サマリー
<回答者属性>
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206家庭に調査を実施し、うち66.5%が男の子、33.5%が女の子。平均年齢は6.8歳
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回答者の子どもの疾患種別は神経発達症群(発達障害)(27.7%)やその疑い(16.5%)が合わせて44%を占め、次いでダウン症(10.7%)
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回答者の子どもの障がい種別は知的障害や発達障害があるお子様が全体の87%を占める
<調査結果サマリー>
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障がい児のトイレの困り事で最も多いのは「トイレに行きたいことを教えてくれない」(33.7%)、次いで「トイレを理解していない」(22.3%)
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上記のような排泄の困りごとへの対策として、68%が「定期的にトイレに連れて行く」、54%が「トイレについて話をする」といったコミュニケーションを実施
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障がい児のトイレ問題に対する、親のストレス平均スコアは6.2
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トイレトレーニングやサポートは、未実施が7割を超える
トイレの困りごと、最も多いのは「トイレに行きたいことを教えてくれない」
「お子様のトイレ・おむつのお困り事に対して近いものを教えてください(複数回答可)」の質問では「トイレに行きたいことを教えてくれない(伝えられない)」 が33.7%で最も多く、次いで「トイレを理解していない」(22.3%)が続きました。
またこうした排泄の困りごとへの対策として、家族は68%が「定期的にトイレに連れて行く」、54%が「トイレについて話をする」といったコミュニケーションを実施していることが明らかとなりました。
自由記述では「トイレを怖がらないように慣れさせる」や「ふざけないでトイレで用を足す事はかっこいい事だと褒める」などの家族の工夫も見られました。
障がい児のトイレサポートに対する親のストレス平均スコアは6.2
「現在のお子様のトイレのサポートに関するストレスは10段階中どのくらいですか?」と質問したところ、親御様のストレス平均スコアは6.2であることがわかりました。
主なストレス原因としては「子どもが尿意を伝えられないこと」(67%) が最も多く、次いで「トイレへの移動や声かけが間に合わないこと」(45%)が続きました。
また障がい別のトイレサポートの親のストレスについては知的・発達障害児は「尿意が伝えられないこと」が主なストレス要因で、理解と行動の不一致や排尿とトイレに行くタイミングがうまく合わないことがストレスの大きな要因になっていることがわかりました。
一方、身体障害児は「移動や介助の物理的なタイミング」が主なストレス要因となっていたものの、全体的なストレスは比較的少ないこともわかりました。
さらに高ストレス層の主要な困りごととしては、「子どもが尿意を伝えられない」「介助タイミングが合わない」「外部環境でのトイレ利用が難しい」ことが挙げられました。
トイレトレーニングやサポートは未実施が7割を超える
「現在トイレの自立に向けたサポートやトイレトレーニングをした経験がありますか?」の問いに対しては「いいえ」の回答が7割を超え、回答者の子どもの平均年齢が6.8歳であることと、一般的には2歳後半〜3歳でトイトレが始まる(※1)ことを比較すると「トイトレ経験が少ない」ことが明らかとなりました。
※1 出典:エリエール「いつから始める?トイレトレーニングの基礎知識」
困りごとの実際の声やトイトレを行っている方の具体的なトレーニング内容など調査内容の詳細についてはファミケアサイトの下記記事にて全文を公開しております。ぜひご覧ください。
障がい児のトイレのお悩みを徹底解明!ファミケア×DFree共同調査結果まとめ
※本プレスリリースの情報やファミケアサイトのデータを使用される場合には、上記の調査タイトルおよび記事URLの出典を明記の上でご利用をお願いいたします。
【本件に関する取材やお問い合わせ先】
ファミケア 広報担当 鈴木
pr@newsta.co.jp
<調査概要>
・調査期間:2024年5月2日〜5月31日
・有効回答数:206件
・調査方法:インターネット調査
・回答形式:選択式を中心とした一部記述式
調査背景および総評
障がいのある子どもと家族が排尿に関して具体的に何に困っているのか、どのようなタイミングで何があると助かるのか、解像度をあげ、具体的な解決方法を探していくために、本調査を排尿予測デバイスを提供するDFree様と実施いたしました。障がいや疾患においては「なんとなくとても大変そう」というイメージを一般的にも持たれることが多くなっていますが、この不透明な部分をまずは生活に密接な「トイレ」という部分で実際のご家庭の声から解明し、ソリューションを持つ人々へお届けすることが本調査の目的です。
調査を通して、子どもが物理的にトイレができるようになることを目指すだけではなく「トイレで排尿をすること」を通して子どもの理解や親子のコミュニケーション、子どもへの達成感などを体験する一つにもなっていることがわかりました。
本調査をご覧いただき、何か気づきや実現可能なことがある方は、ぜひ情報をご活用いただき、お取り組みいただけましたら幸いです。
ファミケアについて
ファミケアは「疾患児・障がい児の毎日を楽しく!」をコンセプトに掲げるサービスブランドです。疾患や障がいのある子どもとその家族が困っている事を解決し、楽しい!と感じる時間を一瞬でも多く生み出す事を目指して誕生しました。情報サイトやアプリの提供、法人向けのプロジェクトやニーズマッチ支援を展開しています。
疾患や障がいは人それぞれありますが、疾患や障がいによる特性上、ニーズにマッチする商品・サービスが少なく、不便を感じやすくなっています。これらの不便をIT領域をはじめとして、オンライン・オフラインで解決していくのがファミケアです。多くの企業・団体・個人の方とファミケアが繋がりながら、同領域における新しいチャネルとなっていく事を目指しています。
ファミケアサイト:https://famicare.jp
ファミケアアプリ(iOS):https://apps.apple.com/jp/app/ファミケア/id6476365205
ファミケアアプリ(Andoroid):https://play.google.com/store/apps/details?id=com.newsta.famicare
ファミケアインスタグラム:https://www.instagram.com/fami_care/
DFreeについて
DFreeは膀胱の尿のたまり具合を超音波で見える化することで、おしっこのタイミングを事前にスマホ等でお知らせする排尿予測デバイスです。トイレの意思表示が難しい子どもやおもらしの多い子どものトイレのサインのかわりになってくれます。
DFreeサービスページ:https://dfree.biz/kids
株式会社NEWSTAについて
株式会社NEWSTAは「あたりまえを、あたらしく」をパーパスに掲げるスタートアップ企業です。NewStyle &NewStanderdを提案し、社会に対しても、家庭に対しても懸命に取り組む人たちが、幸せなライフスタイルを送る事を実現することを目指しています。当社は東京都女性ベンチャー促進事業APT women7期に採択されております。
企業概要
設立:2022年11月1日
代表取締役:鈴木碩子
コーポレートサイト:https://newsta.co.jp