大阪芸術大学(学校法人塚本学院/所在地:大阪府南河内郡/学長:塚本 邦彦)は、2024年8月18日(日)~8月27日(火)の期間にて、東京・大阪・名古屋の3都市で「プロムナードコンサート2024」を開催いたしました。
オーケストラステージでは、演奏学科の学生らで構成される大阪芸術大学管弦楽団・混声合唱団が、世界的マエストロである演奏学科の大友直人教授の指揮のもと、ヴァイオリニスト・川井郁子教授や、ピアニスト・熊本マリ教授、仲道祐子教授、今川裕代教授、ソプラノ歌手である小林沙羅准教授ら一流ソリストたちと共演し、名曲の数々を演奏いたしました。また、今年の目玉の1つである「globeメドレー」では、マーク・パンサー客員教授のラップと、オーケストラ、合唱がコラボレーションしたスペシャルメドレーが実現。ここでしか見られない特別なアレンジと調和で、大勢の観客を魅了しました。ポップスステージでは、演奏学科ポピュラー音楽コースと大阪芸術大学短期大学部メディア・芸術学科ポピュラー音楽コースからオーディションを勝ち抜いた実力あるバンドが次々と登場し、マーク・パンサー客員教授との夢のコラボステージが実現しました。
今後も大阪芸術大学は、学内活動だけではなく課外活動や産学連携プロジェクトなどを通じて、未来ある方々が才能を発揮し、自身の夢をつかみ取っていただけるよう尽力してまいります。
【当日の様子】
【出演学生コメント】
■演奏学科4年生(管弦打コース/トランペット) 泉谷真衣さん
ラストの「木星」では、第一トランペットを担当し、華やかな音を会場いっぱいに響かせたいと思って特にソロパートに注力しました。一流ホールで、この名曲を演奏できて嬉しかったです。東京公演の会場であるオーチャードホールに立つのは初めてだったので、想像以上に天井が高く、舞台上と客席に届く音のタイムラグの調整方法など、演奏して初めてわかることがたくさんありました。大阪公演のフェスティバルホールではこれまで何度も演奏してきたので、「ホームに帰ってきた」と思えるほどでした。大阪芸術大学では学内外での演奏機会も多く、思い描いた以上の体験ができました。上達度や将来について悩んだ時期もあったのですが、努力を続けていればちゃんと成果につながります。「こんな優しい音が出せるようになりたい」と憧れて入学した橋爪伴之先生(演奏学科教授)の音色に少しでも近づけるよう、これからもトランペット奏者として成長し続けていきたいです。
■演奏学科2年生(声楽コース) 西村友希さん
合唱曲「鴎」は、戦争と若者たちへの想いが込められた三好達治の詩に、作曲家の木下牧子先生がメロディを付けた楽曲です。7月に行われた木下先生の特別講義の中で、作曲家ご本人に合唱を聴いていただく機会があり、その時の学びをふまえて、ただ歌い上げるのではなく歌詞を大切に届けることを意識して歌いました。 「globe メドレー」では、声楽とは違うポップスの歌唱法に苦心したのですが、マーク・パンサー先生と共演でき、とても楽しかったです。合唱はみんなでつくりあげていく充実感があります。先生のちょっとした指摘で歌の印象が一気に変わり、オーケストラと合わさった時の響きなど、発見や驚きが多かったです。3都市各ホールの違いを体感できたことも勉強になりました。今までは合唱団の一員でしたが、「次はソリストとしてステージに立ちたい!」と、今後のモチベーションにもつなが りました。また、私は声楽家を目指す一方で、吹奏楽部の顧問を志しており、教員免許取得に向けて勉強しています。大阪芸術大学は主体性を持てば色々なことを吸収できる場所なので、勇気を出してチャレンジすることで未来がひらけていくと思います。
■演奏学科4年生(ポピュラー音楽コース/ヴォーカル専攻) 仲伊部夏帆さん
マーク・パンサー先生とのコラボステージのトップバッターとして、「Get Wild」のヴォーカルを務めました。両親や親戚が喜んでくれて、一番最前列で応援してくれたのが印象に残っています。圧倒的な存在感のマーク先生と一緒に歌うことができ、とても光栄でした。ライブを心から楽しむ姿勢やステージングのアドバイスもいただき、「魅せるステージとはこういうことなんだ」と実感しました。大阪芸術大学での学びは、バンドの生演奏で歌う楽しさや、メンバーが奏でる音が交わって生まれる音楽に溢れており、毎日ときめきながら充実した時間を過ごしています。また、今回のように大きなホールで歌う機会が多いことに加え、現役アーティストである先生方に相談しやすい環境も私にとって大きな魅力です。卒業後は海外で歌やパフォーマンスを磨き、世界に向けた音楽活動をしていきたいと思っています。
■演奏学科2年生(ポピュラー音楽コース/キーボード専攻) 平野翔大さん
