「最期は海に還りたい」人の想いに寄り添う散骨コーディネーターの仕事を体験 インターンシップ実施レポート公開

■葬送の新しいかたち「海洋散骨」に従事する機会を提供

 海洋散骨とは、火葬後の遺骨を粉状にし、上空や船舶の上から海へ撒いて供養する葬送方法の一つです。「自分の死後は自然に還りたい」「大好きだった海に眠りたい」といった故人の意志や、様々な事情でお墓に入れない、お墓を持てないという悩みをお持ちの方などから支持を受け、2007年の創業以来、全国各地で海洋散骨のお手伝いを行っています。当社での海洋散骨実施件数は累計5,500件を超え、ご相談数も年々増加傾向にあります。それに伴ってご家族様や将来的に散骨を望むご本人様からのご要望が多様化していると実感し、出航拠点数やプランバリエーションの拡充など、さまざまな方法でサービスの充実に取り組んで参りました。

 承継者不要でどこでも故人を偲ぶことができる海洋散骨は、おひとりさまの増加や少子化が叫ばれる現代で今後ますます需要を伸ばしていくと見込んでいます。その際に、お客様一人ひとりが望むかたちの海洋散骨を実現すべく、お客様に寄り添う散骨コーディネーターの業務を若い世代にも知っていただきたいという想いから、この度、当社初となる散骨コーディネーター職のインターンシップを開催することといたしました。

 

■インターンシップ実施レポート

 インターンシップは6日間のプログラムで実施いたしました。プログラム内容と参加した学生さんの様子をレポートとして記載します。

 

【1日目】

事業への理解を深めるためのオリエンテーションを実施。実際に目にしたことのない「海洋散骨」がどんな風に行われるのか、動画や写真を見て流れを把握します。その後、粉骨ルームでご遺骨粉末化の流れを見学。海洋散骨の準備段階から順を追って学んでいきます。

【2日目】

早速、東京(勝どき)発の散骨クルーズへの乗船を初体験。出発前のブリーフィングでは、船長や先輩コーディネーター達と共に天候や海況の様子、お客様の情報などを漏れなく確認します。船内に移動した後は、掃除とテーブルをセッティングしお客様をお迎えする準備を整えます。出航の時間が刻々と迫る中、海面を彩る花々を丁寧に並べて海洋散骨式の準備を仕上げていきます。

初めての海洋散骨式を目の前にして、お客様それぞれにストーリーがあること、お客様ごとに異なるさまざまな想いに寄り添う大切さに直面した様子。残り日数で何が起こるのか、一気に緊張感が高まります。

【3日目】                                     
この日のメインは横浜出航の乗船。散骨クルーズではなく、ご自身やご家族が将来的に散骨を検討するため、海洋散骨を事前に“体験“できるクルーズです。前日とはまた違った港や船で悪戦苦闘しながらも、セレモニーのサポートを体験しました。

【4日目】

朝早くから湘南・葉山へ赴き、代行散骨の船に乗ります。お客様が乗船しない「代行散骨プラン」の出航ですが、港にはせめて船の出発を見届けようとたくさんのご家族が集まっていました。一組一組に故人様とのお別れを案内し、お預かりしたご遺骨を乗せて船は出発。ご家族に代わって故人様を海へ送り出す大役を担い、緊張が走ります。後日お写真で散骨の様子を確認していただけるよう、画角やタイミングの調整も行っていると先輩コーディネーターから教えられ、見えない工夫に気が付いた一日でした。

【5日目】

初出航ぶりの東京発散骨クルーズに再び乗船。最終日までに『散骨式セレモニーの進行を担当する』がインターンシップ期間中の目標です。これまで接してきたお客様や先輩コーディネーターの言葉を反芻しながら、進行台本を片手に何度も練習を重ねます。

