10月4日(金)大阪にて、開催を明日に控えた『K-1 WORLD GP 2024』(https://www.k-1.co.jp/schedule/16627)の公開計量と前日記者会見が行なわれた。
前日計量結果はこちら:https://www.k-1.co.jp/news/39899
2部構成の2部ではK-1 WORLD GP 2024 無差別級アジア予選4試合に出場する8選手が登壇した。
その中でも注目は、14年ぶりにK-1へ電撃参戦をはたした“ハイパー・バトルサイボーグ”ジェロム・レ・バンナ。51歳となった“K-1番長”は、早くから大阪入りをはたし体調を整えてきたという。盟友だった“ミスターK-1”故アンディ・フグの墓参りをして、今回の決戦へ臨む。
番長降臨により、“危険対決”と呼ばれているシナ・カリミアンとクラウディオ・イストラテが、計量や会見で睨み合うだけのまさかの冷戦に。明日のアジア予選の大爆発を予感させるような、不気味な静かさを見せていた。
以下、対戦カードと各選手のコメント。
▼第18試合/【株式会社アミューズ presents】K-1 WORLD GP 2024 無差別級アジア予選/3分3R・延長1R
ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner X tream Team)
vs
K-Jee(日本/K-1ジム福岡チームbeginning)
バンナは、「K-1番長」「ハイパー・バトルサイボーグ」と呼ばれ、旧K-1時代にはピーター・アーツ、アーネスト・ホースト、マイク・ベルナルド、アンディ・フグらとライバル争いをしてきたK-1レジェンド。1995年にK-1初参戦で、いきなりWGP準優勝。00年には極真空手世界王者のフランシスコ・フィリォを左ストレート一撃でマットへ沈め、「千年に一度のKO」と評価。02年にはK-1 WGPで準優勝し、「無冠の帝王」と呼ばれることもあった。旧K-1消滅後はMMAとの二刀流で試合を行うこともあり、直近では24年6月にキックルールで金枝勇気を右フック2RKOで下し、健在ぶりを証明した。
K-Jeeは、20年11月に王者カリミアンの持つタイトルに挑みKO勝利で第2代王座に。21年3月は初防衛戦でカリミアンのバックブローで逆転KO負け。22年4月のK-1無差別級トーナメントでは一回戦でマハムード・サッタリにKO負け。8月は無差別級トーナメント準優勝・谷川聖哉とのクルーザー級日本人頂上対決に臨むも判定で敗れ、2連敗。23年7月はステファン・ラテスク、9月は元極真世界王者・上田幹雄にKO負け。24年3月はイタリアでマティア・ファラオニに判定負けし、浮上したいところだ。
ジェロム・レ・バンナ
「(意味込みと対戦相手の印象)今回、K-1に戻って来れて嬉しい。カルロスプロデューサーの招待でここにいるので、感謝している。明日の試合はベストを尽くす!相手は、もっと大きな選手だと思っていたけど、それでも力のある選手だと思う。それを潰して勝ちたい。
(14年ぶりにK-1へ戻って来ての感想と景色は変わったか?)
14年前とは違う。メンバーも面構えも何もかも。観客も違うだろう。それでも、いい試合を見せられるように努力する。
(試合前にアンディ・フグさんの墓参りをした理由は?)
アンディは先駆者であり、K-1を作ってくれた。だから、お墓の前で敬意を表してきた。
(今回のチャレンジが無謀との声もある)
とにかく、明日を見てほしい。俺は52歳になる。例え負けたとしても、それは才能がある若い選手に負けただけ。失うものは何もない。明日は全力で立ち向かうだけ」
K-Jee
「(意味込みと対戦相手の印象)彼と試合できるのは、とても嬉しく思うんですけど、あまりレジェンドとか頭にいれず、特別な人と思わないで試合をします。12月の決勝トーナメントへ進めるように勝ちたいと思います。
(バンナ選手と向かい合っての圧は)もちろん、感じました。身体も大きいし、深みのある人。でも大きい身体を見てデメリットでもあるので、しっかりと戦いたいと思いました。
(体格差について)
大きい分、動きも遅くなるし、体力の消耗も大きい。デメリットもたくさんあります。そういうことを踏まえて、日本人3名は準備してきたと思います」
▼第17試合/K-1 WORLD GP 2024 無差別級アジア予選/3分3R・延長1R
