楽天グループ株式会社(以下「楽天」)が運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」は、ヴィンテージファッションに関する意識調査の結果を発表しました。
「楽天ラクマ」では、事業者が出店する「ラクマ公式ショップ」におけるヴィンテージアイテムの取引金額が昨年同期比で122%の規模に成長しています(注1)。今回は、「ヴィンテージアイテムを購入したことがある」ユーザー266名を対象に意識調査を実施しました(注2)。
【サマリー】
●「ヴィンテージファッションといえばこの人」、1位が草彅 剛さん、2位に菅田 将暉さん、3位に木村 拓哉さん
●ヴィンテージアイテムの購入販路は「フリマアプリ」(77.8%)が最多、次いで「店舗」(66.2%)
●インターネットで見つけたヴィンテージアイテムを「試着したい」と思う人は8割以上
●ヴィンテージファッションは「新品でもヴィンテージ風ならあり」と答えたユーザーが3割以上
●ヴィンテージアイテムの魅力は「新品にはないデザイン」「周りの人とかぶらないファッションが叶う」
●特に注目ジャンルは「アメリカン」、「ヨーロッパ」や「アクセサリー」も
【調査結果詳細】
●「ヴィンテージファッションといえばこの人」、1位が草彅 剛さん、2位に菅田 将暉さん、3位に木村 拓哉さん
「『ヴィンテージファッションといえばこの人』というイメージのある著名人やインフルエンサー」について質問したところ、デニム愛好家として知られる草彅 剛さん(36票)に最も多く票が集まりました。2位は菅田 将暉さん(16票)、3位は木村 拓哉さん(14票)、4位は所 ジョージさん(12票)、5位は、浜田 雅功さん(ダウンタウン)と老舗ヴィンテージショップ「BerBerJin」(ベルベルジン)のオーナー藤原 裕さん(それぞれ6票)でした。女性の最多は千秋さんで全体の7位、またファーストサマーウイカさんが9位にランクインしました。そのほか、8位にケンドーコバヤシさん、9位に同数で山内 健司さん(かまいたち)、常田 大希さん(King Gnu)、滝藤 賢一さん、森田 哲矢さん(さらば青春の光)がランクインしました。
●ヴィンテージアイテムの購入販路は「フリマアプリ」(77.8%)が最多、次いで「店舗」(66.2%)
「ヴィンテージアイテムを普段どこで購入するか」(複数回答可)と質問したところ、「フリマアプリ」(77.8%)と回答する人が最も多く、次いで「店舗」(66.2%)という結果になりました。ここ数年でリユース事業者がフリマアプリに出店することも増えており、全国の古着屋が販売する商品がフリマアプリで買えることも影響があると考えられます。
●インターネットで見つけたヴィンテージアイテムを「試着したい」と思う人は8割以上
ヴィンテージアイテムを購入する販路として「フリマアプリ」と答えた人が最も多い中、インターネットで見つけたヴィンテージアイテムを「買う前に実際に見てみたい、試着してみたい」と思う人は、「とても思う」(51.5%)、「やや思う」(35.0%)を合わせて8割以上の結果となりました。ECを通じた購入が一般化している一方、購入においては試着の需要が高いことがわかりました。
●ヴィンテージファッションは「新品でもヴィンテージ風ならあり」と答えたユーザーが3割以上
「ヴィンテージファッションについての好み」を質問したところ、「本物のヴィンテージ(20年以上前のアイテム)が良い」(60.9%)が過半数を占めた一方、「新品でもヴィンテージ風ならあり」(32.7%)という回答も3割以上を占めていました。昨今、ヴィンテージファッションの流行によって、ヴィンテージ風のデザイン・加工を施したアイテムが多く流通していることから、見た目がそれらしいデザインならそれでも良い、という人も一定数いることがわかりました。
●ヴィンテージアイテムの魅力は「新品にはないデザイン」「周りの人とかぶらないファッションが叶う」
「ヴィンテージアイテムの魅力」(複数回答可)についての質問では、「新品にはないデザイン・色合いがある点」(66.5%)が最も多く、次に「他の人とかぶりにくい点」(58.3%)、「ストーリーや時代を感じられる点」(48.9%)、「希少価値が高い点」(48.5%)、「経年ごとに味わいが増す点」(47.7%)という結果となりました。リセールバリューといった、「資産価値」に重きを置いた意見は少数派であり、デザインや色合いの独特さに魅力を感じる人が多い結果になりました。
