吉本新喜劇とメンズファッションブランド「ヨシオクボ(yoshiokubo)」は、Rakuten Fashion Week TOKYOの期間中の2024年9月4日、特別コラボによるオリジナル台本の新喜劇を上演。劇中にて yoshiokubo 25SS Runway Show を展開し、間寛平(吉本新喜劇ゼネラルマネージャー)と座長・すっちーも特別モデルとしてランウェイを歩くなど、いつもとはひと味違う「笑いあり・感動あり・ファッションあり」の新たな試みを行いました。
本企画は、大阪出身であるyoshiokuboのデザイナーである久保嘉男氏が長年温めてきた構想を、20周年の節目の年を記念して実現させたものです。
お馴染みの音楽から始まった新喜劇は、間寛平が店主を演じるうどん屋が舞台。お馴染みの借金取りが登場する流れや、窮地を救うこれぞ吉本新喜劇の展開に観覧者は大爆笑。ファッションデザイナーを演じる島田珠代に訪れた、「ファッションショー会場のダブルブッキング」を救ったのが、うどん屋店主である間寛平であった。店主はうどん屋でのファッションショーを提案し、そこからはyoshiokuboのファッションショーがスタートします。
モデル20名がyoshiokuboの洋服を身にまといランウェイと化した客席を歩く姿は圧巻。モデルに混ざり、サプライズで間寛平とすっちーも特別モデルとしてランウェイを歩き、観客を大いに沸かせました。
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実施概要
開催日:2024年9月4日(水)
会 場:ルミネtheよしもと
演 題:『花月うどん、ファッションショーはじめました?』
出演者:間寛平・すっちー・島田珠代・吉田裕・筒井亜由貴 他モデル20名
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▼久保嘉男氏のコメント
子どもの頃から吉本新喜劇は自分の生活一部であり、ずっと心の中の切り離せない存在でした。同じ舞台に立つなんて思いもしない憧れそのものであり、生き方にも深く影響しています。
大阪弁ではクリエイティブなことや、誰も目にしたことがない、聞いたことがないようなことを『おもろい』と表現します。そして、大阪には、他人と違うことをすると『君、おもろいな! 吉本の芸人さんになれるで』と褒める文化があります。この言葉は、他と違うことをすることは良いことだ、という気持ちを育み、他と違うことをしようとする自分への自己肯定感を高めてくれていました。
吉本新喜劇があったから、のびのびと自分の“色”を出すことを恐れずにいられたし、『おもろいこと』をしても良いと感じさせてくれたのは吉本新喜劇であり吉本の芸人さんの存在があったからだと思い、尊敬しています。そして、ファッションデザイナーとして『今まで見たことのないパターンやディテールを追求して、誰も見たことがない服を作りたい』というブランドのアイデンティティにも深く繋がっていると考えています。
そんな吉本新喜劇の劇中に自分のショーが組み込まれ、一体となって観客を楽しませることができ、感無量です。
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▼間寛平のコメント
ハゲヅラかぶって、鼻毛描いてファッションショーのようにルミネの客席を歩くのは、ファッション関係の人も見てるから恥ずかしかったけど、ええ経験させてもらいました。
久保先生はノリが良くて気取ってなくて素敵な方。新喜劇を好きでいてくれて、めっちゃめちゃ救われました。
もう1回やるとしたら、今度は久保先生にも出ていただきたいですね。
うどん屋の店員で「お前だけなんでそんなオシャレやねん!」とツッコむとか。
久保さんって世界で戦っている方で僕らとレベルが全然違うけど、同じように合わせてくれるし、最後は(モデルも含めて)みんなでコケてくれた。
ファッションと新喜劇(のコラボ)は初めてのことで、最初はヤバいなと思ったけど、座員も脚本の宮地ケンスケさんもみんなで団結し、最後は笑いで終えられたので良かったです。
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―― yoshiokuboが見据える過去・現在・未来
2025年春夏コレクション「守・破・離、自在」
yoshiokuboはブランドの今を「守・破・離、自在」として定義し、記憶や蓄積された経験を振り返り、その先にある新たな創造を目指しています。2025年春夏コレクションでは、過去の全力を基盤に、自身のアイデアを深く掘り下げ、そこから生まれる独自の着眼点をもとに服作りを展開しています。
ブランドの土台として続く「切り替え」という手法。
誰も見たことがないような、見せたくなる技を駆使した「テクニカル」なデザイン。
今やりたいことを詰め込んだ「ギャザー」という視覚的なアプローチ。
「きっと、しっかりと考え尽くして丁寧に作り上げた唯一無二とも言える一着を作ることができれば、簡単に“消費”されることなくずっと長く愛着をもって着続けてもらえるはず」という想いから出来上がった洋服を、ショーで発表いたします。