伊豆シャボテン動物公園では、2024年10月12日(土)~11月24日(日)まで、第5温室メキシコ館内において毎年好評を博している「第11回おもしろサボテン品評会」を開催いたします。
当品評会では、サボテン、多肉植物を中心とした当園のコレクションの中でも、滅多に公開されない秘蔵の植物や珍奇なサボテンなど10株を展示いたします。期間中は、会場に投票シールを設置して来園者による人気投票を実施、さらにSNSにて品評会の生配信を行う予定です。
珍しい植物たちを実際に見て、その大きさや状態などをじっくり観察することができるため、愛好家の方も、日ごろサボテンや多肉植物にふれる機会の少ない方も、皆さまにお楽しみいただけるイベントです。ぜひ、不思議な植物の世界をご堪能ください。
★第11回おもしろサボテン品評会★
[開催期間] 2024年10月12日(土)~11月24日(日)
[開催場所] 第5温室 メキシコ館
※出展予定の植物の一部を紹介
(解説:サボテン博士としておなじみの名物スタッフ「真鍋さん」)
ユーリキニア・カスタネア スピラリス
学名:Eulychnia castanea f.`spiralis` 分類:サボテン科
まるで、ねじり飴!これでも立派なサボテンの仲間です。「恐怖閣(キョウフカク)」という名前の通り、いかついトゲをしたチリ南部パタゴニアに自生している柱サボテンが、成長点の突然変異により石化(せっか)という現象を起こしてこのようなサボテンらしからぬユニークな姿に成長しました。ムチムチした円盤のような姿の隙間に黄色いピンピンとした刺がなんとも愛らしい♪流通量が少なく、中々お目にかかれない珍品です!
太短刺 象牙丸(フトタンシ ゾウゲマル)
学名:Coryphantha elephantidens 分類:サボテン科
仏様の頭のような姿の頂点になんとも愛らしいピンクの花を咲かせるサボテン♡ 本来の象牙丸はメキシコ・ミチョアカン州が故郷の丸いサボテンで、名前の通り象牙のような色をした刺を付けます。この象牙丸にはいろいろなタイプがあり、中には本種のようにうんと刺が短く愛らしい姿をしたものが生まれることもあるのです(実物は大きいですよ!)花の咲くところに白い綿毛のようなものが生えます。頑丈ですがダニがついて色が悪くなることがあるので、育て方には注意がいります。
蓬莱島(ホウライトウ)
学名:Euphorbia desidua 分類:トウダイグサ科
本品評会の超目玉!姿も名前も個性的な珍植物!なかなか出会おうとしても出会えるものではありません!アフリカ大陸南西部の国々(アンゴラ、ジンバブエ等)が原産で、標高1,000m前後の乾燥した岩場に自生しています。丸くて茶色の塊根から鮮やかなグリーンの枝を放射状に伸ばします。この枝は寒い冬にはみんな落ちてしまい、春になると真ん中からまた新しい枝が出てきます。ちなみに蓬莱島とは古代中国の仙人が住むという伝説の島のこと。成長は非常に遅いコーデックス(塊根植物)です。
朗雲(ロウウン)
学名:Melocactus lobeli
分類:サボテン科
ベネズエラのカリブ海に浮かぶマルガリタ島という島が故郷の球サボテン!頭の上にはまるでトルコ帽子のような花座(セファリゥム)という花を守るために存在する部分があります。この花座からは星のような姿をした、小さいけれどもピンク色の鮮やかな花が咲きます♪今まで「おもしろサボテン品評会」に出てきたメロカクタスの中では最も大きな株で、高さが30㎝くらいあります(トルコ帽が小さく見える!)。その姿は迫力満点!寒さには弱いので冬の管理に気を配ります。
閻魔キリン(エンマキリン)
学名:Euphorbia esculenta
分類:トウダイグサ科
名前にふさわしい迫力のある姿!真ん中の丸い部分からまるでタコの足のように太くがっちりとした枝を放射状に出します。このような植物をマニアの間では「タコモノ」!と呼び、人気を博しています(よく見るとかわいい姿かも♪)。南アフリカ東ケープ州の開けた平原部の草原地帯や、山裾に自生しています。成長すると直径40~50㎝程の大きさに成長します(大ダコ?)。グリーンの枝の表皮は亀甲状の爬虫類の皮膚のような姿で覆われ、一段と凄みのある雰囲気を醸し出しています。
※画像はイメージです。展示品の現況と異なる場合があります。
伊豆シャボテン動物公園