【医療法人社団喜美会 自由が丘クリニック】では口唇裂の術後の見た目(手術後の傷跡や鼻の穴や鼻の形など)にお悩みの方に向けて、修正手術と注入治療を組み合わせてできる限り「口唇裂※とは気づかれないほどに」最大限の治療を行っております。
※口唇裂とは、生まれつき上唇などに割れ目がある先天性の異常です。
上顎に割れ目のある口蓋裂と合併していることも多いですが、口唇裂だけ持って生まれる方もいます。日本では、500人に1人くらいの割合で出現する頻度の高い疾患です。
見た目や哺乳、言葉への影響もあるため通常清吾3か月前後で初回手術が行われ、その後の状況や発育に応じて複数回手術が行われます。
〈口唇周囲の手術例〉
・左右非対称の部位の修正
・傷跡の修正
・口唇の山の高さや形(キューピット弓)、引きつれ、人中(ふくらみ)の再建など
〈鼻の手術例〉
・小鼻を小さくしたい:小鼻縮小術(鼻翼縮小)
・鼻を高くしたい:隆鼻術
・団子鼻を解消し尖のある鼻にしたい:鼻尖形成術・鼻柱形成術
・鼻の曲がり(斜鼻)、鼻閉症状の改善:鼻中隔矯正術、鼻骨骨切り術
※片側性口唇裂では非対称の改善のために、口唇裂のない方に合わせや口唇裂側の修正を行うことが一般的ですが、そのような修正では限界があります。
当院の美容医療では、必要時は口唇裂のない方にも手を入れ、バランスのとれた鼻になるように調整します。
≪口唇裂修正手術後の併用治療≫
当院では、口唇裂の二次修正手術だけでなく、左右差などの術後に起こりやすい問題点に対するヒアルロン酸注入による修正治療も行っています。
「手術のカルテ一例」
【症例写真はこちらから:https://jiyugaokaclinic.com/medical/cleft-lip】
2023年に行われた「美容外科学会(JSAPS)」でも、美容医療を用いた口唇裂の修正治療について発表いたしました。
左側:古山理事長(手術後の注入治療を担当)
右側:中北総院長(修正手術を担当)
当院では状態に合わせた治療方法を2名体制で治療を行っております。
≪口唇口蓋裂について数多く執筆≫
中北総院長は大学病院、一般病院で数多くの口唇口蓋裂の手術を行い、論文や執筆活動にも励んできました。口唇口蓋裂の一次手術の知識と経験、技術力があるからこそ、口唇裂の二次修正でも的確な治療をご提供できます。
https://www.youtube.com/watch?v=cp5_WegYyjs
【口唇裂術後の修正手術と併用治療についてに関するよくある質問】
Q:口唇裂修正手術と併用治療の目的は何ですか?
A:目標と言った方が良いかもしれませんが、ずばり、口唇裂の痕跡を限りなく消すことです。
もちろん何事も無かったように変形を消し去ることは出来ませんが、常に高い目標を持って取り組んでいます。
Q:これまでも大学病院などで複数回修正手術を受けてきましたが、それ以上にできることがあるのですか?
A:既に十分綺麗になっていてこれ以上は難しい場合もありますが、多くの症例では保険診療では出来ない手技も適応することで、さらに満足度を高めることが可能です。
また、当院では手術だけでなくヒアルロン酸の注入によって比較的簡単にボリューム調整を行ったり、外科手術ではかえって難しい微調整を行うことも可能です。
Q:美容外科手術手技を取り入れることの意義は何ですか?
A:保険適応で行われる通常の口唇裂二次修正手術では、片側裂の場合裂側のみに手を加え、健康な対側には傷を付けないことを原則としています。
口唇裂は先天的な疾患であるため、健康な組織にはメスを入れないという原則は理にかなっていると思いますが、しかしそれでは非対称の解消や全体的な外観の改善に限界があります。
美容外科手術は元々健康な組織に外科的に手を加える医療ですが、これを応用することで大きな変化や今までに得られなかった効果を感じて頂けると思います。
Q:他に、鼻の修正手術に関するこだわりは何かありますか?
A:片側口唇裂の鼻の非対称は、鼻尖にある大鼻翼軟骨の変形が主体で、保険手術でこの軟骨の矯正が既に行われていることが多いのですが(複数回実施されていることも多い)、非対称があまり改善されていない症例をよく見受けます。
それは鼻尖の変形の原因が、根本的には鼻中隔弯曲にあるにも拘わらず、大学病院などにおいて口唇裂・口蓋裂治療の専門家であっても鼻中隔矯正までは行わないことが多いのです。
自由が丘クリニックではCTなどを精査し、必要と判断すれば積極的に鼻中隔矯正術も実施しています。
Q:口唇修正でできることは何ですか?
A:鼻修正の場合のような美容外科的手術手技が特別にあるわけではないので、保険診療で行われている修正手術と大きな相違はありませんが、傷跡をより目立たなくする、唇の非対称やズレ、凹みなどをできる限り解消するなどに尽力しています。
裂側のボリュームが不足していて白唇部が平坦な場合は、筋層縫合をやり直して膨らみを再建しています。
また、鼻孔底に凹みが残っていると(顎裂部の骨の凹み)口唇裂に特徴的な非対称を強調する原因となるので、鼻孔底の皮下に細片肋軟骨を移植して凹みを解消しています。
さらに、過去の手術における縫合部の拘縮(引きつれ)により、横から見ると唇がめくれるような変形が残っていることがあります。
これも口唇裂の特有な変形なので、私はこの拘縮を緩めて赤唇縁の自然な前方突出を再建することに拘っています。
Q:ヒアルロン酸注入でどんなことができるのですか?
A:ヒアルロン酸注入では微妙な凹みやボリューム不足を補ったり、各パーツのちょっとした高さ・位置を調整することが出来ます。
外科手術ほどの大きな変化ではありませんが、逆に手術では困難な微細な調整が可能です。
また手術を行った後に、若干の微調整を加えたい場合にも大変有用です。
ヒアルロン酸は完全に吸収される材料なのでその効果は永久的ではありませんが、注入剤は吸収されることで安全性が担保されます。
手術とは異なり外来で簡単に実施できる治療なので、数ヶ月〜半年に一回程度で追加注入を受けることはそれ程苦にはならないと思います。
なお、当院ではヒアルロン酸注入の専門家(世界で数人しかいない注入認定医のトップ)が口唇裂の注入治療を担当しており、数あるヒアルロン酸の中でも厚労省が認可した製剤のみを使用しています。
詳細は、クリニックのウェブサイトをご覧ください。
【リンク:https://jiyugaokaclinic.com/medical/cleft-lip】
医療法人社団喜美会 自由が丘クリニック
住所:〒152-0023 東京都目黒区八雲3-12-10 パークヴィラ2~5階
メールアドレス:a_hasegawa@jiyugaokaclinic.com
広報担当:長谷川