僕は80~90年代の曲が好きなので、今回マーク・パンサー先生とのコラボステージでキーボードを弾くことは普段以上に気合いが入りました。披露した3曲の中でもキーボードが目立つ「Feel Like dance」のイントロ部分では、ドラムとシンクロさせることに苦労しましたが、練習を重ねる内に良い仕上がりになりました。本番ではマーク・パンサー先生に負けないくらい自分も目立ってやろう、会場をもっともっと盛り上げようと全力を出し切り、納得のいく演奏ができました。Zepp Nambaは音の響きと照明の雰囲気が今までに体験したことのない素晴らしさで、演奏しながら「これがあのZeppか!」と感激していました。将来は作曲はもちろん歌や演奏、プロデュースなども手がけるのが目標です。ポピュラー音楽コースではそのために必要なあらゆることを幅広く学べます。今回のような大舞台での経験も積むことができるので在学中にいろんなバンドや機会に積極的に参加し、できるだけ多くのステージに立って実力と経験を高めたいと思っています。
【出演教員コメント】
クラシックステージの「globeメドレー」は、オーケストラと合唱にラップが融合するという刺激的なプログラムです。僕自身今までクラシック音楽とははあまり接点がなく、今回初めてその世界を堪能したのですが、編曲も演奏も本当に素晴らしかったです。生の声がたくさん重なる合唱のパワーを背中に感じながらラップでパフォーマンスするのは、今までにない新鮮な体験でした。東京公演はちょうどglobeメンバーのKEIKOの誕生日にあたり、特別な感慨もありました。ポップスステージの「コラボステージ」では、学生たちはそれぞれ曲を作り込み、仕上げも完璧でした。Zepp Nambaのハイクオリティな音響や照明演出の中、バンドもヴォーカルもみんなしっかりとパフォーマンスできていて、僕自身もすごく楽しめました。強いて言えばもう少し遊びや型破りな所があっても良かったかなと思います。ポップスの世界でアーティストとして羽ばたくには、自己主張が不可欠。どうやったら自分の持ち味を最大限にアピールできるか、学生たちにはそれを常に考えてほしいです。
【プロムナードコンサート 2024 出演者】
■大友直人(指揮)
桐朋学園大学在学中にNHK交響楽団を指揮してデビュー以来、日本の音楽界をリードし続けている。これまでに日本フィルハーモニー交響楽団正指揮者、大阪フィルハーモニー交響楽団専属指揮者、東 京交響楽団常任指揮者、京都市交響楽団常任指揮者、群馬交響楽団音楽監督を歴任。現在は東京交響 楽団名誉客演指揮者、京都市交響楽団桂冠指揮者、琉球交響楽団音楽監督、高崎芸術劇場芸術監督。 東京文化会館の初代音楽監督として東京音楽コンクールの基盤を築いたほか、海外オーケストラからも度々招かれており、ハワイ交響楽団には20年以上にわたり定期的に招かれている。大阪芸術大学教授、東邦音楽大学特任教授。京都市立芸術大学、洗足学園大学各客員教授。
■川井郁子(ヴァイオリン)
香川県出身。東京藝術大学卒業。同大学院修了。現在大阪芸術大学教授。ニューヨークのカーネギーホールや、パリ・オペラ座、ワシントンD.C.で全米さくら祭りへ出演するなど国内外で活躍。作曲家 としてもジャンルを超えた音楽作りに才能を発揮。TVやCM等、映像音楽の作曲も手がける。フィギュアスケートではミシェル・クワン選手、羽生結弦選手など国内外の選手にも楽曲が数多く使用さ れている。第36回日本アカデミー賞で最優秀音楽賞を受賞。また、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の紀行のテーマを担当。CDデビュー20周年記念として、2022年に和洋混合オーケストラ「響」を結成し、各方面より絶賛された。社会的活動として「川井郁子マザーハンド基金」を設立。また全日本社寺観光連盟親善大使、国連UNHCR難民サポーターを務める。2023年3月にオーケストラ響のデビューアルバム「響」を発売。
■熊本マリ(ピアノ)
情熱のピアニスト。毎年秋に開かれる軽快なトークをまじえた独自のコンサート「夜会」シリーズは人気が高く、テレビラジオへの出演、執筆など多彩な活動で幅広いファンに支持され続けている。10 歳で家族とともにスペインへ渡りピアニストを志して以来、スペイン王立マドリード、ニューヨークのジュリアード、ロンドンの英国王立、各音楽院に学び英国ニューポート国際音楽コンクールに入賞。 故ダイアナ妃より直接授賞された。その後は世界の一流オーケストラとの共演やリサイタルなど国内外を舞台に活躍。キングレコードより多くのCDがリリースされているほか、マグカル大使として神奈川県文化振興事業にも参画。大阪芸術大学演奏学科教授。
■仲道祐子(ピアノ)
