1956年10月の第1次南極地域観測隊へ贈呈したガムを今回再現(写真左)と当時ガムを運搬した車
企画展「南極飯!」概要 展示内容:南極は地球上で、最も厳しい環境(極限環境)にある場所のひとつとされ、そこに滞在する人にとって「食」は命にかかわる重要事項です。極寒の南極で様々な観測を行うには「健康維持」が最も大きな課題の一つであり、同行するシェフが作るあたたかい食事が観測隊員を支えています。昨今では、食品加工の技術革新により南極に持ち込める食材も進化して様々な食事を楽しめるようになりました。また、農業技術の革新は南極基地内での栽培農業を実現してきました。本展示では、極限環境での「食」とその変遷を通して「健康」を支える「農」にスポットをあて、「食べることの大切さ」を伝えます。 開催期間:2024年10月18日(金)~2025年3月29日(金) 開館時間:9:30~16:30 ※10月18日(金)のみ13:00~16:30 開催場所:東京農業大学「食と農」の博物館 住所:東京都世田谷区上用賀2-4-28 電話番号:03-5477-4033 定休日:日、月、祝、大学が定めた日 入場無料、予約不要 |
●南極地域観測隊とロッテガム
1956年10月にロッテは第1次南極地域観測隊の携行食糧として、特製のガムを贈呈しました。これは「船中食用」「基地食用」「行動食用」「非常食用」など、目的に応じて必要な栄養素(ビタミンやミネラル等)を配合した特製のガムです。さらにはガムに赤、黒、緑、黄の4色の色を付け、遭難時の「目印」にできるような工夫もされました。
その後、ペパーミントを原料に当時としては刺激的な冷涼感を実現した辛口ミントの「クールミントガム」を1960年に発売しました。第1次南極地域観測隊にガムを贈呈したときの「南極」のイメージをコンセプトにして、キャッチコピーは「お口の中は南極の爽やかさ」。パッケージにはペンギンとクジラをデザインしました。
クールミントガムは、ペンギンガムともよばれ、南極のようなさわやかさが、幅広い世代の方に親しまれています。このペンギンのパッケージデザインも大切なブランド資産になっています。
写真左から、1960年発売当時、現在のクールミントのパッケージ
<参考>南極で1965年頃のクールミントを発見!
2020年9月、第61次南極地域観測隊越冬隊が昭和基地付近の南極大陸沿岸で「コカ・コーラ」と「ロッテ クールミントガム」を発見。これらは1965年に第7次南極地域観測隊が現地に持っていった食料の一部である可能性があり「ロッテ クールミントガム」は南極のペンギンがデザインされた初代パッケージであることもわかりました。2021年2月22日に第61次南極地域観測隊越冬隊が帰国、同隊が南極から持ち帰った物資も全て日本に戻りました。この物資の中に、現地で発見された「コカ・コーラ」と「ロッテ クールミントガム」もあり、半世紀以上の月日を経て、日本に戻ってきたことを記念し、2021年4月15日(木)に国立極地研究所において「南極で発見、コカ・コーラ&ロッテ クールミントガム贈呈セレモニー」を実施しました。
イベントレポート
https://www.lotte.co.jp/info/pdf/20210415141537.pdf
株式会社ロッテ