考察要素満載の“知的興奮型”音楽ドラマCDコンテンツの『華Doll*』(読み:ハナドール)。
体内に特殊な花の種を埋め込まれ、「完璧なアイドル」を人工的に作り出すプロジェクト:通称【華人形プロジェクト】に人生を捧げる少年達「Anthos*(アントス)」「Loulou*di(ルルディ)」を中心に、彼らの成長と人生を描いたストーリーが、ドラマパートと楽曲収録のCDシリーズで展開していくSFディストピア作品です。
そんな本作から9月13日に3rdシーズンAnthos*の5thアルバム「THINK OF ME:MORE」が発売。
大きな目標に向けて歩み続けてきた7人は、ついに念願のミュージックアワードへ。
明かされる過去。体内で育ち続ける華。
満開を目指す純粋な心。最も求めるものへの気づき……
輝くステージに上がるAnthos*は、その未来にどのような華を咲かせるのか?
真実を知りたい者だけ、先に進め。
3rdシーズン最終巻となる今回の収録を終えたAnthos*キャストの濱野さん、堀江さん、伊東さん、駒田さん、土岐さん、山下さん、増田さんのオフィシャルインタビューをお届けします!
華Doll* 3rd season THINK OF ME: MOREインタビュー
キャスト:
影河凌駕:濱野大輝
八代刹那:堀江瞬
灯堂理人:伊東健人
チセ :駒田航
如月 薫 :土岐隼一
結城眞紘:山下誠一郎
清瀬陽汰:増田俊樹
※以下、敬称を省略させていただいております。
――収録の感想をお願いします。
影河凌駕/濱野大輝さん(以下、濱野):今回の収録のように、皆のお芝居をちゃんと感じながら物語を紡いでいくのは本当に久しぶりで、いろいろな出来事が起こるからこそ、すてきな収録になったと思います。
八代刹那/堀江瞬さん(以下、堀江):またしても僕はみなさんと隔離された時間でひとりさみしく収録をしたんですけれども、刹那としてひとりで録っていると、ずっと一定のローテンションと機微で喋らないといけないので、「本当にこれで合っているのか」と今回も、そういう物語とは別の不安と闘いながらの収録でした。
灯堂理人/伊東健人さん(以下、伊東):3rd シーズンは皆いろいろ隠しているエピソードが結構散りばめられていて、個々のキャラクターをより印象的に描こうという意志を感じました。
チセ/駒田航さん(以下、駒田):今回、ある種、ト書きが目立っていた気がしていて、そのぶん正確な描写というか、しっかり描きたいシーンが明確にあるんだなと思いました。
如月薫/土岐隼一さん(以下、土岐):サードシーズンの、物語の根幹に大きく踏み込んだ部分と、薫とがかなり紐付いたシーズンだったと思うので、そういう変化は演じていてとても楽しかったです。
結城眞紘/山下誠一郎さん(以下、山下):今回はメンバー6人に、灯堂彼方先生と研究員さんも一緒に録ることができて、大変にぎやかな楽しい収録でした。
眞紘的にはこのシーズンはずっと成長著しいというか、しっかり物事を見て、受け止めて、自分の言葉で説明して行動に移すことができている感じがして、今回も目立った危うさはないのかなと思って楽しく収録させていただきました。
清瀬陽汰/増田俊樹さん(以下、増田):皆と一緒に収録したので、予想外のアクションがあると「あ、そんな感じなんだぁ」と思ったり、台本を読んだときには「こうなるだろうな」と想像していたものとちょっとズレたりすると、こういうのが掛け合いなんだなぁと感じて楽しかったですね。
――今回で3rdシリーズ最後のアルバムとなります。今回のストーリーまたはご自身の演じるキャラの見どころ、注目ポイントをあげるとしたら?
