企業の変革を実行するInnovative Engineering Partnerの株式会社モンスターラボ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:鮄川 宏樹、以下「モンスターラボ」)は、クライアントである角上魚類ホールディングス株式会社(以下「角上魚類」)の鮮魚市場での買い付け業務などのDX支援として2022年に開発した業務アプリ『セリ原票アプリ』への機能追加として、買い付けデータの戦略的な活用を促す業務支援ダッシュボードを開発しました。これにより、仕入れデータを可視化することと、可視化したデータを元にしたデータドリブンな買付を行うことが可能になり、業務効率化と業務平準化を同時に実現しました。
支援実績 URL:https://monstar-lab.com/work/kakujoe_data
お客さまインタビュー URL:https://monstar-lab.com/work/interviews/kakujoe
■『セリ原票アプリ』について
『セリ原票アプリ』は、2022年に角上魚類に向けモンスターラボが開発した、市場で買い付けを行うバイヤーや、買い付けた魚を店舗に配送する配送担当者の業務アプリケーションです。
モンスターラボでは、要件定義からUX/UIデザイン、プロダクト開発までの各工程を担当し、手書きの受注明細やセリ原票を使用していた買付業務を、アプリケーションに移行することで、発注・買い付けミスや誤配送、紙を使用することによる事務作業の負荷などを軽減いたしました。
■ダッシュボード開発に至った背景
『セリ原票アプリ』によって主な業務のデジタル化に成功した一方で、基幹システムに蓄積されていく過去のデータを買付業務に有効活用するまでには至っておりませんでした。
デジタルを活用した業務を得手したバイヤーからも、さらなる業務の効率化に向けて「市場でリアルタイムに前年や前月、前週など自在に欲しいデータを参照しつつ買い付け業務の戦略を立てたい」「出張先や移動中など、どこにいても見たいデータを参照できるようにしたい」といった声が上がっていました。
そこで、モンスターラボは『セリ原票アプリ』を導入している端末上でデータを参照できるダッシュボードの構築を提案し、本プロジェクトが始動いたしました。
■ダッシュボードによるデータ利活用のポイント
1. 業務効率化
バイヤーのタブレット上で市場にいながらリアルタイムに、かつ買付に最適化されたデータを参照できるようになり、業務効率化を実現いたしました。
2. 業務平準化
前年や前月、前週など自在に欲しいデータを参照しつつ買い付け業務の戦略を立てることで、「感覚」に頼らず市場の値動きに合わせて効率的な業務を行えるようになりました。
3. 戦略的な買付の実現
データを元にした買付業務により、市況とユーザーニーズをマッチングさせた買い付けが可能になりました。
■『セリ原票アプリ』のこれまでのプロジェクト全体の流れ
2021年、角上魚類のビジネス拡大に伴うデジタル・IT化のニーズを受けて、同年3月より、基幹システムと連動した「魚の買付け業務オリジナルアプリ(=『セリ原票アプリ』)」の開発プロジェクトがスタートしました。
市場での3日間の現地調査や6日間かけて業務フローや動線、業務課題の可視化など、全体の流れとしては「①現場観察、②デザイン設計、③アプリ設計・開発、④アプリの試行運用、⑤本格導入」を経て、2022年10月に完成、発表(※)しました。
その結果、入力作業・検品作業時間の短縮や、発注ミスおよび配送ミスの減少による業務の質の向上など、様々な業務効率化及び成果に繋がりました。
(※)関連プレスリリース・記事
https://monstar-lab.com/work/kakujoe
https://monstar-lab.com/news/20221007_kakujo
■角上魚類ホールディングス株式会社 会社概要
・所在地:新潟県長岡市寺泊下荒町9772番地20
・代表者:代表取締役社長 栁下 浩伸(やぎした ひろのぶ)
・URL:https://www.kakujoe.co.jp/index.php
■株式会社モンスターラボ 会社概要
モンスターラボは、世界19の国と地域 でデジタルコンサルティング事業・プロダクト事業を展開するモンスターラボグループの日本における事業会社です。
企業のデジタル領域の課題に対し、戦略策定、体験設計、開発、成長基盤構築のどのフェーズにおいても、世界の集合知とテクノロジーで変革を実行してまいります。
・所在地:東京都渋谷区広尾1-1-39 恵比寿プライムスクエアタワー4F
・代表者:代表取締役社長 鮄川 宏樹(いながわ ひろき)