2022年に世界で劇場初公開されたNTLive『プライマ・フェイシィ』は、瞬く間に絶賛の口コミが広がり、全世界で50万人を超える人が鑑賞しました。日本でもアンコール上映の希望が多く寄せられていましたが、世界的に劇場公開の権利がクリアされ、ついにスクリーンに戻ってきます。
このジョディ・カマーによる一人芝居では、男優位の社会で作り上げられた法律の問題点に切り込む若き女性弁護士が、自ら法の問題点と向き合い、非力さを感じ、そして奮闘する様が切実に描かれます。本作の深いメッセージに、鑑賞後、誰もがさまざまな思いを巡らせるきっかけになる力作です。
この度、本公開に向けて、新たなShort予告(30秒と15秒)が完成しましたので、ぜひご覧ください。
また公開に向けて、作品について著名者からのコメントが届いております。
NTLive『プライマ・フェイシィ』 Short 30秒予告
https://youtube.com/shorts/dRReSXkkAd0?feature=share
NTLive『プライマ・フェイシィ』 Short 15秒予告
https://youtube.com/shorts/lqhQ19bCw_U?feature=share
作品コメント
女がのぞまないセックスにNOを言うためには、どれほどの闘いが必要なのだろうか。
圧巻のひとり舞台。
上野千鶴子(社会学者)
考えればすぐにわかる。多くの性犯罪は密室の中で行われる。「疑わしきは罰せず」の大原則の中で、性犯罪の立証がいかに難しいか。けれど、その難しさを口にするだけのことでさえ、まるでタブーだった。
小川たまか(ライター)
私たちが見るのは2時間の舞台ではなく、ひとりの女性が性暴力に遭ってからの782日にもおよぶ苦しみの過程だ。彼女は最後まで戦う。彼女の戦いを見た以上、性被害者を救わない社会や法のシステムから、誰も目を逸してはいけない。
松尾亜紀子(エトセトラブックス代表、編集者)
作品概要
『プライマ・フェイシィ』
作:スージー・ミラー/演出:ジャスティン・マーティン
主演:ジョディ・カマー
照明:ナターシャ・チヴァース/音楽:レベッカ・ルーシー・テイラー/サウンド:ベン・リンガム&マックス・リンガム
上演劇場:ハロルド・ピンター劇場
上映時間:約2時間2分(休憩なし)
字幕翻訳:柏木しょうこ(本編・歌詞)、市川美奈(プレショー)
積極的にキャリアを重ねる弁護士テッサは、依頼がくる仕事をどんどんこなし、時にはレイプ事件の加害者の弁護も扱ってきた。しかし、ある日、自らも性的暴行の被害者になってしまい、自身の訴えを起こしたことから、それまで気づきもしなかった法律で守れるものの壁にぶち当たることになる。
『プライマ・フェイシィ』本予告編
公開劇場:TOHOシネマズ 日本橋/大阪ステーションシティシネマ
公開日:9/27(金)〜
鑑賞料:一般3000円、学生2500円(要・学生証の提示)、障害者2500円
日本公式HP http://www.ntlive.jp
【ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)とは】
舞台の本場、英国のナショナル・シアターが英国で上演された話題の舞台を厳選し、世界の映画館で上映する企画です。こだわりの撮影技術により、舞台上の空気感と鮮度はそのままに、臨場感あふれる映像でスクリーンへお届けします。感情の揺らぎをとらえるクローズアップから、趣向を凝らした美術セットを隈なく楽しめる舞台のワイドショットまで、NTLiveなら映画館のお客様の誰もが現地の劇場のベストシートでご鑑賞いただく観劇体験が可能です。