お手伝いと旅を掛け合わせた人材マッチングサイト『おてつたび』を運営する株式会社おてつたび(本社:東京都渋谷区、代表取締役:永岡里菜、以下「おてつたび」)は、シニア・プレシニア世代の参加者が増加していることを受け、50歳以上のおてつたび参加経験者を対象にアンケート調査を実施しました。
調査背景
労働供給制約の時代。地方はより深刻な人手不足
労働供給制約の時代において、特に地方の農業や観光業といった主要な産業分野では深刻な人手不足が続いています。リクルートワークス研究所「未来予測2040」では、2030年に341万人余、2040年に1100万人余の労働供給が不足すると予想されています※ この問題に対し、お手伝い(短期アルバイト)と旅を組み合わせたサービス『おてつたび』は、人手不足の事業者と、働きながら旅を楽しみたい旅行者とのマッチングを行い、地域の人手不足解消と地域経済の活性化、関係人口創出に貢献してきました。
※出典:リクルートワークス研究所「未来予測2040」
https://www.works-i.com/research/report/item/forecast2040.pdf
地方への関心の高まり。早期リタイア「FIRE」という選択も
コロナ以降、テレワークの普及やワーケーションの利用で居住先の自由度も地方移住への関心が増えたことや、経済的自由を得て早期リタイアする「FIRE」への関心が高まったことなどを背景に、「おてつたび」の利用者は、若年層だけでなくシニア世代へも拡大しています。
参加者年齢層の推移
2021年12月31日時点と2023年12月31日時点での累計参加者の年齢層比較を行ったところ、50歳以上の参加者が増加していることが明らかになりました。2021年には全体の8%だった50歳以上の参加者が、2023年には23%に増加しており、シニア層の関心の高まりを反映しています。
シニア層の活動が地方の人手不足解消に貢献。新たな経験や出会いの機会にも
日本の総人口が減少する中で、65歳以上の人口割合は増加しており、令和18年(2036年)には33.3%に達し、3人に1人が高齢者になると予測されています※。このような状況下で、シニア世代は地域を支える貴重な労働力として期待されています。また、シニア世代にとっても、旅先で働くことは「生きがい」や「新たな挑戦」「社会とのつながり」といったメリットをもたらすと考えられるため、本調査を実施しました。
※内閣府 高齢化の現状と将来像:https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2020/html/zenbun/s1_1_1.html
調査概要
調査主体:株式会社おてつたび
調査名 :50歳以上のおてつたび経験者へのアンケート
調査期間:2024年8月14日(水)〜8月20日(火)
調査対象:50歳以上の「おてつたび」参加経験者
回答数 : 230人(有効回答者数)
エリア :47都道府県
調査方法:WEBアンケート
◇アンケート調査の結果、最も多かった動機は「日本各地、いろんな地域に行ってみたい」というものでした。これに続いて「新しい経験がしたい」「旅行や温泉が好きだから」「滞在費や旅費を節約できる」が上位に挙げられました。
◇「社会貢献をしたい」といった奉仕活動というよりも、自身の人生をより豊かにすることや、経済的負担を削減しながら旅を楽しめることに魅力を感じていることが明らかになりました。
◇また、アルバイトという形態でありながらも「生計の維持のため(生活費を補うため)」や「貯蓄・貯金をするため」という理由を選んだ方は少数派でした。ただし、「滞在費や旅費を節約できる」が4位に入っていることから、お金を稼ぐためではなく、コストを抑えて旅を楽しむ意図が伺えます。
「おてつたび」に参加した理由(記述回答)※一部抜粋
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旅行とは違って長くいることでその土地や地域の方々の魅力を感じることができるから。まだまだ知らない場所や人に出会える機会が増えて楽しいから(50代 女性)
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自分では選ばないところへ行けるモデルコースを巡る観光旅行では飽きたらないから住むように滞在したかった。人の役にたてるから(60代 女性)
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おてつたびに参加した当時、それまで20年近く勤務していた職場を退職し、今後の老後に向けた人生ステージについて考えていた時でした。最近「キャリアブレイク」という言葉もあるようですが、まさにそのブレイク中のいちチャレンジ、いち経験として参加しました。(50代 男性)
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長いサラリーマン人生、自己概念を打破する為、新たな社会交流の場面を経験する事で経験値と人間力を高めたい(60代 男性)
一人旅に興味はあったものの、どうせなら少し地域のことを知ったり、お手伝いを通じた出会いも期待できる「おてつたび」に挑戦してみたいと考えたためです。もちろん、滞在費がかからないことも魅力でした。(50代 女性)
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子供から手が離れ時間ができたから。今まで家族中心の生活をしてきたので、この先は自分の好きなことをやりたい。(50代 女性)
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子供たちが成長し人生の次のステージを探していました。まだお役に立てるなら頑張ってみようと思い挑戦をはじめました。(60代 女性)