濱野:台詞にもある「もう迷わない」という決意をして凌駕はAntholicやAnthos*に向き合えているのかな、ということをあらためて強く感じるような最後のドラマだと思います。
だからこそ、Anthos*をもう1回ひとつにしようと皆の絆を確かめるような台詞も多くて、彼がどういうふうにメンバーのことを考えているのかをすごくよく表していると思うので、そこをぜひ聴いてほしいです。
堀江:蒔いていた種が…不安の種が、ここに来てついに芽吹いてきたような雰囲気を感じさせる内容で、このあと刹那がどうなってしまうのか? これを抱えたままこのストーリーの中ステージに立っているわけで、華やかさと裏の暗い部分がより対比で描かれていて、とてもいびつな内容になっているな、と。
今までもいびつでしたけど、今回、刹那的にはより歪んだ内容になっていると感じました。不安しかない……。
伊東:理人は、今回は刹那さんともいろいろやり取りがあって、なんとなく最初の頃を思い出していました。刹那さんが入って、皆、表では仕事しているけど裏ではギスギス…まではいかないですけど、それが顕著だったのが理人だと思うんです。
最初の頃、2人は一番距離のあるキャラクターだったと思うんですけど、今回は、まだ理人も抱えているものがあるにしろ、彼なりに刹那の様子がおかしかったら助けるときの感じだったり、ちょっと理人的に前を向ける材料みたいなものが散りばめられていたんじゃないかなと思います。
駒田:チセと理人の距離が近づいてまたちょっと離れて、そこから突破口が見えてきて関係改善していくのかな、ていうところで、ミュージックアワードで賞をを獲るという大きなことを達成するまでの流れが描かれて、アイドルとして最も大きい喜びを感じるシーンで終わったので、その感情の変化とか昂ぶりが次のストーリーにどう活きていくのかが非常に楽しみになりました。
チセとしては、ダウンに入ったり暗くシリアスになるところも、昔に比べるとへこみすぎない感じなので、自分の中で合点がいくまで、ある程度ポジティブに考えられるようにはなってきたのかなっていう成長の片鱗も感じられて、演じていて楽しいシーンが多かったです。
土岐:薫は、聴いてくださっているみなさんが一番おわかりになるのではないかなっていうぐらい、変化が多いワンシーズンだったと思います。
この後どういうクライマックスになっていくのか、次のシーズンで他の皆はどうなっていくのか、そういうものを期待させてくれる「兆し」の走り出しだったんじゃないかと思います。
山下:全アーティストが目指すひとつの賞を獲ることができて、Anthos*としてもひとつのゴールを迎えたところでドラマの最後に7人がそれぞれスピーチするシーンがあって、そこはすごく大事な、大切なシーンだと思っています。
その中で眞紘には「ちゃんと花の種が僕らには埋め込まれていって」という、かつて自分達にとってのネックだったり社会的に問われていたことを臆せずちゃんと話して、それでもなお我々は……と言葉を紡げるような成長があったり、この世界においてもAnthos*が認められているんだっていう「世の中の進み」みたいなものが見られたりして、そこはすごい発見でしたね。
その一方で、眞紘にもひとつギミックがあるとすれば、Loulou*diのドラマとのシンクロがあって、Loulou*diの裏ではこういう時系列だったとわかってスッキリすると思うので、そちらもぜひ聴いていただけたらうれしいです。
増田:サードシーズンが始まって、途中から徐々に周りで動いてきた不穏な空気が陽汰の周りにも訪れているような気配を感じていて、どう転ぶんだろう、どういうふうに影響を与えられるんだろうと思っていたんですけど、まさかシーズンの最後の最後に……。
最後にグループとしての大団円みたいな大きな節目を迎えながらも、何かいろいろなものを内包したまま彼らがそのことを純粋に喜んでいることが、読み手側のひとりとして「なんかむごい描写だな」と思ってしまったので、ぜひとも次のシーズン頭ぐらいは何も抱えずにハッピーな彼らを見たいなとちょっと思ってしまいました。
なんかもう、どうなっていくんだろうっていう描写が今回も陽汰にはたくさんあって、ドキドキする1枚になったかなと思います。
――今回のCDに収録される楽曲「Spectac1e」「Roughing laughing」の聴きどころ、注目してほしい点など教えてください。
濱野:おしゃれですごく明るくて広がりがある曲と、ダーク感じと、両極端な2曲のうちの1曲目「Spectac1e」はラップが前面に出てかっこいいんですけど、どんどん難しくなって、特に眞紘の方は早口なのが多かったり。
でもそんな中で、3rdシーズンだからこそ、その個性がどんどん大きく、色濃く出た楽曲になっているのかなと思います。ハーモニーよりも、みんなのアタック感みたいなのが楽しかったです。