エロール・ジマーマン(オランダ/Hemmers Gym)
vs
山口翔大(日本/GENESIS)
ジマーマンは対戦相手の腕の骨や頭蓋骨を骨折させたことから、“ボーンクラッシャー”のニックネームがつくも、日本では本名を短くして“エロジマン”の愛称で親しまれてきた。旧K-1の2008年では極真王者のエヴェルトン・テイシェイラから勝利。12年にはGLORY王者のリコ・ヴァーホーベンをKO。14年ぶりにK-1へ参戦した24年6月の「K-1 FIGHTING NETWORK ROMANIA 2024」ではギリシャのマイク・カラマスケタスを1RKOで破り、その強さを証明した。
山口は、空手で数々のタイトルを獲得し、22年9月にKrushへ参戦して木村太地から判定勝ち。12月にK-1のリングで佐野勇海をKOすると、23年4月にKrushでANIMAL☆KOJIから判定勝利を収めた。12月には星龍之介をKOで下し、24年7月のホーストカップで入田和樹から判定勝ちを収めて負けなしの7連勝となっている。
エロール・ジマーマン
「(意味込みと対戦相手の印象)ジャパン、ありがとう。こうして戻ってこれることができて、嬉しいよ。俺の試合は激しくなることが分かっていると思うけど、明日はでかい花火を打ち上げる。エロジマン、ボーンクラッシャーが戻ってきたぜ! 相手は、印象がない。9分間の時間を与えないように勝つよ。
(14年ぶりのK-1とバンナ選手と並んでいること)
戻って来て最高の気分。そして、レジェンドのバンナと一緒の日に戦えるのは最高だ。思い返せばK-1に参戦するのは、10年以上前になる。あの頃は若手でバダ・ハリに負けてしまったけど、最高の試合をしていたと思う。今は、こうしてバンナの次の世代だけどまだ戦えることを証明したい」
山口翔大
「(意味込みと対戦相手の印象)空手を代表して戦ってきたんですけど、明日は新生K-1を代表して、古いK-1を倒して、その象徴になれるような試合をしたい。相手は、スーツもお面も、すごく行儀悪いと思いますので、空手家の僕がしっかり倒します。日本の子どもたちが目指すK-1にしたいと思っているので、山口翔大が勝つところを見てください。
(体格差について)手2本足2本で、遠くから見たらそんなに変わらないと思います。空手の時から身長2メートルオーバーの人とかやってきたので、大丈夫です。ドン・キホーテで買ってきたお面を被ってきたからかもしれないけど、そこまで圧を感じなかったので安心しました」
▼第16試合/K-1 WORLD GP 2024 無差別級アジア予選/3分3R・延長1R
シナ・カリミアン(イラン/SINA ARMY)
vs
クラウディオ・イストラテ(ルーマニア/Kombat Gym)
イストラテはルーマニア出身・イタリア国籍のファイターで、23年9月10日、K-1 30周年記念無差別級トーナメント一回戦でマハムード・サッタリと対戦し、KO勝利。準決勝はシナ・カリミアンとの暴走ファイトを制し、決勝はリュウ・ツァーにKO負けも準優勝。24年6月の東欧予選は一回戦でニダル・ブチリと対戦も、判定を不服として試合放棄。9月は格闘技イベントの「巌流島」で三上ヘンリー大智と対戦して判定負けを喫している。
シナ・カリミアンは、初代・第3代K-1 WORLD GPクルーザー級王者で23年9月、K-1 30周年記念無差別級トーナメント一回戦でケリム・ジェマイをKOするも、準決勝でクラウディオ・イストラテに判定負け。24年3月にリュウ・ツァーにKO負けを喫し、今回が再起戦となる。
シナ・カリミアン
「(意味込みと対戦相手の印象)とても最高のコンディションで明日の試合を迎えられそうだ。相手は、強くて俺よりも体重が15kgも重いしスキルもある。それでも自分が勝つ!
(今日は2人とも大人しいが理由は?)
これまで見ていたバンナ、ジマーマンというレジェンドも来ているので、嬉しい気持ちで一杯なだけだ。明日、リングで見せるよ」
クラウディオ・イストラテ
「(意味込みと対戦相手の印象)K-1に戻って来れて、嬉しい。今日は、そんなにたくさん話さない。試合前におしゃべりするのは、好きではない。あいつは、おしゃべりが好きだけど、そんな暇はない。明日、すべてを見せる。
(今日は2人とも大人しいが理由は?)