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26年間、保育園を経験しています。それ以外の仕事をしたことがないので、さまざまな職種の労働を通して労働者の気持ちを感じたり、労働体験をしてみたいと思いました。(50代 女性)
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子育てもほぼ終わり、生活の為に働く必要もなく、毎日を無駄に過ごしている日々に嫌気がします。人の役に立つ事がしたい、やったことのない経験をしたいとの思いで参加させて頂きました。(50代 女性)
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旅がしたいけど、節約しながら旅ができたら良いなと思っていました。さらに人のお役に立てるのであれば更に良いと思い、参加しました。(50代 女性)
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ズバリ、円満な夫婦関係を持続する為です。60歳で定年後、自宅にいる時間が増えて、カミさんといる時間が増え、些細な事で揉める事もあります。その為、たまには留守にすると良い関係になりますよ。是非ぜひ、お試しあれです。(60代 男性)
「出会えてよかった」と思った理由(記述回答)※一部抜粋
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旅館の従業員の皆様がとても親切で、一生懸命に仕事に取り組んでいる姿勢に共感したため(50代 女性)
近い年齢で、従業員のやりくりなど奮闘している姿に勇気をもらった(60代 女性)
60~80才のスタッフが元気に活躍されていたこと。大好きなことに情熱を注いでいて、魅力的な人だったこと(50代 女性)
一生会わなかったはずの人と友人になれた。受け入れ側の職員とは心の交流も含めて同志として仕事ができたから(60代 女性)
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おてつたびに来ている若い世代の人と色んな話ができて、とても有意義で楽しかった(60代 女性)
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初めて知り合ったおてつたび仲間4人で一緒にドライブして食事して一生の思い出ができた。同室の女性とも年代が一緒で楽しく会話できた。ベッドメイキングや清掃、バックヤードの大変さが分かって勉強になった。(50代 女性)
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マネージャーに認められ、うちで働かないか?と声掛けしてもらった(50代 女性)
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参加したときは私が最年長で下は大学生から30代、40代と年代も経歴もバラバラ。それぞれが何等かの目的を持って参加されており、それらの話を聞くのは大変楽しく参考になりました。(50代 男性)
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どなたもすぐ仲良しになれて、とても親切にして頂いた。貴重な体験ができたりおてつたびが終了してからも連絡を取り合い交流が続いているから。(50代 女性)
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新しい人生を始めようとしている同世代、異世代のおてつびとさんと出会えて、刺激を受けたから。また、地域を盛り上げようと頑張っている、受け入れ先さんに出会えたから。(50代 女性)
シニア・プレシニア世代が「おてつたび」を活用するメリットについて、どのようにお考えですか?(記述回答)※一部抜粋
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子育ても落ちついたり、退職されたり、第二の人生について考えるシニア世代の方にとって、おてつたびは、今まで未経験の職種を経験したり視野が広がるので、良いと思います。(50代 女性)
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いつの間にか子供たちが巣立ち、“空の巣症候群に陥っていました。誰からも頼られず、また、必要とされてない孤独感に日々押しつぶされてるであろう我々世代。社会に参加し人の役に立つことで自己の存在意義が感じられる。(50代 女性)
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この歳になって、世の中にはいろんな職種があって、それぞれに苦労があって、いろんな人がいるもんだと、改めて感じますので、考え方も柔軟になるのかなと思います(50代 女性)
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宿泊業のおてつたびに参加させてもらいましたが、迎える側の努力や大変さが分かり、視野が広がりました。また、これまでにはない非日常感が味わえたので、そんな楽しさを友達にも知ってほしい。(60代 男性)
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若者と接することは大変刺激的、今までの仕事及び人生経験も活かせる。学ぶことの方が多い(50代 女性)
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今までの人生観を振り返ることができる。謙虚に自分を見つめ直す事ができる(60代 男性)
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仲間を作りたいとか、キラキラした時間を!みたいな事は思わず参加しています。あくまでも、新しい土地、旅先で仕事をするというのが、1番だと思っています。力不足はあるだろうけど、出来るだけお役に立てるように、又そこから自分も自信が少しでもつけば参加した意味もあり、嬉しいなと思っています。若者でないから逆に良いです、という受け入れ先もあるので、興味もったらチャレンジするのは楽しいです。(50代 女性)