【6日目】

いよいよインターンシップ最終日となり、散骨式セレモニーの担当デビューが近づいてきます。

沖合のポイントに到着したら、海洋散骨式の開式。進行は台本の台詞をなぞりながらも、ひと言ひと言に目の前のお客様への想いを乗せて届けます。後部デッキに移動して、おひとりずつ散骨をご案内。散骨を終えた方から2階へ移動していただき、皆さんが揃ったところで最後のセレモニーの進行が始まります。船に備え付けられた鐘を手に取り、ゆっくりと10回、ペースを揃えて鐘の音を響かせます。ご家族全員が鐘の音に耳を傾けながら故人様へ黙祷を捧げ、緊張の高まりも最高潮。10回目の鐘を鳴らした後は散骨した場所を船で旋回し、一礼してセレモニーを無事に締めくくりました。散骨を終えて清々しいお客様の表情に、ほっと一安心。お客様にとって一度きりとなるセレモニーをしっかりお届けできました。

6日間のプログラムを終えて学んだことを先輩社員に向けて発表し、全行程が終了です。短い期間ながらも海洋散骨に臨むさまざまなご家族と接し、お客様への寄り添い方の多様さを感じていただきました。

お客様の想いを引き出すこと、引き出した想いをコーディネーター間でしっかりと引継ぎしていくこと、そして自信をもって堂々とセレモニーを届けること。お客様から学ばせていただいたこの経験を、これからの糧として活かせることを願っています。

■協力校

京都ノートルダム女子大学

キャリアセンター

京都府京都市左京区下鴨南野々神町1番地

https://www.notredame.ac.jp/

■インターンシップに関するお問い合わせ先

株式会社ハウスボートクラブ 経営管理部

https://hbclub.co.jp/recruit/

担当:畑山

 

■代表者コメント

この度、当社初となる海洋散骨コーディネーターのインターシップを実施いたしました。京都ノートルダム女子大学様には、昨年に就活特別講座で『就活×終活 ライフエンディングにまつわるサービスから未来を考える』というテーマで登壇機会をいただきました。意欲的な学生さんも多く参加され、次回はより深く終活領域の職業を知っていただきたいという想いから、今回さらに発展させて体験型のインターンシップを実施することといたしました。結果、今回は6日間のプログラムで海洋散骨のサービスを全て体験いただき、最終的にはお客様へのサービスでも重要視しているセレモニーの司会を務めていただくこともできました。また、職業体験と並行してお客様視点でのマーケティング分析も課題として掲げ、最終日にまとめた結果を発表していただきました。短いインターンシップ期間ですべて習得するにはハードな内容でしたが、ご参加くださった学生さんの高い意欲をもってスケジュールを遂行でき、結果も大変素晴らしいものでした。

若い世代には「終活」はまだまだ遠く実感のないものだと思いますが、職業を通して終活や「生きる」ということを考えるきっかけとしていただければ嬉しく思います。そして今後就職先を選択するにあたり、お客様への想い溢れる優秀な方々がこの業界にもっともっと増えてくれることを願い、今後も積極的にこのような取組みを継続していく予定です。

株式会社ハウスボートクラブ 代表取締役社長 赤羽 真聡

■会社概要

株式会社ハウスボートクラブ

「大切な人とのつながりを大事にする社会を目指す」をビジョンに掲げ、海洋散骨事業「ブルーオーシャンセレモニー」、お別れ会プロデュース事業「Story(ストーリー)」、思い出に残る体験を提供する旅行「えんの旅」、改葬・お墓の引越しサポート「お墓の引越し&墓じまいくん」の4つのサービスを展開している。「偲ぶ」ということが、悲しみに暮れるということではなく、大切な人との結びつきを改めて感じ、感謝やあたたかな気持ちにあふれるような終活・葬送の機会を提供すべく、日々取り組んでいる。

【設立】  2007年2月15日

【代表】  代表取締役社長 赤羽 真聡

【住所】  東京都江東区住吉1-16-13 リードシー住吉ビル3F

【従業員】 23名(2024年9月時点)

【事業内容】     

【1】      汽船を使用したセレモニー及び、各種クルーズの企画運営

【2】      終活支援、相談業務

【3】      ライフエンディングに関する各種イベントの企画運営

【4】      旅行業法に基づく旅行業

【URL】  https://hbclub.co.jp/

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