スポーツを「する」「みる」「ささえる」ための環境づくりを行うJSPO(正式名称:公益財団法人日本スポーツ協会 東京都新宿区/会長 遠藤利明)は、この度、介護予防現場で活かせる「健康寿命評価尺度」を作成するとともに、この評価尺度の構成要素として採択された体力項目の数値を改善するための「生活機能改善プログラム」を開発し、JSPOホームページに公開しました。
■「健康寿命評価尺度」および「生活機能改善プログラム」ページ(JSPOホームページ内)
https://www.japan-sports.or.jp/medicine/tabid1444.html
■作成の趣旨
「健康寿命[1]の延伸のための重要な体力測定項目は何か?」
「健康寿命の延伸に資する効果的な生活機能改善プログラムはどのようなものか?」
JSPOスポーツ医・科学委員会研究班[2]は、上記のリサーチクエスチョンに対し、大規模かつ長期縦断的なコホートデータ[3]を用い、8年以内に健康寿命が閉じる確率を予測するための「評価尺度」と「生活機能改善プログラム」を開発しました。
この尺度とプログラムの開発は、以下3点(3つのステップ)を企図して(願って)います。
・【ステップ1】高齢者本人や指導者が手軽に「自身の健康寿命と関連する体力を測る」
・【ステップ2】健康寿命を評価して「健康寿命が閉じる予測確率を把握する」
・【ステップ3】プログラムの活用を通して「健康寿命を延伸する」
健康寿命の評価はストップウォッチで簡単に測定でき、生活機能改善プログラムは日常生活で気軽に実践できるもので構成されています。
また、尿漏れ、子宮脱、内臓下垂(下腹部ポッコリ)、痔などの予防法として、最近注目されている骨盤底筋群[4]の機能を鍛えることができる骨盤底筋エクササイズも紹介しています。
ご自宅や運動教室などで是非ともご活用ください!
令和6(2024)年11月10日発行予定のJSPO情報誌「Sport Japan Vol.76」にも
本件に関する情報を掲載する予定です。ぜひ併せてご覧ください!
[1] 生まれてから健康的に日常生活を過ごしていられる期間(年数)の平均的な値
[2] 「大規模長期縦断スポーツ科学研究に基づく健康寿命関連要因の網羅的検討」班
(座長:大藏倫博教授(筑波大学))
[3] 同じ時期や条件での地域住民の行動や健康指標の変化を追跡し分析する方法
[4] 骨盤の下部(底)に位置する筋肉の総称で複数の筋肉の集合体
◆JSPO(公益財団法人日本スポーツ協会)について
JSPOは、1911年7月に「国民スポーツの振興」と「国際競技力の向上」を目的に、大日本体育協会として創立。日本体育協会を経て、2018年4月1日、現在の名称となりました。
JSPOでは、国民スポーツ大会(旧 国民体育大会)や日本スポーツマスターズなど各世代を網羅したスポーツ大会の開催、スポーツ少年団や総合型地域スポーツクラブなどスポーツをする場の創出、スポーツの楽しみをサポートするスポーツ指導者の育成、最新の医・科学に根差したスポーツの推進など、誰もが自発的にスポーツを「する」「みる」「ささえる」ための幅広い事業を展開しています。また、わが国スポーツの統一組織として、国や60を超える競技団体、47都道府県スポーツ協会など、様々なスポーツ関連団体・組織や個人と連携しています。
▶ ホームページ https://www.japan-sports.or.jp/
▶ 事業概要パンフレット
https://www.japan-sports.or.jp/about/tabid57.html#09 (通読約15分)
▶ JSPO中期計画2023-2027