堀江:今回はハモで支えるパートが多くあり、収録中もどこか俯瞰で皆を見ているような感覚でした。歌詞は明るいけど、それは彼らが今置かれている現場の裏腹のような切なさも感じられ、複雑な気持ちになりました。実音と裏声の切り替えを明確にどこでするか事細かにディスカッションしながら作り上げていき、結果良いものができたような気がしています。
伊東:「Spectac1e」は凌駕と眞紘、2人のラップがかっこいいんですよね。クオリティも高くなっていって。2曲目の「Roughing laughing」はコーラスがきれい。
仮歌は入っているんですけど現場で「こういうの」って言われて、どんどんハードルが上げられているのは、長いことやっているコンテンツとしてもうれしいですね。
きっと、皆のバックグラウンドを想像しながら聴くと、Antholic的にはうれしい曲になるんだろうなぁと思いました。
駒田:「Spectac1e」は冒頭からかっこよかったですね。ラップパートでAntholicって言うところがあるんですけど、1stの時にはありましたが意外とAntholicって明言する曲はそんなにないなあって。
「Roughing laughing」は、比較的ダークワールドの「華Doll*」の中では今回のこのストーリーのエンディングに合わせた感じにもなっているし、すごく気持ちいいです。
土岐:「Roughing laughing」はサビ前がすごく高いですけど、困ったときの高音のハモは俺と堀江ですからね(笑)。トットさん(伊東健人)はロングトーンでいくとか、チセのハイトーンとか、増田さんのエネルギッシュな陽汰とか、それぞれがより目立つところで魅せていると思います。
3rdシーズンの深淵というか、ちょっとダークな部分を表したシーズン集大成の、アンセムのような曲で、ライブで盛り上がりそうな、大団円感も感じてもらえそうです。
雰囲気が対極と言っても良いぐらい、世界観が違う2曲になっているので、みなさまがどちらがより好みかなとワクワクしています! ぜひたくさん聴いて楽しんでいただければと思います!!!!!
山下:「Spectac1e」はラップがどんどん難しくなっていって、例えば英語のラップパートではやっぱり濱野さんが光るというか、メイクサムノイズしていて(笑)。
「Roughing laughing」も結構、始まりは重いけど、高いところはしっかり高くて、トットさんの歌い上げとか、キャラクターの成長と合わせてハードルが上げられている感じはしますよね。締め感があって、ライブのラストで盛り上がりそうなイメージがあります。
増田:超英語難しかったです! レコーディングのとき難しすぎて笑いながら録っていたような気がします。ステージで歌うかもしれないと思うと超怖いです。
「Spectac1e」はゴリゴリにライブも盛り上がる曲。「Roughing laughing」は祈りを感じる曲。フレーズの繰り返しを会場で一緒に体感できると楽しそう、そんなイメージを受けました。
ドラマ、ステージ、アニメと様々な楽しみ方ができる今だからこそ、今回の1枚も盛り上げていただけるとうれしいです。
――CDを聴くファンへのメッセージをお願いします。
濱野:みなさま、今回もお聴きいただき、ありがとうございます。3rdシーズンのフィナーレということで、今回もいろんな出来事がありましたけれども、楽曲、ドラマ、キャラクター、ビジュアルだったり、いろいろ楽しむ要素があるこの「華Doll*」プロジェクトの中で、メンバー皆のひと言ひと言だったり”想い”がすごく詰まった、最後のドラマになったんじゃないかなと思っています。
凌駕の言葉を借りるような形になりますけれども、これからもAntholicの皆、メンバーの皆と、迷ったときは支え合って、絆をより優しく、より深くしていけるようになればいいなと思っていますので、4thシーズンがより華やかなものになるよう、これからも応援よろしくお願いします。
堀江:4thシーズンへの期待がまた高まる……これは本当に毎回でもシーズンの終わりに対して思うことなんですけど、引きが気になるところで終わっているので、次のシーズン、ほんとに彼らは大丈夫なのか……ふふ(笑)。
本当に刹那はどうなるのか、僕もまだわかっていないんですけれども、ついにこの3rdシーズンの終わりで結構見えてきたところがあるので、今後、刹那がどう壊れていくのか、楽しみにしてもらえたらいいなと思っております。
伊東:今回は、深まる謎もあれば、キャラクターによっては晴れ間が差したような展開もあり、最後は大きな賞をいただいて、非常に満足度の高い1枚だったんじゃないかなと思います。
この収録の直前ぐらいに「アイドルってなんだろう」ってすごく考えることがあって、アイドル役やアイドルの方と仕事をご一緒する機会があったときに、リスペクトというか、あらためて「アイドルってすごいよな」って思ったんですよね。
それを感じながら収録に臨んで、例えば、最後の局面のAntholicの台詞がすごくエモくて、そちらから見たときのうれしさを感じたときに、こちらも元気をもらうことって往々にしてあるんだな、ファン側もアイドル側も同じように思うんだなってドラマの最後にすごく感じることができました。
