先日、鹿島建物総合管理㈱様の採用担当者様と同社で活躍している卒業生2名に麻生建築&デザイン専門学校に来校していただき、本校の学生を対象に企業説明会を開催していただきました。
説明会では業務内容の説明はもちろん、現場でのBIM*活用の現状や展望、学生からの質問におこたえいただきました。
鹿島建物総合管理㈱様は鹿島建設㈱のグループ会社として、鹿島建設㈱の施工物件を中心に全国規模で建物管理を行う会社です。
建築設備管理をはじめ、清掃や警備、リニューアル工事等を請け負っています。
設備管理という仕事では、BIMの導入が進んでおらず、現在でもその多くを、紙の図面やエクセルなどで管理しています。
そんな中同社では「新生産推進室」というBIM活用を推進する部署を設立しました。
まずは、建物を効率的に管理するためにBIMのデータを活用するBIM-FMシステムを構築。
ちなみにFM はファシリティ・マネジメントのことで、建物を使う人たちが快適に過ごすように管理することです。
BIM-FMシステムでは、設備に問題が発生した際には、BIMの視認性を活かし、場所や原因を迅速に特定することが可能になります。
これにより大規模な修理を回避し、長期的なコストの節約にもつながります。
また設備点検やメンテナンスのスケジュールもBIMから作成するデータベースと連携させ、計画的に業務を進めることで業務効率化が図れます。
BIMを通じて、お客様の利益となるサービス向上はもちろん、社内での業務効率や属人化からの脱却で、生産性とワークライフバランスの向上につなげています。
業務改善の最前線の部署には現在5名が所属。そして、そのうち4名が麻生建築&デザイン専門学校の卒業生で、当校で学んだBIMスキルを日々発揮しています。
麻生建築&デザイン専門学校では、企業に入ってからBIMを学ぶのではなく、在学中にしっかりと身につけることができます。
本校では、業界でもまだ認知が高くない黎明期よりBIM設計に関する技術に着目し、研究~教育課程への反映に努めてきました。
BIMの授業では、現場で主流になりつつあるRevitのソフトを使用します。
学生各自のPCにソフトを導入し、自身のPCを学校に持ち込み学習できる環境(BYOD)やネットワーク環境を整備し、常に最新の状態で学習できるよう配慮。
学校での授業、自宅での課題、コンペ等個人制作など常に活用できる体制を提供しています。
またBIMゼミという専門のゼミがあり、そこでは現場の一戦で活躍中の講師の方を交え、実際の企業案件やコンペを通じて多数の学生がBIMを学んでいます。
スキルの高さはコンペの実績からも明らかです。
「マロニエBIMコンペOSAKA2023」では、本校の学生6組がエントリーし(全国からは84組)、最終選考に3組が残りました。
そのうち1組が【最優秀賞(国土交通大臣賞)】【藤本壮介審査委員会特別賞】を同時受賞したほか、もう1組が【奨励賞】、さらにもう1組が【奨励賞(グラフィックソフト賞)】を受賞しました。
ちなみに、2位、3位にあたる【優秀賞】を竹中工務店と東京大学が受賞。
実務者である企業や大学院生や大学生をおさえての受賞は、麻生建築&デザイン専門学校でのBIMスキルの高さを証明するものです。
BIMのスキルを持った学生は、企業からのニーズも高く、就職の際にも大きなアドバンテージになります。
麻生建築&デザイン専門学校では、最新の技術と実践的な知識を提供し、学生が未来の建築業界でリーダーとして活躍できるようサポートしています。
麻生建築&デザイン専門学校
「知性を兼ね備え、責任あるモノづくりを通して業界の第一線で社会に貢献し、感動を与えられるプロフェッショナルを育成する」という教育理念の下、急速な社会の変化に柔軟に対応できる、良識と高い専門技術・知識を備え、常に挑戦する意欲に満ちたプロフェッショナルを育成しています。
〈建築分野〉 と 〈デザイン分野〉を学ぶことができる専門学校。業界トップクラスの企業との連携で、現場の「今」を取り入れたカリキュラム編成で、最先端の技術に対応できる力を身につけ、学内外で実践力を養っています。この教育力が業界有名企業から高い評価を得ており、質の高い就職実績を実現しています。
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