歯科業界の人材採用支援を行う株式会社クオキャリア（本社：東京都豊島区）は、歯科医院向けの人材経営セミナー「衛生士学校の教員が語る　2024年の就活動向～新卒DHに今”選ばれる”職場とは？～」を、9月15日、都内会場にて開催いたしました。

クオキャリアでは、かねてより同形式のセミナーを開催しております。

今回はいずれも歯科衛生士養成学校の教員である3名にご登壇いただき、常日頃、学生と近い距離で接している教員ならではの視点で、「各校の就職・内定状況」や「昨今の学生の特性と就職指導方針」、「就職先選びにおいて学生が気にしていること」などについてお話しいただきました。

■「早期化＆長期化」の傾向―歯科衛生士学生の就職活動

昨今の歯科衛生士学生の就職活動は、動き出しが早期化している一方、就職活動期間は長期化しているという傾向が見られます。

実際に登壇者からは、学生に対して「9月には就職先を決められるよう、早めに就職活動を開始した方が良いと指導している」とのお話も挙がりました。

一方で、例年9月時点での内定率はそれほど高いわけではありません。

就職活動の早期化・長期化には、最終学年の歯科衛生士学生が抱える「就職活動」以外のタスク――臨床実習や国家試験など――との負荷の重複を避けるという面もあるとのことで、昨今の歯科衛生士学生の性格特性も大いに関係していると言います。

■Z世代の学生の特徴と、新卒歯科衛生士が職場に求めることとは

現在最終学年の歯科衛生士学生の多くは2000年代生まれで、デジタルネイティブ世代です。

現場で就職指導にも携わる教員からは、対面でのコミュニケーションや感情表現に課題を抱える人も多いと感じる、との声も挙がりました。

また、そうした新卒学生が就職先選びで重視するものとしては、「人間関係」のほか「教育体制が整っているか（しっかり教えてもらえるか）」がよく挙げられると言います。

一方で、一口に「新卒学生」と言っても、ライフスタイルの多様化に伴い就職先選びの基準や「刺さる」求人アピールも異なるという面もうかがえました。

また、今後一層増加することが見込まれる「社会人経験を持つ新卒学生」については、彼ら／彼女らの志向を反映した訴求が必要であるとのお話も挙がるなど、変化していく歯科採用市場における歯科医院側の採用戦略構築に有意義な内容を多く含んだ議論が展開されました。

■学校と歯科医院とのリレーション構築の機会も

本セミナーでは、参加者から事前にいただいた採用活動に関する質問などに回答する時間も設けました。セミナー終了後には、毎回恒例となっている登壇校の教職員の方々との名刺交換の列ができており、普段なかなか直接対面する機会の少ない学校と歯科医院間の交流の場にもなっていました。

また、終了後のアンケートでは参加者の満足度100％（「良かった」「とても良かった」と回答した方が100％／無回答除く）となり、「Z世代の学生の考え方がよく理解できた」「現職の教員によるリアルな話を聞くことができ、参考になった」「今の学生の特徴に合わせて、自院の採用プロセスを考え直したいと思った」など、今後の採用活動に本セミナーの内容を活かそうとする前向きなコメントを多くいただきました。

クオキャリアでは、今回の参加者の声なども踏まえながら、引き続き歯科医院の採用課題解決の支援をしてまいります。

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