ロサンゼルスを拠点に日本やベトナムなど世界各国でプロジェクトを展開する映画監督、そしてフォトシンスエンターテイメント代表取締役でデジタルハリウッド大学大学院の准教授を務める落合賢教員は、本学にて研究実践科目「シネマティック・ランゲージラボ」と修了課題の指導を担当しています。
その落合賢准教授が企画し、モデレーターを務める「Cinema」と「Educare(育成する)」を合わせた映画ティーチインイベントシリーズ『Cineducare(シネドゥケア)』は9回目を迎え、今回は10月18日(金)公開の映画『まる』(主演:堂本剛)のティーチインイベントを、10月24日(木)19:30~21:00に、本大学院駿河台キャンパスとZoomウェビナーでハイブリッド開催いたします。
ゲストには本作の監督・荻上直子(おぎがみ・なおこ)氏をお招きいたします。
当日は『まる』監督・荻上直子氏と落合賢准教授が登壇し、本作の映像や音楽を交えながら、荻上氏の思い入れのあるシーン、制作のエピソードに触れていただき、映画制作術の真髄に迫ります。
荻上直子最新作『まる』は10月18日(金)より公開です。
【Cineducare(シネドゥケア)とは】
落合賢准教授(担当ラボ:シネマティック・ランゲージ)が企画し、モデレーターを務める「Cinema」と「Educare(育成する)」を合わせた映画ティーチインイベントシリーズです。
過去の対象作品:第一回『映画 太陽の子』(2021)、第二回『ボクたちはみんな大人になれなかった』(2021)、第三回『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』(2022)、第四回『ガリレオシリーズ 沈黙のパレード』(2022)、第五回『すずめの戸締まり』(2022)、第六回『山女』(2023)、第七回『ファンファーレ』(2023)、第八回『ゴールデンカムイ』(2024)
【開催概要】
■日時
2024年10月24日(金)19:30~21:00
■会場
デジタルハリウッド大学駿河台キャンパス E15教室(御茶ノ水ソラシティ アカデミア3F)
オンライン:Zoomウェビナー
■登壇者
荻上直子/映画監督
落合賢/デジタルハリウッド大学大学院准教授
■対象
一般の方
デジタルハリウッド大学、大学院、スクールの在卒生、卒業生、修了生
■定員
オフライン会場80名、オンライン会場500名
(オフライン会場が定員に達した場合は、お申し込み順でのご案内となります。)
■プログラム
19:15~ 会場参加者、リモート参加者開場
19:30~ イベント開始、デジタルハリウッド大学大学院、シネマティック・ランゲージラボの紹介
19:35~ 映画本編クリップ、メイキング映像上映(2~4本)、トークセッション
20:30~ 質疑応答
21:00 終了予定
■参加費
無料(要事前申込)
■お申し込み
https://forms.gle/2fhSzp2brN9LDEaV6
【登壇者プロフィール】
荻上 直子 (おぎがみ・なおこ)氏
1972年2月15日生まれ、千葉県出身。
94年に渡米し、南カリフォルニア大学大学院映画学科で映画製作を学び、2000年に帰国。
04年に劇場デビュー作『バーバー吉野』でベルリン国際映画祭児童映画部門特別賞受賞。
06年『かもめ食堂』が単館規模の公開ながら大ヒットし拡大公開。北欧ブームの火付け役となった。
以後ヒット作を飛ばし、17年に『彼らが本気で編むときは、』で日本初のベルリン国際映画祭テディ審査員特別賞他、受賞多数。近年の監督作には『川っぺりムコリッタ』(22)、第33回日本映画批評家大賞・監督賞を受賞した『波紋』(23)などがある。
落合 賢(おちあい けん)
デジタルハリウッド大学大学院 准教授
東京の高校を卒業後、渡米。南カリフォルニア大学(USC)の映画制作学科を卒業、2008年にアメリカ映画協会付属大学院(AFI)の監督学科で修士号を取得。卒業制作の『ハーフケニス』が、全米監督協会(DGA)から日本人として初めて審査員特別賞を受賞した。
ウエンツ瑛士主演の「タイガーマスク」で長編映画監督デビュー。
2014年には日本と北米で公開された福本清三主演の映画「太秦ライムライト」が、ファンタジア国際映画祭で最優秀作品賞、主演男優賞をW受賞。また、長編第4作目「サイゴンボディガード」が2016年に公開されると、ベトナムでは「スターウォーズ ローグワン」を超えて大ヒットを記録する。
小説「パパとムスメの7日間」のベトナム版リメイクを監督。
2018年、12月28日にベトナム全土で公開され、100万人を動員、ベトナムアカデミー賞最優秀作品賞にノミネートされた。「サイゴンボディガード」が、ユニバーサルピクチャーズによってリメイクされることが決定。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のクリス・プラットが主演し、落合は「アベンジャーズ」を監督したアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟と共にエクゼクティブプロデューサーとして参加することが発表された。
劇場公開長編映画のみならず、ショートフィルムやCM、MVなど幅広いジャンルの映像を監督し、ロサンゼルスを拠点に日本、アメリカ、ベトナムなど世界各地で活動している。
2021年度よりデジタルハリウッド大学大学院にて准教授に就任し、「シネマティック・ランゲージラボ」でハリウッド式映像制作術を教える。
【『まる』作品概要】
27年ぶり映画単独主演:堂本剛 × 監督・脚本:荻上直子(『かもめ食堂』、『波紋』)
約2年前からのオファーを経て、夢のタッグが実現‼
INTRODUCTION
