広島商船高等専門学校(広島県豊田郡大崎上島町、校長:逸見真、以下:広島商船高専)は、公益財団法人日本財団(本社:東京都港区、代表理事会長:笹川陽平、以下:日本財団)の助成を受け、船舶のサイバーセキュリティを高等専門学校の学生と海事関連業界の方々と一緒に実施するワークショップ「海事サイバーセキュリティセミナー 2024」を2024年9月18日(水)~9月20日(金)に開催いたします。
広島商船高専は、専門家が少ない海事サイバーセキュリティ人材を育成する目的のもと、船舶の機器メーカーの業界団体である一般社団法人日本舶用工業会とサイバーセキュリティのパイオニアである株式会社ラックと共同でカリキュラムおよびワークショップを構築・企画しました。セミナーでは、全国10校以上の情報システム系および商船系の国立高等専門学校学生約40名・海事関連業界関係者約20名が、実際にサイバー攻撃を実施する側と、実際に広島商船高専練習船広島丸に乗船して攻撃を受ける側に分かれる本格的なペネトレーションテストを実施するなど、実運航中の船舶によるサイバーセキュリティ防御演習を実施します。
◆タイトル:海事サイバーセキュリティセミナー 2024
◆後 援:一般社団法人日本舶用工業会・竹原市・大崎上島町
◆協 力:株式会社ラック・株式会社ビズリーチ
◆開催日時:2024年9月18日(水)、9月19日(木)、9月20日(金)
◆開催場所:(2024年9月18日)竹原市民館
広島県竹原市中央五丁目5-24
(2024年9月19日・20日)広島商船高等専門学校
広島県豊田郡大崎上島町東野4272-1
◆対 象:全国10校以上の情報システム系および商船系の国立高等専門学校学生約40名
海事関連業界関係者約20名(予定)
◆取材申込方法:本プレスリリースに関するお問い合わせ、取材依頼に関しては下記にお願い申し上げます。
◆お問い合わせ先
担当者:広島商船高等専門学校 総務課総務企画係
電話番号:0846-67-3179
メールアドレス:koho@hiroshima-cmt.ac.jp
イベント情報詳細
9月19日・20日に、実際の船舶を用いた船舶のネットワークシステムへのあらゆるサイバー攻撃を試みるペネトレーションテストおよびその攻撃の検知・システムの復旧・安全の確保などの対応を行う、インシデントレスポンスを実施いたします。9月18日には、船舶及び情報セキュリティの専門家から事前レクチャーを受け、グループごとに攻撃、また逆に攻撃への対応についてよりリアリティを追求した戦略を構築します。さらに、こうした海事業界の情報系人材の必要性についても講演を行います。昨年度、日本初実運航時におけるサイバーセキュリティ演習を実施しましたが、今年度はより実践・実環境に近い状況で実施を企画しています。
イベント開催の背景
船舶における通信は、海上での大量常時接続が一般的となり、制御機器等の自動化が進みつつありますが、一方でセキュリティ面のリスクが顕在化しています。実際に昨年7月に名古屋港へサイバー攻撃が行われ大きな話題となりました。船舶のサイバーセキュリティに関する国際的な規則が制定間近である中、より一層のサイバーセキュリティの実装が喫緊の課題となってきています。他方では、近年船員不足も深刻化しており、日本財団が進める「MEGURI 2040(2040年には国内を走る船の50%が無人運航船となることを目指した無人運航船プロジェクト)」を支える人材育成も急務となっています。そのような中、広島商船高専は昨年度、日本国内で実運航船を用いたサイバー攻撃への船舶防御演習を全国初の取り組みとして実施しました。また、船舶等の業界団体に対してサイバーセキュリティ対策の取り組みの重要性を共有しました。その実績により今年度は日本財団助成事業として、第2回目のイベントを実施することとなりました。
https://www.hiroshima-cmt.ac.jp/topics/001681.html(HP記事)
広島商船高等専門学校は、瀬戸内海中央部に位置し、豊かな自然環境の中にあります。明治期に設立された組合立芸陽海員学校にルーツを持ち、社会で活躍できる人材の育成を目指し、「丁寧な教育」「手厚い学生支援」「きめ細かい進路指導」を校是に現在まで商船教育を行う商船学科だけでなく,電子制御工学科・流通情報工学科があり,多くの優秀な人材を社会に送り出しています。
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 広島商船高等専門学校
所在地:広島県豊田郡大崎上島町東野4272-1
校 長:逸見 真
設立:1898年(明治31年)
URL:https://www.hiroshima-cmt.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関