シュウ ウエムラは、デジタルに関わるさまざまな社会問題の解決をサポートする活動を行うために立ち上げられた「日本デジタルウェルビーイング協会(JDWA)」とパートナーシップを結び、「connected not addicted / リアルにつながろう」キャンペーンをデジタルの日にちなんで10月7日(月)よりスタートさせ、不健康なデジタル習慣の問題解決に貢献したいと考え、啓発活動を展開致します。
メイクアップを通じた自己探究や自己表現を応援することを使命とするシュウ ウエムラは、この活動を通じて、どこにいても誰もがデジタルの縛りから解放され、個々人の可能性を存分に開花させ、自分の人生を自信を持って生きるためのサポートをしたいと考えています。
connected not addicted / リアルにつながろう
スピードの速いこのデジタル社会では、これまでになかったさまざまな社会問題が生じていますが、シュウ ウエムラはその中でもアジアの若者たちの心身の健康に影響を及ぼすデジタル依存症に対して懸念しています。デジタル依存症とは、デジタルメディアやデジタルデバイスに依存するあまり、社会生活や心身の健康に支障をきたしている状態を言います。デジタル依存症は脳の発達を阻害し、記憶力や注意力の低下を招くおそれがあります。体のリズムが崩れ、睡眠障害や頭痛の原因にもなります。家族や友人、仕事関係など、人との大切なつながりを害することもあります。
シュウ ウエムラは、この最近の社会的課題の解決に取り組み、「connected not addicted/ リアルにつながろう」というメッセージのもと、オンラインとオフラインのより良いバランスを提唱します。専門家と協力しながら 知識を分かち合うワークショップを開催し、若者たちが人との繋がりを感じながら現実世界での可能性を存分に実現し、デジタルのメリットも最大限享受できる、健康的なバランスを見つけるお手伝いをします。
現実世界におけるデジタル依存症
デジタル依存症とは、デジタルデバイスの使いすぎを自分ではコントロールできず、日常生活に支障をきたしている状態を言います。ネット依存症、ゲーム依存症、ゲーム行動症、スマホ依存と呼ばれることもあります。「デジタル依存症」という呼び名は正式に認められた病名ではなく、「ゲーム行動症」が国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)において依存症分野に加えられ、治療を要する病気として定義されました。
デジタル依存症にはさまざまな弊害があり、脳の発達の阻害や記憶力・注意力の低下もその一つです。体の自然なリズムの乱れによって睡眠障害や頭痛が起き、大切な対人関係や仕事上の関係が害されることもあります。当社が実施した調査によると、日本の回答者の59%、中国の回答者の70%がデジタルデバイスの長時間使用による悪影響を認識しています*。
デジタルデバイスの平日の平均使用時間は中国では5時間48分、日本では5時間14分、休日は中国が5時間48分、日本が5時間52分です。つまり1日の24%をインターネットやゲームに費やしていることになります。
*イプソス株式会社が2023年2月に実施した調査「中国と日本におけるデジタル依存症」に基づく
デジタル依存症のメカニズム
自分のデジタルデバイスの使用状況を振り返り、どんな傾向があるかよく考えてみることが大切です。ゲームは日々のストレス解消のためという人もいるでしょうし、特にやることがないので動画を見始めたら止められなくなるといったケースもあるでしょう。人の意見が気になる、満たされない人生から逃れたい、退屈、目的がない、あるいはそこにスマホがあるからなど、デジタルデバイスを使い始めるきっかけを知ることによって、そうしたきっかけになるような状況を避け、デジタルデバイスとの正しい付き合い方を考えることができます。シュウ ウエムラでは不健康なデジタル習慣に気づいてもらうために、デジタル依存症の6つのサインの周知に取り組みます。自身のデジタル依存度を知るためのセルフチェックに役立ちます。
デジタル依存症の6つのサイン
1.顕著性・とらわれ(salience)
その活動が本人の生活において最も重要な活動になり、その他すべての物事を疎かにするほど思考や行動が支配されている状態 。
例:やるべきことがあるのに常にスマホをチェックしてしまう
2.気分修正(mood modification)
気分を良くする手段としてデジタルデバイスを見ている状態(興奮、ワクワク、ハイテンション、高揚感のため、その反対に逃避、麻痺、精神安定、ストレス解消のため) 。
例:気分を良くするためにインターネットやゲームに時間を費やす
3.耐性(tolerance)
気分を変える効果を得るためにデジタルデバイスに費やす時間が長くなる状態。
例:今までの時間ではインターネットやゲームで満足感を感じられない
4.離脱症状(withdrawal)
デジタルデバイスを使えないときに不快な感情や身体的影響が生じる状態(怒りっぽさ、苛立ち、頭痛、吐き気など)。
例:インターネットやゲームができないと、怒りっぽくなる、イライラする、不満が募る、落ち着きがなくなる
5.葛藤・衝突(conflict)
デジタルデバイスを使うことが本人の生活のそれ以外のすべての物事(人間関係、仕事、学業)を深刻に阻害している状態。
