株式会社マガジンハウス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:鉄尾周一)は、フジテレビディレクター・山本将寛の新書『最期を選ぶ 命と向き合う人々、その家族の記録』を、2024年9月26日に発売いたします。
安楽死を望む人々と家族、医師の選択と葛藤を描いたノンフィクション
「ニューヨーク・フェスティバル2024/ヒューマンライツ部門」銅賞、「第32回FNSドキュメンタリー大賞」優秀賞など、国内外の賞を数々受賞した『最期を選ぶ~安楽死のない国で私たちは~』と、TVerの「報道・ドキュメンタリー」ジャンルで歴代最高の再生数を記録した『私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~』――大反響のドキュメンタリー番組を、新書版として書籍化しました。
スイス行きを望む人々と、その家族、医師の葛藤……。フジテレビディレクターが至近距離で見た、1000日超の取材記。本書では、番組では放送できなかった“安楽死”の深部に迫ります。
著者の言葉
「本書には、私がディレクターを務めた『最期を選ぶ~安楽死のない国で私たちは~』と『私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~』の映像には入れてない出来事や会話をはじめ、特に私自身の“あの時、この時”の思いを込めました。
本書もまた、多くの方の「自分はどう生きたいのか」という大きな問いを考えるきっかけとなることを願っています」
【本書の内容】
プロローグ ――安楽死を認めている国・スイス
第1部 スイス行きを求める人々
第1章 究極の“安心”を手に入れたい――矢島さん
第2章 幸せだった思い出の中へ――良子さん
第3章 支援する立場を志す――日本人医師
第2部 認める国と認めない国
第4章 スイスと日本の大きな違い
第5章 スイスで立ち会った3つの「その時」
第6章 スイス人医師に教えてもらったこと
第3部 最期に寄り添う家族の物語
第7章 私のママが決めたこと
第8章 母と娘、妻と夫
第9章 ピアノソナタ第8番「悲愴」第2楽章
エピローグ ――ふたりのホームヘルパーの2つの視点
【項目】
・ 死刑を認めている国で、なぜ安楽死は認められないのか
・ 生命を延ばす方向にしか向かわない医療
・ 幸せだった思い出と闘病の絶望
・ 救われる人の中には家族も含まれる
・ 映画監督ジャン・リュック・ゴダールの最期
・ できる限り生きてほしい
・ こぼれ落ちるチャーハン
・ 娘たちに残したボイスメッセージ ……etc.
■著者プロフィール
山本将寛(やまもと・まさひろ)/フジテレビ
1993年生まれ、埼玉県出身。上智大学外国語学部フランス語学科卒業後、2017年フジテレビジョンに入社。『直撃LIVE グッディ!』『Mr.サンデー』などを担当。『禍のなかのエール~先生たちの緊急事態宣言~』(20年)、『最期を選ぶ ~安楽死のない国で 私たちは~』(23年)、『私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録〜』(24年)などのドキュメンタリー番組を制作し、『最期を選ぶ』では、「第32回FNSドキュメンタリー大賞」で優秀賞、フランス・パリで開催された日本ドキュメンタリー映像祭「Un petit air du Japon2024」でエクランドール賞(最優秀賞)、国際メディアコンクール「ニューヨーク・フェスティバル2024」でドキュメンタリー・Human Rights(人権)部門の銅賞を受賞。また、『私のママが決めたこと』はTVer「報道・ドキュメンタリー」ジャンルの歴代最高再生数を記録した。
■書籍概要
書名 :最期を選ぶ 命と向き合う人々、その家族の記録
著者 :山本将寛(フジテレビ)
発売日 :2024年9月26日
価格 :1,100円(税込)
仕様 :新書・248ページ
ISBN:978-4-8387-7526-2
発行 :株式会社マガジンハウス