2024年にデビュー26周年を迎えたKinKi Kidsとして国民的スターの顔を持ち、クリエイティブプロジェクト「.ENDRECHERI.」としても独自の道を切り開く堂本剛が、1997年に公開された『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』以来、27年ぶりに待望の映画単独主演を果たす。近年では音楽活動が中心となっていた堂本が、この度、監督と企画プロデューサーによる約2年前からの熱烈オファーを受け、「自分が必要とされている役なら」と心を動かされ出演に至った。
堂本が演じるのは、美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田。独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなす毎日に慣れてしまっている。ある日、通勤途中に事故に遭い、腕の怪我が原因で職を失う。部屋に帰ると床には蟻が1匹。その蟻に導かれるように描いた○(まる)を発端に、日常が○に浸食され始める奇想天外な物語だ。これまで自らストーリーを進めていく役柄の多かった堂本が、不思議な事態に巻き込まれていくキャラクターで、27年ぶりの単独主演にして新境地を魅せる。さらに今回は、主演・堂本剛が 、「.ENDRECHERI./堂本剛」として映画音楽も担当。「.ENDRECHERI.」 と「堂本剛」の W ネーム で 、初の映画音楽にチャレンジしている。主人公・沢田を取り巻くキャラクターには、綾野剛、吉岡里帆、森崎ウィン、柄本明、小林聡美ら、豪華キャストの出演も決定している。
そんな本作の監督を務めるのは、数々のオリジナル脚本で話題作を生み出し、『彼らが本気で編むときは、』(17)で第67回ベルリン国際映画祭・観客賞&審査員特別賞を受賞、『波紋』(23)で第33回日本映画批評家大賞・監督賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得る荻上直子監督。独特の世界観で奇妙なおかしみのある人間たちを描いてきた荻上の作家としての神髄が凝縮されたテーマで夢のタッグが実現した
STORY
人生が転がり始めた男に襲い掛かる、奇想天外な出来事!
心までぐるぐる回り出す、至福の映画体験。
美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田。独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなしている。ある日、通勤途中に事故に遭い、腕の怪我が原因で職を失う。
部屋に帰ると床には蟻が1匹。その蟻に導かれるように描いた○(まる)が知らぬ間にSNSで拡散され、正体不明のアーティスト「さわだ」として一躍有名になる。
突然、誰もが知る存在となった「さわだ」だったが、段々と○にとらわれ始めていく…。
●出演者:
堂本剛
綾野剛 / 吉岡里帆 森崎ウィン 戸塚純貴 おいでやす小田 濱田マリ
柄本明 / 早乙女太一 片桐はいり 吉田鋼太郎 / 小林聡美
●監督・脚本:荻上直子 『かもめ食堂』『彼らが本気で編むときは、』
●音楽:.ENDRECHERI./堂本剛
●エグゼクティブプロデューサー:豊島雅郎 / 企画・プロデューサー:山田雅子 / 制作プロデューサー:小池賢太郎 平石明弘
●撮影:山本英夫/ 照明:小野晃 / 録音:清水雄一郎 / 美術:富田麻友美 / 装飾:羽場しおり / 編集:普嶋信一 / スタイリスト:伊島れいか / 衣裳:江口久美子 /ヘアメイク: 須田理恵 / 記録:天池芳美 / 音響効果:中村佳央 /助監督:東條政利 / 制作担当:安斎みき子 / 音楽プロデューサー:安井輝 十川ともじ
●製作:アスミック・エース
●配給:アスミック・エース
●制作プロダクション:アスミック・エース ジョーカーフィルムズ
まる (英題:MARU) 2024/日本/カラー/117分/ビスタ/5.1chサラウンド © 2024 Asmik Ace, Inc.
■公式サイト:https://maru.asmik-ace.co.jp
■公式X:https://twitter.com/movie_maru2024
■公式Instagram:https://www.instagram.com/movie_maru
【デジタルハリウッド大学大学院研究実践科目「シネマティック・ランゲージラボ」とは】
「シネマティック(映画芸術的)・ランゲージ(言語)」とは、映像作品を言語学的に紐解いた独自の理論です。コミュニケーションツールの一つとして、映像作品を媒体に創り手のメッセージを不特定多数の視聴者に向け、効率的かつ感情的に伝達するアプローチです。
本ラボでは、ハリウッドの名だたる映画監督やプロデューサーを輩出したUSC、NYU、AFIにて培ったハリウッド式映像制作術の基礎と応用を、既存の映画やドラマの映像事例などを用いてレクチャーします。
また、実践的な映像制作課題を通して、シネマティックな映像を制作する事で、ハリウッド式映像制作術の本質的な概念と実用的な技術を身につけた、国際的な映像監督やクリエイティブプロデューサーを育成します。
【本イベントに関するお問い合わせ】
デジタルハリウッド大学大学院シネマティック・ランゲージラボ(担当:福田)
mail: cll.dhgs@gmail.com
【デジタルハリウッド大学大学院について】
日本初の株式会社立の専門職大学院として 2004 年に開学。
超高度情報化社会においてデジタルコミュニケーションを駆使し、社会に変革を起こすリーダーを輩出すべく、創発的学究領域 SEAD(Science/Engineering/Art/Design)の4要素をバランス良く身につけ融合し、理論と実務を架橋する人材育成を行う。新規事業プランニングとプロトタイピングなど、院生のアイデアの実装およびスタートアップ支援により、「令和5年度大学発ベンチャー調査」(経済産業省)では全国大学中13位、私立大学中5位となっており、多数の起業家を輩出している。