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高槻市は、かつて武家屋敷が広がっていた高槻城三の丸跡から江戸時代の小将棋や中将棋の駒が多数発掘されるなど、古くから将棋との関わりが深く、将棋を通じて文化振興を図るため、平成30年9月に自治体として全国初となる日本将棋連盟との包括連携協定を締結。今秋、関西将棋会館が大阪市福島区から同市へ移転することを前に、「将棋のまち高槻」はますます盛り上がりを見せています。令和4年度から、児童に将棋に親しんでもらい、日本古来の伝統文化への理解を深めてもらうことなどを目的とし、市内の小学校1年生を対象に、高槻産木材で製作した将棋駒配布と全41の市立小学校で日本将棋連盟所属の棋士による出前授業を実施。今年度の出前授業が9月2日(月曜日)に、市立大冠小学校で同市にゆかりのある棋士、浦野真彦八段を講師にスタートしました。この日の授業では、まず担任の先生が、将棋駒は高槻の森林の風倒木や間伐材で作られていること、豊かな自然環境を作る森は生活に欠かせない大切な存在であることなどを児童に伝える「木育」を実施しました。続いて、浦野真彦八段が教室に登場すると「箱の中に入っている将棋駒に触れてみましょう」と話し、児童は箱から将棋駒を丁寧に取り出して、手に取ったり鼻に近づけたりして木でできた将棋駒の感触やにおいを体感。その後、ペアになって「山崩し」を体験し、将棋の礼儀作法を学びました。児童たちは「今まで将棋はあまりやったことがなかったけど、駒を使った遊びができてとても楽しかった。またやりたい」と嬉しそうに感想を話していました。今後は、来年1月頃まで、順番に各学校で出前授業を行っていく予定です。