●特に注目しているジャンルは「アメリカン」、「ヨーロッパ」や「アクセサリー」も
「ヴィンテージファッションの中で、特に注目しているジャンル」についての質問では、デニムやTシャツなど、いわゆる「アメカジ」を代表としたカジュアルアイテムが豊富な「アメリカン」(40.2%)が最も多い回答でした。「アメリカン」のジャンルは、デニムなどで数百万円~数千万円にまで価格が高騰するレア物が多いことが特徴で、ヴィンテージファッションの王道として、依然として注目度が高いことがわかりました。
次いで、「ユーロヴィンテージ」と呼ばれる、フォーマルなデザインや軍服が主流の「ヨーロッパ」(38.0%)、エルメスの「シェーヌ・ダンクル」など、ラグジュアリーブランドのヴィンテージ物やインディアンジュエリーのアンティーク品が人気の「アクセサリー」(37.6%)、ラグジュアリーブランドの数十年前のヴィンテージ品を指す「オールドブランド」(35.7%)、80~90年代に活躍していたロックバンドなどの「バンドT」、動物柄の「アニマルT」「カレッジT」などに代表される「Tシャツ」(31.6%)、「ミリタリー」(23.3%)、「Y2K」(3.8%)という結果でした。
「Y2K」ファッションは若年層に人気がある傾向ですが、全体を通して「アメリカン」「アクセサリー」など、比較的高単価なジャンルが注目されていることから、ヴィンテージファッション市場は経済力のある世代に支持されていると考えられます。
■本調査に関する専門家からのコメント: 十倍 直昭(とべ なおあき)氏(株式会社VCM代表)
「ヴィンテージ」というファッションジャンルは、元々、アメリカで作業着とされていたデニムなどのファッションに日本人が価値を見出し、「ヴィンテージファッション」というスタイルを生み出しました。その結果、SNSなどを通じて「ヴィンテージ」ファンは国内外で増え、現在は世界的にもアジア諸国、ヨーロッパ、アメリカなどでヴィンテージファッションは注目されています。今回の調査結果を見ると、「新品でもヴィンテージ風ならあり」という方もいらっしゃる中で、「やはりヴィンテージは年代物でないと!」という方が6割もいらっしゃることに、「楽天ラクマ」のユーザーさんのファッション感度の高さを感じました。ヴィンテージファッションは沼のようなもので、一度好きになると飽きることのない、奥深い世界だと思っています。10月19日(土)~20日(日)にはVCM Vol.5(注3)のイベントが開催されますので、ぜひイベントに足を運んでいただき、様々な商品を手に取って楽しんでいただきたいです。
●プロフィール
株式会社VCM代表。2008年にVintage Select Shop「Grimoire」をオープンしたのち、2021年にはヴィンテージ総合プラットフォーム 「VCM (Vintage Collection Mall)」 を立ち上げ、日本有数のヴィンテージの祭典「VCM VINTAGE MARKET」を主催。また渋谷パルコにて、マーケット型ショップの「VCM MARKET BOOTH」やアポイントメント制ショップ「VCM COLLECTION STORE」、イベントスペースとして「VCM GALLEY」を運営する。
(注1)「ラクマ公式ショップ」のヴィンテージ関連商品の取引金額において、2024年1月1日(月)~6月30日(日)と2023年の同時期で比較
(注2)「ヴィンテージファッションに関する意識調査」
調査対象者: 「楽天ラクマ」ユーザー
回収サンプルサイズ: 266サンプル
調査期間: 2024年9月6日(金)~2024年9月11日(水)
調査実施機関: 「楽天ラクマ」
(注3)VCMが主催するヴィンテージのイベントで、Vol.5は「楽天ラクマ」がゴールドスポンサーとして出展。プレスリリース: https://corp.rakuten.co.jp/news/update/2024/1002_01.html
※本プレスリリースに記載している会社名および製品・サービス名は、一般に各社の登録商標または商標です。
【楽天ラクマについて】
「楽天ラクマ」は、2012年7月にサービスを開始した日本初のフリマアプリ「フリル」と、楽天で運営していた「ラクマ」が2018年2月に統合して生まれました。繋ぐ力で物を棄てずに循環させる「循環の輪」を広げ、誰でも手軽に活躍できるECの世界を築くことにより、サーキュレーション市場の活性化を図り、循環型社会の実現に貢献することを目指しています。
以 上