【調査概要】
・調査名称:「更年期」に関する意識調査
・調査期間:2024年9月20日(金)から9月24日(火) / ・調査方法:インターネット調査
・調査対象:更年期症状を有する40代から50代の女性400人 / 40代から50代の女性と同居の10代から50代男女600人の計1,000人
【調査結果詳細】
更年期症状を有する40代から50代女性400人に、「更年期によって、日常の生活に支障を感じることがありますか」と聞いたところ、78%(311人)が「更年期によって日常の生活に支障を感じる」と回答しました。そのうち、更年期を通してつらいと感じることとして、「いつまで続くのか不安になる」が47%(147人)と最も多く、「体だけでなく、心の不調もあることが理解されにくい」が34%(106人)、「今までできた事ができなくなった」が32%(99人)と続きました。
多くの人が「更年期」によって日常の生活に支障を感じており、また、「いつまで続くのかが分からない」といった出口が見えないことや、「体だけでなく、心の不調もあることが理解されにくい」といった、世の中の更年期に対する認識不足が当事者への不安につながっていると考えられます。
「更年期によって日常の生活に支障を感じる」と回答した人(311人)に、「更年期について相談したい相手は誰ですか」と聞いたところ、相談したくないという回答はわずか1割で、約9割の人が家族や誰かに相談したいと思っていることが分かりました。相談相手には「夫/パートナー」が41%(127人)と最も多く、続いて「友人」が36%(113人)となりました。
前述の「更年期を通して感じる辛さ」からも、出口が見えない不安や、更年期による心の不調といった目に見えない悩みから、家族をはじめとする身近な人へ相談したいと思う人が多いと推察されます。
一方、「更年期によって日常の生活に支障を感じる」と回答した人(311人)に、「更年期について周囲の人に話したり相談をすることにためらいや抵抗を感じますか」と聞いたところ、57%(176人)が「更年期について周囲の人に話したり相談したりすることに抵抗がある」と回答しました。
その理由として、「風邪やコロナ等と違い、症状の理解を得にくいから」「更年期症状を経験した人でないと理解できないと思うから」「言われても困るのではないかと不安に感じる」「人によって症状が様々だし、年をとったと思われたくないから」といった声が多い結果でした。
前述の約9割の人が誰かに相談したいと思っている反面、更年期症状といっても人により症状がさまざまであることや、年をとったと思われてしまうことから、心では相談したいと思っていても世の中の更年期に対する印象や認識から、半数以上の人が相談することに抵抗を感じていることが分かりました。
40代から50代女性と同居する配偶者や子ども600人に、「更年期について知っていますか」と聞いたところ、94%(566人)が「知っている」と回答しました。ただし、その中で原因や症状など詳しく知っているのは、24%(136人)でした。また、知っていると回答した566人に、「妻もしくは母親と、更年期について話すことに抵抗を感じますか」と聞いたところ、「抵抗がある」と回答した人はわずか32%(180人)と、当事者と家族では、更年期に対して話すことへの抵抗感に大きな差があることが分かりました。
また、「妻もしくは母親が更年期で悩んでいたらサポートしたいと思いますか」と聞いたところ、83%(471人)が「サポートしたい」と回答しました。
更年期症状を有する40代から50代の女性400人に、「世の中に更年期への理解が広がることは、更年期に悩む人の支えになると思いますか」と聞いたところ、95%(381人)の人が「理解が広がることで支えになる」と回答しました。家族や周囲の人が更年期について理解して相談できる環境を整えることが、更年期で悩む人を支えることにつながると考えられます。
【調査背景と今後】
当社は、持続可能な社会の実現への貢献と持続的な成長を目指して3つの重点テーマを設定しています。その中の一つ「健やかな暮らし」について、年齢とともに生じる健康と美の課題や、女性特有の健康課題への対処を積極的に取り組み、本調査もその一環として実施しました。
本結果を踏まえ、家族や周囲が支えあう環境づくりを目指し、「更年期をひとりにしない。みんなの理解が支えになる。」のメッセージのもと、更年期に寄り添う取り組み「FANCL MENOPAUSE ACTION」を、世界メノポーズデーに併せ10月18日(金)から開始する予定です。