ミニマリストによる色彩の楽しみ方
BoConcept（ボーコンセプト）の24年秋冬コレクションで発表された新しいカラーパレットの中から、インテリアスタイリストがエレガントさを保つ色の選び方をご紹介します。
ミニマリズムのインテリアといえば、すっきりとしたライン、家具の厳選、淡いモノトーンカラーなどが浮かびます。しかし、ミニマリズムの美学を楽しみながら色彩を楽しむこともできるのです。
コペンハーゲンを拠点とするBoConcept（ボーコンセプト）のインテリアスタイリスト、コック・ニールセンは次のように語ります。「ミニマリズムは、モノトーンカラーに縛られる必要はありません。色を熟慮しながら、そしてシンプルに使えば良いのです」
ボーコンセプト・ブエノスアイレスのインテリアスタイリスト、ミリアム・カルバハルは「私たちが色を使うときはいつも、目を惹くポイントを作ることを意識しています。ミニマルなスタイルに、お客様の好きな色でアクセントをつけることもありますし、デザイン全体を調和させるために、必ずカラーパレットを作ります」と話します。
新シーズンのファブリック
ボーコンセプトの24年秋冬コレクションは、お客様の自宅に新鮮な色合い、テクスチャー、そして視点をもたらすために、多くの新しいカラーとファブリックを発表しました。その色はブルー、レッド、そしてニュートラルカラーです。
ブルー：リラックスさせる
2024年のカラートレンド予測ではブルーの色合いが上位を占めており、それに伴い、ボーコンセプトは滑らかな肌触りの素材であるCapri（カプリ）にブルーを、ブークレー効果のあるAvellino （アヴェリーノ）にダスティブルーを追加しました。
「ブルーは静けさやリラックスを連想させるので、ミニマルな空間にも使いやすいのです」とコック・ニールセンは言います。「部屋に全体的な落ち着きをもたらし、リラックスできる空間を作ります」
レッド：エネルギーをもたらす
ボーコンセプトは、ベルベットのように柔らかい素材であるToscany（トスカーニー）ファブリックのバーガンディを新シーズンに導入しました。コレクション＆ビジュアル・ダイレクターのクラウス・ディトゥレヴ・ジェンセンは「24年秋冬コレクションのムードボードでは、赤を基調とする方向性が明確に示されています。バーガンディはこのトレンドにマッチしています」と話します。
大胆に主張したい人には、エネルギーが溢れるレッドがおすすめです。「レッドは鮮やかで大胆な色なので、ニュートラルな色調と組み合わせるのが好きです」とコック・ニールセンは話します。Avellinoファブリックのブークレー効果により、赤は織り込まれた薄い色合いによって和らげられ、深みと質感を加えています。
新色のニュートラルカラー：暖かみを追加
今シーズンは、伝統的なニュートラル・パレットに暖かみのある色調を取り入れることで、新鮮さが加わりました。
2024年の新色ゴールデン・ベージュは、Avellino ファブリックの豊かな質感が引き立てる暖かみのある中間色です。この色は光の当たり具合によって陰影が変化し、時代を超越したエレガントな表情を見せ、ほのかな輝きを放ちます。「ニュートラル感を保ちながら、空間に暖かみと深みをもたらしてくれます」とコック・ニールセンは話します。
カラーの組み合わせ
では、どのように色を活用し、組み合わせるのがベストなのでしょうか？カラーは、空間を変化させることができ、同じ色でも異なるトーンや濃淡で空間のエネルギーを変えることができます。「色彩が空間に現れる量や質感は、生み出される空間の雰囲気に大きく影響します」と、ボーコンセプト・メキシコ・モンテレイのインテリアスタイリスト、アナ・セシリア・ガルシアは言います。
ガルシアは「ベージュからライトブラウンまでの明るめなモノトーンをベースに、ブルーやライトグリーンの色合いをポイントとして組み合わせる」ことがお気に入り。さらに、黒を使ったアイテムやディテールでコントラストをつけます。「色調を重ね、アクセサリーやラグ、鏡などで質感を加え、空間を生まれ変わらせるのが好きです」
ボーコンセプトのエレガントな新素材Capri （再生ポリエステル100％、エコテックス認証取得）はブルー、マスタード、サンド、ベージュの4色展開。イタリア製のリッチな風合いの新ファブリックAvellino は、ダスティブルー、レッド、ゴールデンベージュ、グリーンの色からお選びいただけます。「どの色もボーコンセプトのカラー・ムードボードを引き立てるよう厳選されており、あらゆるスタイルに合う多様な選択肢を提供しています」とクラウス・ジェンセンは語ります。
アクセサリーで主張
特に慎重なミニマリストにとって、アクセサリーは色を取り入れるのに最適な方法です。「無地のソファを選んだ場合、移動することができるクッションは柄や色を取り入れるのに最適です」とガルシアは話します。「色が苦手な場合は、大きな家具に大胆な色を取り入れるのは避けたほうが良いと思います」。
ラグは空間のどのエリアも難なく変身させることができる、配色をまとめるのにもぴったりなインテリアです。
色を取り入れる準備はできましたか？ボーコンセプトのインテリアスタイリストのアドバイスを元に、ミニマリストでも楽しく色で遊びましょう。
ボーコンセプトについて
ボーコンセプトは1952年にデンマークで設立され、現在では世界67カ国に340以上の店舗を展開する、世界で最もグローバルな家具ブランドです。
ボーコンセプトには、これまでに数々の受賞歴のあるデザイナーが在籍しており、一般家庭用からオフィス用まで、さまざまな家具、ホームアクセサリー、照明といったコレクションを世に送り出してきました。ボーコンセプトは『Live‘Ekstraordinær（毎日が、特別な日。）』というコンセプトのもと、デザインや美観を妥協することなく、インテリアデザインサービスと、業界トップクラスのカスタマイズ性を、プライベートとパブリックの両方の空間に提供することに尽力しています。ブランド名の「BO」とは、デンマーク語で「生活」を意味し、シンプルで機能的、洗練されたデザインが特徴です。
豊富な商品ラインアップ、サイズや素材・色等を選べるカスタマイズ、そして経験豊かなスタッフのコーディネートで、お客様の理想の空間作りをサポートいたします。
ボーコンセプトの“インテリア デザイン サービス”について
ブランドの強みでもある、経験豊かなインテリアスタイリストが、様々なライフスタイルに応じた‘’理想の空間づくり‘’を無料でサポートしてくれるサービスです。お客様一人ひとりのご希望やライフスタイルをカウンセリングし、ソファやテーブル、アクセサリーの組み合わせに至るまでお客様の理想の空間づくりをご提案。図面をもとに３Dの技術を用いた立体的に見えるプレゼンテーションで、お客様のイメージをよりわかりやすくサポート。お近くの店舗でご希望・ご要望を伺った後、自宅にて詳細なインテリアプランをご提案、オンラインでのご相談にも対応いたします。