【調査サマリー】
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転職で年収が上がった人と下がった人の割合はともに4割程度
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年代別でみると年収が上がった割合は20代が最も多い
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男女別でみると転職で年収が上がった人の割合は男性のほうが多い
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年収が上がった人の年収変動額は100万円未満が全体の7割
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年収が下がった人の年収変動額は100万円未満が全体の7割
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転職の満足度は年収が下がった人より年収が上がった人の方が高い
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年収が下がった人より年収が上がった人の方が転職エージェントの利用率が高い
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転職において年収が重要だと感じる人は全体の9割以上
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年収が下がることが許容できない人の割合は3割程度、許容できても50万円までが多数
※本情報を引用する場合、以下ページを引用元としてください。
https://gold-career.co.jp/jobchange-annual-income-down/
今回のアンケート項目
今回のアンケートでは男女446名に対し、次の調査を行いました。
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【全体】転職で年収が上がった人・下がった人の割合
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【年代別】転職で年収が上がった人・下がった人の割合
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【男女別】転職で年収が上がった人・下がった人の割合
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転職で年収が上がった人の変動額別の人数
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転職で年収が下がった人の変動額別の人数
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転職の満足度
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転職活動時の転職エージェントの利用有無
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転職における年収の重要度
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転職で年収が下がる許容範囲
■【全体】転職で年収が上がった人・下がった人の割合
転職で年収が上がった人・下がった人の割合を調査したところ、以下の結果となりました。
全体の年収変動としては、年収が上がった人と下がった人の割合はどちらも約4割と同程度という結果になりました。
かつての終身雇用の考え方は変わり、近年では転職を考える人が増えていますが、年収が上がった人の割合は全体の45.5%であることから、「転職=年収が上がる」とは言い切れないことが分かります。
■【年代別】転職で年収が上がった人・下がった人の割合
転職で年収が上がった人・下がった人の割合を年代別に調査したところ、以下の結果となりました。
年収が上がった人は20代が最も多く、年代が上がるにつれ年収が下がった人の割合が増えています。若い世代はキャリアを形成している段階であり、年収の伸びしろが多く、年収アップの割合が多いと言えるでしょう。
50代以上になると年収が下がる人の割合が増えており、雇用形態の変化や前職より役職や階級が下がるケースが要因として考えられます。
■【男女別】転職で年収が上がった人・下がった人の割合
転職で年収が上がった人・下がった人の割合を男女別に調査したところ、以下の結果となりました。
年収が上がった人の割合は男性のほうが多い結果となりました。管理職に就く割合はいまだ男性の方が多いことや、女性は結婚や出産などのライフイベントによる休職やブランク期間が発生しやすいことが要因として考えられます。
■転職で年収が上がった人の変動額別の人数
転職で年収が上がった人の変動額別の人数を調査したところ、以下の結果となりました。
年収が上がった人における変動額は100万円未満が全体の7割を占めています。全体の割合から見ても転職で年収を200万円以上と大幅に上げることは難しいと言えます。
■転職で年収が下がった人の変動額別の人数
転職で年収が下がった人の変動額別の人数を調査したところ、以下の結果となりました。
年収が下がった人の金額として100万円未満が全体の7割を占めています。年収が100万円~150万円下がる人も約2割を占めており、未経験職種への転職や、規模の小さい企業に転職した場合には大きく年収が下がってしまうことが要因として考えられます。
■転職の満足度
転職の満足度を調査したところ、以下の結果となりました。
年収が上がった人や変動がなかった人においては、転職に満足している人は8割以上と高い割合を占めています。
一方で年収が下がった人は転職に満足している割合が減り、約4割が不満を持っていることが分かりました。
年収が上がるほど転職の満足度は上がりやすいと言えるでしょう。
■転職活動時の転職エージェントの利用有無
転職活動時の転職エージェントの利用有無を調査したところ、以下の結果となりました。
年収が下がった人と比較し、年収が上がった人の方が転職エージェントの利用率が高い結果になりました。
しかし、年収が上がった人の中でも転職エージェント利用率は全体の4割程度にとどまります。
転職エージェントを活用しなくても年収アップすることは十分可能ですが、転職エージェントを利用した方が年収が上がる可能性は高まると言えるでしょう。
■転職における年収の重要度
転職における年収の重要度を調査したところ、以下の結果となりました。
転職において年収が重要だと感じる人は全体の9割以上と、多くの人が年収を重視しています。
「最重要ではないが重要である」と回答した人は76.5%を占めており、年収以外の理由で転職する人も、年収の重要性を感じている人が多いことが分かります。
■転職で年収が下がる許容範囲
転職で年収がどこまで下がるのを許容できるかを調査したところ、以下の結果となりました。
年収が下がることが許容できない人の割合は3割程度で、許容できても50万円未満という人が多く占めています。
転職において年収は重要項目であり、年収が下がる転職は避けたいと感じる人が多いと言えるでしょう。
【総括】
今回の転職における年収変動に関する446名への調査により、主に次のことが分かりました。
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転職で年収が下がった人は約4割と、上がった人と同等の割合
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年代別でみると年代が上がるにつれて年収が下がった人の割合は多い
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男女別でみると転職で年収が上がった人の割合は男性のほうが多い
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年収が上がった人の年収変動額は100万円未満が全体の7割
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年収が下がった人の年収変動額は100万円未満が全体の7割、100万円~150万円下がる人は約2割
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年収が下がった人の転職満足度は低い
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年収が上がった人の方が下がった人よりも転職エージェントの利用率が高い
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転職において年収が重要だと感じる人は全体の9割以上
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年収が下がることが許容できない人の割合は3割程度、許容できても50万円までが多数
転職で年収が下がった人の割合は全体の約4割という結果となり、年収が上がった人と同程度の割合でした。かつての終身雇用から、転職によりキャリアを形成していく考え方が増えていますが、必ずしも「転職=年収が上がる」とは言い切れないことが分かります。
しかし、転職において年収が重要だと感じる人が大半であることや、年収が大きく下がることを許容できない人が多いことから、年収アップを期待して転職を考える人が多いことが考えられます。転職における満足度においても、年収が下がった人の方が満足度が低い結果が出ています。
転職で年収を大きく上げるためには、転職活動の仕方・考え方が重要です。 転職で年収アップしたい人は、年収交渉がしやすいように転職エージェントを活用したり、 平均年収の高い業界・会社を選ぶ、また、完全未経験の業界・業種に挑戦するのではなく、スキルや経験が活かせる職種・業界に絞ったりなどの工夫が必要でしょう。
【調査概要】
調査主体:GOLD CAREER
調査方法:クラウドソーシングサイト上のアンケート
調査対象:クラウドソーシングサービスに在籍する446名に対して実施
実施期間:2024年9月13日〜2024年9月25日
【引用時の参照ページ】
本情報を引用する場合、以下ページを参照元としてください。
https://gold-career.co.jp/jobchange-annual-income-down/
【会社概要】
株式会社GOLD CAREER
代表取締役:鎌田 大樹
所在地:東京都港区北青山1丁目3-1-301
設立:2023年10月
事業内容:職業紹介事業、メディア企画・設計・制作・運営事業
ホームページ:https://gold-career.co.jp/