前回の試合のあと、SNSでやり合ってきたが、明日勝負を決めたいと思っている」
▼第15試合/K-1 WORLD GP 2024 無差別級アジア予選/3分3R・延長1R
谷川 聖哉(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
vs
クォン・ジャンウォン(韓国/Cheonghak Muaythai Gym)
谷川聖哉は、空手で輝かしい実績を残し22年8月に元K-1クルーザー級王者K-Jeeから勝利。23年3月はステファン・ラテスクにKO負け。7月はAKIRA Jrから判定勝利を収め、再起戦を飾った。12月はリュウ・ツァーにKO負けし、24年3月に階級をミドル級に落としてKrush初代ミドル級決定トーナメントに出場するもブハリ亜輝留に判定負け。今回は再び階級を上げる。
ジャンウォンは総合格闘家の秋山成勲がK-1 KOREAから送り込んできた、体重128kgの韓国ヘビー級の怪物。一撃で倒しにいくスタイルではなくムエタイにも精通し、ローからミドルキック、そしてパンチからヒザ蹴りと流れるようなコンビネーションを得意とするテクニシャンタイプだ。24年3月の安藤優介戦では、右のパンチを合わせて1RKO勝ちを収めた。
谷川聖哉
「(意味込みと対戦相手の印象)見てもらえば分かるように、インパクトがあると思います。明日は面白い試合になるでしょう。今いろいろな団体があって、誰が強いのか分からない状況かと思いますが、結局、大きい選手が一番強いと思っていて、それができるのはK-1しかない。その団体の中心にいるためにも、明日はしっかりと勝って12月の大会に進めるように頑張ります。相手は、ベイマックスみたいですね。
(体格差について)向き不向きはあると思いますし、そういうのを踏まえて13階級くらい違うんですかね。普段から、そういうことを想定して練習しています。だからこそ、おいしい思いや勝負を引っくり返せると思っています。明日になれば分かると思います」
クォン・ジャンウォン
「(意味込みと対戦相手の印象)今回、GP必ず試合に勝っていい試合を見せたい。相手はスピードが速い選手だと思いますが、長い試合をするつもりはなく、1ラウンドで終わらせたい」
ストーヤン、和島大海、小田尋久、ダリル、アカピャン、ジュンファ…明日の決戦へそれぞれの意気込み
スーパーファイト/ワンマッチを中心にした3試合、6選手が登壇して、それぞれが意気込みを語った。
各選手のコメントはこちら:https://www.k-1.co.jp/news/39900
2024年10月5日(土)K-1 WORLD GP 2024
日程 2024年10月05日(土)
会場 エディオンアリーナ大阪
開催日時概要 11:00開場/13:00試合開始(予定)
主催・後援
◆主催・著作 K-1実行委員会
◆企画・制作 株式会社M-1スポーツメディア
◆運 営 株式会社グッドルーザー
チケット情報
チケット料金
・ロイヤルシート≪特典付≫ 70,000円 ※完売
・アリーナSRS席 50,000円
・アリーナRS席 30,000円
・アリーナS席 15,000円 ※完売
・スタンドS席 15,000円 ※完売
・アリーナA席 10,000円
・スタンドA席 10,000円
・アリーナB席 6,000円
・スタンドB席 6,000円
※消費税込み/全席指定/小学生からチケットが必要となります。
チケット発売所
チケットぴあ https://t.pia.jp/
イープラス https://eplus.jp/
ローソンチケット https://l-tike.com/
K-1.CLUB https://fan.pia.jp/K-1/
株式会社グッドルーザー tel.03-6450-5470 (電話予約)
中継情報
テレビ&ビデオエンターテインメント「ABEMA」
「ABEMAプレミアム」
K-1 WORLD GP 2024 ※全試合・完全生中継!
<生中継>10月5日(土) 11:15 ~
視聴URL▷https://abe.ma/3XyAPbP
「ABEMA」
【冒頭10試合無料】10/5 K-1 WORLD GP 2024
<生中継>10月5日(土) 11:15 ~
視聴URL▷https://abema.tv/channels/fighting-sports/slots/CS7yv7s1Q2GmcT
「K-1公式YouTubeチャンネル」
【一部無料生中継!続きはABEMAプレミアムで!】K-1 WORLD GP 2024 10.5大阪
<生中継>10月5日(土) 11:15 ~
視聴URL▷https://youtube.com/live/jfM91UXXVUI
CSチャンネル「GAORA SPORTS」
<生中継>10月5日(土) 11:30 ~ 22:00
10月16日(水) 18:00 ~ 27:00 ※リピート放送
10月22日(火) 18:00 ~ 27:00 ※リピート放送
11月27日(水) 16:30 ~ 25:30 ※リピート放送
視聴URL▷https://www.gaora.co.jp/fight/3885540
プレ第1 湯桶 勇成vs新井 真惺
プレ第2 堀井 海飛vs岩KING
プレ第3 原田 翔貴vs健真
プレ第4 龍翔vs稜賀
プレ第5 吉川 諒vs大利 賢佑
第1試合 黒田 勇斗vs村田 健悟
第2試合 大夢vs東 虎之介
第3試合 髙橋 直輝vs松本 涼雅
第4試合 篠原 悠人vs古宮 晴
第5試合 AKIRA Jrvs滝上 正太
第6試合 銀次vs松本 海翔
第7試合 椿原 龍矢vs玖村 修平
第8試合 斗麗vs兼田 将暉
第9試合 林 健太vs近藤 拳成
第10試合 SAHOvsエリヴァン・バルト
第11試合 ダリル・フェルドンクvsゾーラ・アカピャン
第12試合 和島 大海vsキム・ジュンファ
第13試合 ジョーダン・ピケオーvsデング・シルバ
第14試合 ストーヤン・コプリヴレンスキーvs小田 尋久
第15試合 谷川 聖哉vsクォン・ジャンウォン
第16試合 シナ・カリミアンvsクラウディオ・イストラテ
第17試合 エロール・ジマーマンvs山口 翔大
第18試合 ジェロム・レ・バンナvsK-Jee