情感豊かな音楽性と暖かい音色を持ち味とし、聴衆に愛されるピアニスト。桐朋女子高等学校音楽科卒業後渡独、クラウス・シルデ氏に師事。ミュンヘン国立音楽大学、同大学院ピアノ科及び室内楽科 を卒業。1996年より日本各地でのリサイタル、オーケストラとの共演、室内楽の分野でも活躍。音楽教育の普及に深い関心を示し、子供を対象とする企画や、ピアノの歴史300年をたどるコンサー ト、朗読とのコラボレーションなど多彩な演奏活動に力を注ぐ。CDはビクターエンタテインメントとオクタヴィア・レコードよりリリース。田中カレン作曲のこどものためのピアノ小品集「愛は風に のって」(オクタヴィア・レコード)はレコード芸術特選盤に選ばれた。大阪芸術大学演奏学科教授。広島日野自動車株式会社主催「ひのっ子ピアノコンクール」審査委員長。
■小林沙羅(ソプラノ)
東京芸術大学及び同大学院修了。2010~15年ウィーンとローマにて研鑽を積む。12年ブルガリア国立歌劇場『ジャンニ・スキッキ』で欧州デビュー。15年及び20年野田秀樹演出『フィガロの結婚』、17年藤原歌劇団「カルメン』、19年森山開次演出『ドン・ジョヴァンニ』、21年岡田利規演出『夕鶴』、21年池辺晋一郎『千姫』、23年1月井上道義『降福からの道』、7月佐渡裕指揮『ドン・ジョヴァンニ』と話題作に続々出演。また、マーラー交響曲第4番、フォーレ「レクイエム」等ソリストとして多くのオーケストラと共演。19年にはロンドンのウィグモアホールにてリサイタルを開催。19年サードアルバム「日本の詩(うた)」(日本コロムビア)をリリース。17年第27回出光音楽賞、19年第20回ホテルオークラ賞受賞。日本声楽アカデミー会員。藤原歌劇団団員。大阪芸術大学准教授。
■マーク・パンサー(ソングライター)
フランス・マルセイユ出身。父がフランス人、母が日本人。2歳からモデルとして活動。1986年~ 男性向けファッション誌「MEN‘SNON-NO」初代専属モデル。1992年~「MTV ジャパン」初代ビデオジョッキー。1995年~日本音楽史に名を残すユニット「globe」のメンバーとして活躍。デビューアルバム「globe」は400万枚、アルバムはわずか3作品で1000万枚以上の売上を記録。日本初の 大阪、福岡、名古屋、東京4大ドームツアーを敢行。100万人以上を動員。1998年に第40回レコ ード大賞を受賞。大阪芸術大学客員教授。大分県別府市ツーリズム大使。大分県日出町の観光大使。 大分県佐伯市観光大使。ミスター酒スペシャルアンバサダー。健康生活研究家。SDGs活動として岡山、福井、東京でリラックマのイベントと共に、海のごみでアート作品を作るワークショップ活動。
globeのボーカルKEIKOとOBS大分放送のラジオ番組にパーソナリティとしてレギュラー出演中。
【プロムナードコンサート 2024 概要】
■名称 :大阪芸術大学プロムナードコンサート 2024
■日時・会場 :
[東京公演]オーケストラ&ポップス
2024 年 8 月 18 日(日)17:00 開演(16:30 開場)Bunkamura オーチャードホール
[大阪公演]オーケストラ
2024 年 8 月 22 日(木)18:30 開演(17:30 開場)フェスティバルホール
[名古屋公演]オーケストラ&ポップス
2024 年 8 月 26 日(月)18:00 開演(17:00 開場)愛知県芸術劇場 大ホール
[大阪公演]ポップス
2024 年 8 月 27 日(火)18:30 開演(17:30 開場)Zepp Namba
■出演者 :
<オーケストラステージ> ※8/18、22、26 のみ 大友直人(指揮)、川井郁子(ヴァイオリン)、熊本マリ(ピアノ)、仲道祐子(ピアノ)、今川裕代(ピアノ)、 小林沙羅(ソプラノ)、マーク・パンサー(ソングライター)、大阪芸術大学管弦楽団・大阪芸術大学混声合唱団
<ポップスステージ> ※8/18、26、27 のみ Student Band with マーク・パンサー ※8/27 のみ、 大阪芸術大学演奏学科ポピュラー音楽コース、大阪芸術大学短期大学部メディア・芸術学科ポピュラー音楽コース
■曲目 :
<オーケストラステージ>
・V. モンティ/チャルダッシュ
・G. ガーシュイン/ピアノ協奏曲 ヘ長調 より
・F. プーランク/ 2 台のピアノのための協奏曲 ニ短調 FP.61 より
・バッハ、グノー/ アヴェ・マリア
・G. ホルスト/ 組曲『惑星』 作品 32 より “木星”
・globe メドレー(DEPARTURES・Can’t Stop Fallin’ in Love・Love again)ほか
<ポップスステージ>
・globe / DEPARTURES
・Get Wild・Feel Like dance
・O.U.A. BIG BAND ステージ ほか
■司会 :馬場典子 ※8/18、22、26、森川美穂 ※8/27
■主催 :学校法人塚本学院
■マネジメント :大阪アートエージェンシー
■お問い合わせ :大阪アートエージェンシー
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