駒田:相変わらずコントラストがくっきり出る「華Doll*」の1枚になっていると思いますし、その最後の大団円はなかなか今まで描かれることのなかった、結構くすぶっていたところが一気に報われるようなシーンになっていると思います。
それぞれのスピーチシーンも結構熱かったんですけれども、その全体をまとめた本人達の想いが言葉になってくると曲の聴こえ方も変わってくると思います。そういう意味では「華Doll*」が花開いた感じの1枚になったと思うので、楽しんでもらいたいと思いつつ……。
忘れないでほしいのは、チセ含めて裏でまだ不穏な単語をちらほら言っていたり、気にかかるフレーズや台詞があるということは、4thに繋がっていく「華Doll*」らしさがまだ残っていることになるので、ドキドキを保ちながらこの1枚を楽しんでほしいと思いますし、「華Doll*」の応援、引き続きよろしくお願いいたします。
土岐:トットさんが言っていた「晴れ間が差し込むような」っていうのも感じましたし、大団円っていう雰囲気も感じました。けれども、個人から言わせていただくと、僕はあのスピーチを100の晴れ晴れしい気持ちで言ったかと言うと嘘になります。
4thシーズンへ向けて、いろいろ薫くんの憂いなどは表れているけど、実際、じゃあ彼はどうなっていくのかっていうのは本当に僕も知らないところなので、ぜひとも応援していただけたらなぁ、と思っております。
よく僕にも「華Doll*」を応援してくださっている方達から「ライブはどのような感情で見ればいいのでしょうか」みたいなメッセージをいただきますが、ステージに立っている薫くんはどんな形であれ100%薫くんなので、それを表現できるように僕も頑張ってまいりたいと思っております。4thシーズンもよろしくお願いします。
山下:本当に佳境に入ってきて、この3rdシーズンの終局でひとつ、しかも物語的にもひとつ、Anthos*の目標を成し遂げたところなので、ここでひと区切りっていうのは演じていても達成感があるというか、やり切ったなぁという感じがあってすごく誇らしいし、収録が楽しかったですね!
ただ、まだまだ何か隠されているような気がしてならないので、フォースシーズンになってからどんなことが起こるのか、その覚悟だけは持っていきたいと思います。
引き続きAnthos*もLoulou*diも応援して、どちらも世界観を楽しんでいただけたら幸いです。4thシーズンに向けてこれからも頑張ります。よろしくお願いします。
増田:ドラマCDをご購入、そしてお聴きいただきありがとうございます。途中からだと「なんのこっちゃ」となる作品でもあるので、きっと1枚目から長いことここまで聴いて、応援してくださっているのだろうと思います。
その3rdの最後ということで、ある種、他人事のように見れば、終着点のような結果を出せた気がしてしまう反面、じゃあ彼らはこの先何を目指してどこに走っていけばいいんだろうかというのは、当人達も今はっきりと言語化するのが難しい立場にいると思うんです。
ドラマでうれしい場面とその後ろに内包するものを同時に描いていくと、彼らにこの先待ち構えているものや、4thでは何が起こるんだろうという心配もあると思います。でも、彼らに不信感を抱きながら応援するのではなく、いつか裏切られることがあるかもしれないけど、どんなことが起きてもきっと彼らなら乗り越えてくれるという希望を持ちながら、この作品を楽しんでいくのがいいんじゃないかなと感じています。
そんな、ひとつの試練のようなラストだったなと思いました。でもこれに負けず、みなさん、ぜひとも最後の最後まで応援していただけるとうれしいです。
アニメイトにて「華Doll*」3rdシーズン完結記念フェア開催中!
○開催期間
2024年9月12日(木)~2024年10月6日(日)
○開催場所
池袋本店、仙台店、千葉店、札幌店、渋谷店、名古屋店、天王寺店、福岡パルコ店、大阪日本橋店、横浜ビブレ店、新宿店、アニメイト通販
○フェア内容
期間中『華Doll*』関連のキャラクターグッズをご購入・ご予約内金1,100円(税込)毎、書籍・CD・DVD・BDをご購入・ご予約(内金1,100円(税込)以上必須)1点毎にTHINK OF ME メモリアルカード(全10種)を1枚プレゼント!
詳細はアニメイトのHPで
https://www.animate-onlineshop.jp/contents/fair_event/detail.php?id=111451
【作品情報】
華Doll* 3rd season THINK OF ME: MORE
<購入はこちら>
https://hana-doll.com/contents/hp0014/index01420000.html
■天霧プロダクション公式サイト
■天霧プロダクション公式X
@Amagiri_Prod
■Anthos*メンバー公式X
@Anthos_twt
■コピーライト
©2019HANA-Doll