株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン(本社:東京都千代田区、代表取締役兼社長執行役員:谷口奈緒美)が2024年7月31日に刊行した、書評家・三宅香帆氏による書籍『「好き」を言語化する技術』が、発売からおよそ1か月半で6万部を突破いたしました。
SNSで話題急騰!「推し活」「推し語り」をする中で「好きなものの良さを伝えられない」という課題に直面する人へ向けて、書評家が教える「自分の言葉で言語化するコツ」
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)をはじめ、数多くの書籍で注目を集めている三宅香帆氏。
本書『「好き」を言語化する技術』は、書評家として活躍する著者が、
「感動」「おもしろかった」といった感情を抱いても、自分の言葉で説明できない、という悩みが生じる仕組みに向き合い、自分だけの言葉で言語化するための技術をまとめた一冊です。
2024年7月31日の刊行後、SNSを中心に「私のことだ」と大きな反響を呼び、
発売およそ1か月半で、累計部数6万部を突破しました。
「これ、私のことだ」共感を呼ぶ背景に「他人の言葉が入ってきやすいSNS」の影響も
本書はSNSの発信を中心に、話題に火がつきました。
「これ、私のことだ」という強い共感を呼ぶ背景には、SNSが台頭した現代に「他人の感想が簡単に入ってくるようになってしまった」ことがあると著者は語ります。
他人の感想に無意識に目を通すと、自分の感想と混ざってしまうため、
いざ自分の感情を言葉にしてみる段階で思考停止に陥ってしまい、自分自身の言葉が生み出せなくなる……。
これまであまり言語化されていなかったものの、「好きなものを語る」際に誰しもが抱えたことのある悩みに切り込んだのが本書です。
「好きを言語化できない」不安を、実は多くの人が抱えている
この「好きなのに、言語化できない」という不安は、
誰しもが自分だけの「推し」を持っている現代特有の悩みです。
「好きなアイドルについて「どこがいいの?」と尋ねられたとき、うまく説明できなかった。」
「推しのよさを生き生きと語っている人をSNSで見かけたので、自分も真似して感想を書こうとしたら、陳腐な言葉しか出てこない」
このような「うまく説明できない」というフラストレーションは、
実は少なからず「自分のことなのに、説明できない」という不安を生み出します。
だからこそ、それを言語化する技術が広く求められていると考えられます。
好きを言語化することで、自分自身が信頼できる「好き」をつくることができる。
本書の中で、著者は次のように述べています。
「好きな作品について語ることは、あなたの人生の素晴らしさについて語ることなのです」
自分の言葉で「好き」について語ることの重要性を説く本書は、
個人の感想があふれる現代だからこそ、広く求められる1冊です。
◎書籍概要
【目次】
はじめに
第1章 推しを語ることは、人生を語ること
第2章 推しを語る前の準備
第3章 推しの素晴らしさをしゃべる
第4章 推しの素晴らしさをSNSで発信する
第5章 推しの素晴らしさを文章に書く
第6章 推しの素晴らしさを書いた例文を読む
おまけ 推しの素晴らしさを語るためのQ&A
あとがき
※本書は2023年に刊行された『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』を改題し携書化したものです。内容は刊行当時のものです。
【著者情報】
三宅香帆(みやけ・かほ)
書評家。京都市立芸術大学非常勤講師。1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院博士前期課程修了。京都狼院書店元店長。著作に『人生を狂わす名著50』(ライツ社)『妄想とツッコミでよむ万葉集』(だいわ文庫)『妄想古文』(河出書房新社)『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』(笠間書院)『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』(サンクチュアリ出版)『なぜ働いていると本を読めなくなるのか』(集英社新書)など多数。
X(旧Twitter):@m3_myk
YouTube:@KahoMiyake
【書籍情報】
タイトル:『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを伝えたいのに「やばい!」しかでてこない』(ディスカヴァー携書)
発売日: 2024年7月31日
刊行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
仕様:新書判並製/264ページ
ISBN:978-4-7993-3083-8
【本書のご購入はこちら】
<紙書籍>
Amazon https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799330837/d21_rs_pr-22
<電子書籍>
Kindle https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0D9NBSMQH/d21_rs_pr-22