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年をとると自然と新しい事へのチャレンジ欲がなくなっていくかと思います。ましてやリゾート地などでのバイトというと学生のイメージが強く、世間体を気にしてしまい出来ないというシニア層はかなりいるのではと考えます(50代 男性)
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価値観や視野が凝り固まってる人が多い世代なので、自分を変革するのに良いと思います。(60代 男性)
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私たちの世代は、一世代前のように定年=リタイヤという生き方ではなく、経済的な必要性からも、また自身の幸福度の面からも、何らかの形で仕事を続けたいと考える人が多いと思います。おてつたびを今のうちに経験しておくことは、①凝り固まった既成概念を緩める、②異世代と触れ合い多様性を実感する、③「初」の環境に馴染んでいく経験値を積む、などの面で、定年後のキャリアチェンジにとても役立つと感じます。一言で言えば、職場勤めでは得られにくく、またシニア・プレシニア世代が最も苦手とするであろう「柔軟性」を身に着けられる気がします(もっとも、それを本人が意識しておくことが最重要かつ大前提ではありますが)。(50代 男性)
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一般的に頭が固く自分の経験領域、意識から抜け出しにくいシニア世代は受け入れ先にとって苦手意識があると思います。応募する方々は色々ですが、過去の経験とは違う体験を求めていると思います。幅広い年代と働き、異なる生活環境に順応でき、常識をわきまえて感謝の念を失わなければ、今後の人生にも生きる意識改革のきっかけを得ることができると思います。(60代 男性)
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昭和の時代の人にありがちなこうあるべき、という固定観念を少し崩すことができると思います。今までと違う世界を見て心も身体も活性化でき元気に年齢を重ねることができると思います。自分もまだ役に立てるという自信もついて外見もいきいきしてくると思います。(60代 女性)
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60近くになって、若い人たちと一緒に山登りしたり、ドライブしたり、楽しかった思い出しかありません。違う世代との交流が、ものの考え方がアップデートに繋がりました。(50代 女性)
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おてつたび先で、元気に働いている、自分より高齢の地元スタッフの方々を見ると、勇気と元気を貰えます。老後を生きる力になります。(60代 男性)
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自分が知らなかった事や違った人生を歩んで来た人達との出会いは、幾つになっても人生を豊かに出来る。(60代 女性)
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学生の夏休みなどのような時期に限定されない自由時間を生かせるのはシニアならではだと思うため。(50代 女性)
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生活費を稼いでいくには難しいですが、退職後で多少余裕のある方ならばちょうどよいのではと思います。働かなくなることで社会と離れてしまう感じがあるかと思いますが、おてつたびに参加することで社会との繋がりを保つこともできます。(50代 女性)
参加者の体験記事
おてつたびとは
「お手伝い(短期アルバイト)」と「旅」を組み合わせた人材マッチングサービスです。人手不足に悩む地域事業者と、働きながら旅を楽しみたい旅行者をマッチングしています。
旅行者は、現地までの交通費は自己負担となりますが、旅先で働くことで報酬を得られるため、旅行の経済的負担が軽減できます。また、地域の人々との交流や新たな地域の魅力の発見、さまざまな産業に携わる経験を積むことができます。
事業者は、地域外からの働き手に対して報酬と宿泊場所(寮など)を提供することで、業務を手伝ってもらうことができます。全国各地からの働き手を集めることができ、交通費の支給も不要です。さらに、働き手が休日や空き時間に地域を観光することで、地域経済の活性化にも期待できます。
2024年9月現在、登録者ユーザー数は6万人を超え、大学生や社会人、転職活動中の方、シニアまで幅広い年齢層の方にご参加頂いています。受け入れ事業者数は全国47都道府県 1,600事業者に拡大。業種はホテル・旅館など宿泊業と一次産業とが中心ですが、それ以外にもゲストハウスやキャンプ場、酒造会社や水産物の加工業や飲食店など多種多様です。
取材について
「おてつたび」は、新しい旅のスタイルと繁忙期の人材確保の手段として、より多くの方に知っていただきたいと考えています。そこで、メディア取材を積極的に受け付けています。ご興味のある方は、ぜひ下記のフォームからお気軽にお問い合わせください。企画段階でのご相談もお待ちしております。
会社名 :株式会社おてつたび
代表者 :代表取締役CEO 永岡里菜
所在地 :(東京オフィス)〒151-0053 東京都渋谷区代々木3丁目31-12
(静岡オフィス)〒430-0907 静岡県浜松市中区高林1丁目8-43
設立 :2018年7月
資本金:70,286,500 円