世界文化社は、『細川護熙自選作品集 但造作莫(ただぞうざすることなかれ) 私の作陶、書そして画』を9月5日(木)に発売します。60歳から25年にわたり創作活動を続ける細川護熙氏の想い、言葉を紡いだエッセイを交え、自ら選んだ作品を一挙に公開する自伝的作品集です。
還暦を機に創作の道に入った四半世紀の記録 ――「やってみたい一心で、茶陶に挑む」
もともとは焼物に興味はなかったと語る細川護熙氏。友人がやっている姿を見て「面白そうだ」「やってみたい」とにわかに思い立ち、押しかけ弟子をする中で基本を学び、挑戦し続けてきました。長次郎に憧れ、光悦が好き。「なんとかしてあの素晴らしい作品に近づきたい」と、試行錯誤を繰り返してきたのです。高麗もの、唐津、志野や織部、そして楽…。「作陶を始めた頃、茶盌を作りたい、自分の陶における主役は茶陶である」と意気込み、手がけた作品の数々をご覧ください。
人気の茶陶だけでなく。「書」「画」にもまっしぐら
茶陶のみならず幅広く陶の作品を世に送り出し、書そして画も琴線に触れるような力作を生み出してきた細川氏。若い頃から関心はあった。が、自分は悪筆だと思ってきた「書」。水墨画からはじまり、水彩画、油彩、新境地となる漆絵まで辿り着いた「画」。「毎日を一生懸命、一日一生涯の想いで生きる」そう思いながら創作を続けた四半世紀、そして今、「残生」について思うこととは――。
著者プロフィール
細川護熙(ホソカワ モリヒロ)
昭和13(1938)年、東京生まれ。上智大学法学部卒業。新聞記者を経て熊本県知事などを歴任。平成5(1993)年に第79代内閣総理大臣に就任。60歳を機に政界を引退し神奈川県湯河原にて創作活動を始める。陶芸はじめ書そして水墨画、油絵、漆芸など多彩な創作を現在に至るまで意欲的に行ってきた。『不東庵日常』(小学館)などの著書がある。公益財団法人永青文庫(細川コレクション)理事。
刊行概要
『細川護熙自選作品集 但造作莫 私の作陶、書そして画』
■著者:細川護熙 写真:藤森 武
■発売日:2024年9月5日(木)
■定価:3,960円(税込)
■仕様:B5変型判 208ページ
■発行:株式会社世界文化社