イオングループで全国展開している株式会社未来屋書店(本社・千葉市)が毎年開催している「未来屋えほん大賞」。その受賞結果が、9月1日に発表されました。
この賞は「未来まで読み継がれるベストセラー絵本を育てる。」というコンセプトで開催されており、全国の未来屋書店の児童書担当者が、直近1年間に出版された絵本の中から受賞作を選びます。
第8回となる本年度の大賞に輝いたのは、『ぎょうざが いなくなり さがしています』(作/玉田美知子、講談社)です。
過去の受賞作をみますと、このほど100万部を突破した『大ピンチずかん』(作/鈴木のりたけ、小学館)や、大人気シリーズの一冊『パンどろぼう vs にせパンどろぼう』(作/柴田ケイコ、KADOKAWA)など大ベストセラー絵本が名前をつらねます。
この賞の受賞によって、広く注目を集めるきっかけになったり、すでにブレイクしつつある絵本のさらなる飛躍に貢献したりすると言えます。
大賞に輝いた玉田美知子さんは、「たくさんの方にぎょうざをさがしていただいて、とてもうれしいです。またおいしい絵本をお届けできるよう、パリッとがんばります!!」と喜びを爆発させています。
選考に携わった未来屋書店の担当者からは、『ぎょうざが~』を大賞に推した理由について、以下のような声が寄せられています。
「としおくんの想像力豊かな発想が面白く可愛いです」
「ぎょうざから連想される事がいっぱいストーリーにちりばめられ、親子でわくわく、にこにこして読めます」
「ちょっと危なっかしいぎょうざがとても可愛いです」
「大人も子どももみんな知ってるぎょうざのおはなし。表情豊かなぎょうざをつい応援したくなります! 子どもに読み聞かせたら大ウケ間違いなしです!!」
大賞を獲った『ぎょうざが いなくなり さがしています』の贈呈式は、9月6日(金)に都内の会場で行われる予定です。
『ぎょうざが いなくなり さがしています』が、どんな絵本なのかというと……
主人公・としおくんが、「ぎょうざが いなくなり さがしています。とくちょうは ひだが5つある ひとくちサイズの やきぎょうざです……」との町内放送を耳にしたところから物語がはじまります。
放送をきっかけに、としおくんが、「すいぎょうざと けんかして……なきながら おみせを とびだしたかな。」とか、「5つの ひだが いやに なっちゃって、はるまきに なる たびに でたのかもよ。」とか、ぎょうざがいなくなった理由について、さまざまな妄想を爆発させるというおはなしです。
画面せましとばかりに、かわいいぎょうざさんが絵本の中を動き回ります。
第8回未来屋えほん大賞 10位までの受賞結果
大賞 『ぎょうざが いなくなり さがしています』玉田美知子/講談社
2位 『まほうのわくわくおにぎり』 まいのおやつ/KADOKAWA
3位 『ひみつのたからもの』 豊福まきこ/BL出版
4位 『うちのピーマン』 文:川之上英子・健 絵: 柴田ケイコ/アリス館
5位 『大ピンチずかん 2』 鈴木のりたけ/小学館
6位 『パンダのおさじと フライパンダ』 柴田ケイコ/ポプラ社
7位 『あーっとかたづけ』 田中達也/福音館書店
8位 『火の鳥 いのちの物語』 原作:手塚治虫 文・絵:鈴木まもる/金の星社
9位 『野球しようぜ!大谷翔平ものがたり』 文:とりごえこうじ 絵:山田 花菜/世界文化社
10位 『おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました』 作:渡辺 朋 絵: 高畠 那生/童心社