例:オンラインの世界に没頭するあまり、現実の人間関係が阻害されている
6.再発(relapse)
一定期間、デジタルデバイスを使うことを抑えよう、止めようと努力した後、行き過ぎた行動に逆戻りする状態。
例:インターネットやゲームをする時間を減らそうと努力しているができていない
スクリーンタイムで使用時間を制限する、通知をオフにする、誰かと一緒にいるときにスマートフォンを見ない、デジタルデバイスを使わない活動をする、寝る前はSNSやゲームをしない、デジタルデトックスをするなど、デジタルデバイスの使いすぎを防ぐための今日から始められる簡単な方法はさまざまにあります。
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「connected not addicted / リアルにつながろう」キャンペーン
シュウ ウエムラは、若い世代が人との繋がりを持ちながら現実世界での可能性を存分に実現し、デジタルのメリットも最大限享受できる、健康的なバランスを見つけるお手伝いをします。専門家と協力してデジタル依存症のサインに関する知識を広め、不健康なデジタル習慣の予防と問題解決に取り組みます。
2024年10月から「connected not addicted / リアルにつながろう」キャンペーンを日本でスタートさせ、デジタル依存症に関する啓発活動を展開します。
国内外の専門家と協力し、デジタル依存症のメカニズムについて理解を広め、若者たちにデジタル依存症を防ぐための知識を身につけてもらい、現実世界で情熱を注げるものと再びつながる後押しをします。
シュウ ウエムラ ジャパン × 日本デジタルウェルビーイング協会
シュウ ウエムラ ジャパンは日本デジタルウェルビーイング協会(JDWA)とパートナーシップを結びます。JDWAは、公認心理師、臨床心理士、社会福祉士として活動し、デジタル依存症やそれに伴う問題を中心にメンタルヘルスサポートに幅広い経験を持つ森山沙耶氏が2024年に立ち上げた団体です。ネット依存、ゲーム依存、SNS上のいじめや誹謗中傷など、デジタルに関わるさまざまな社会問題の解決をサポートしています。乳幼児から大人まですべての人が、身体的、精神的、社会的に良好な状態を保ちながらデジタルを利用できることをサポートし、デジタルウェルビーイングという考え方や、ウェルビーイングを実現するためのデジタル利用のあり方を社会に浸透できるよう活動しています。
また、不健康なデジタル習慣の予防策を強化し、デジタル依存症のサインを広く知ってもらうために、シュウ ウエムラ全店舗スタッフがこの活動のアンバサダーになるために、トレーニングを行います。「connected not addicted / リアルにつながろう」キャンペーンコンテンツは、デジタルの日にちなみ10月7日に公開します。
キャンペーンは若い世代を中心に展開し、複数の大学の協力を得て、啓発セミナーをJDWAと共同開催します。さらにサポートを必要とする参加者が見つかった場合はJDWAがフォローアップ活動を行います。
「connected not addicted / リアルにつながろう」キャンペーンサイト
【専門家チームについて】
Dr.マーク・グリフィス
英国の公認心理士であり、ノッティンガム・トレント大学の行動嗜癖研究特別教授、同大学の国際ゲーム研究部門責任者として活躍。
ギャンブル依存症、ゲーム依存、ネット依存に関する研究で国際的に知られ、研究成果に対して国内外で26の受賞歴を重ねるほか、1,600を超える査読済み論文、6冊の書籍を発表し、200を超える章、その他2,000を超える記事を執筆。
海野 順氏
三光病院院長
精神科医
2009年、金沢医科大学卒。
四国、香川県にある三光病院の院長を務め、日本精神神経学会の指導医としても活躍。アルコール依存症、薬物依存症、ギャンブル依存症、ネット依存(ゲーム行動症)、デジタル依存症など、さまざまな依存症の治療に従事。
三光病院は1965年の開院以降、地域の精神医療に貢献し、ネット依存(ゲーム行動症)問題の解決に積極的に取り組んでいる。
森山沙耶氏
公認心理師
一般社団法人日本デジタルウェルビーイング協会(JDWA)代表理事
公認心理師として、ネット・ゲーム依存を中心にしたメンタルヘルスに関する助言・指導を行う。
2019年8月にネット・ゲーム依存に専門特化した予防回復支援事業、MIRA-iを立ち上げ、カウンセリングやセミナーを展開。
代表著書は『専門家が親に教える子どものネット・ゲーム依存問題解決ガイド』。JDWAの代表理事を務める。
【シュウ ウエムラついて】
1967年に誕生した日本発のメイクアップ アーティストブランド「シュウ ウエムラ」。
ブランド創始者の植村秀は、「美しいメイクアップは、美しい素肌からはじまる。」という考えのもと、初めてメイクアップとスキンケアの双方からビューティへと昇華させた改革者。現在もそのDNAを継承し、美の形、方法、スタイルといった包括的なアプローチで“個性美”を提案しています。表参道旗艦店「シュウ トウキョウ メイクアップ ボックス」他、全国の百貨店を中心に展開。
website: https://www.shuuemura.jp/
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