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津波の発生原因を再検証し、新たな防災技術の確立をめざす 『TEN Selected Papers 津波災害を根絶する』 9月13日より電子書店にて発売

学而図書(所在地:神奈川県横浜市、代表:笠原 正大)は、津波発生メカニズムの再検証など、最新の防災研究の成果を収録した電子書籍『TEN Selected Papers 津波災害を根絶する 海底防災技術の確立をめざして』を、9月13日(金)より国内の電子書店にて発売いたします。

『TEN Selected Papers 津波災害を根絶する』仮書影

■『TEN Selected Papers 津波災害を根絶する 海底防災技術の確立をめざして』

書籍情報ページ: https://www.gakuji-tosho.jp/product/9784911072035

■津波の発生原因「海底地すべり」再検証により、新たな防災技術の必要性が明らかに

本書は、東日本大震災以降、巨大津波の原因となる「海底地すべり」に注目し、津波災害の根絶をめざして実践を積み重ねてきた研究者たちの歩みと成果をまとめたものです。

関東大震災の後、小川 琢治(湯川 秀樹の実父)によって論じられながら、十分に議論されないまま黙殺された、津波発生原因の「海底地すべり」説。しかし、3.11から蓄積された新たなデータや、令和6年能登半島地震の津波などによって、この「海底地すべり」説を再検証する重要性は、日々高まっています。

津波・地震の発生メカニズムの再検討や、それに基づく災害の発生予測・対策技術の提言など、災害対策のために重要な文章を数多く収めた本書は、これからの世界の防災のあり方を考える上で欠かせない一冊です。

■緒言「なぜ、どのようにして東北地方太平洋沖地震と津波災害は発生したのか」

丸山 茂徳(東京工業大学 名誉教授)ほかによる、書き下ろしの緒言を収録しました。

大規模海底地すべりを原因とする津波発生のメカニズム、新たな知見に基づく地震発生原理の再検討、GPSの観測データに基づく地震発生地域の予測、海底土木技術の開発による津波災害の事前対策、いま危険視すべき地域など、これからの防災研究・災害対策事業に欠かせない議論が展開されています。

■「TEN Selected Papers」について

国際津波防災学会(ITDPS)の機関誌として創刊された科学誌『TEN (Tsunami, Earth and Networking)』から、テーマごとに精選した論稿を収録する特別増刊です。

『TEN』は、斬新な意見を科学的議論を通じて検証する気鋭の防災研究誌として各界から高い評価を得ており、第4巻より国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)科学技術文献データベース「JDream III」および「J-GLOBAL」への収録対象誌にも選定されています。

<目次>

■なぜ、どのようにして東北地方太平洋沖地震と津波災害は発生したのか

丸山 茂徳(東京工業大学 名誉教授)

戎崎 俊一(理化学研究所)

小野寺 清(国際津波防災学会)

■海底地すべりによる津波災害

戎崎 俊一(理化学研究所)

丸山 茂徳(東京工業大学 名誉教授)

村田 一城(湾空港技術研究所)

■日本周辺海溝域の海底地すべりと津波発生に関する地球科学的研究の現状と課題

小川 勇二郎(筑波大学 名誉教授)

川村 喜一郎(山口大学)

■津波地震とは何か?

戎崎 俊一(理化学研究所)

丸山 茂徳(東京工業大学 名誉教授)

■津波地震とは何か?(2)

戎崎 俊一(理化学研究所)

丸山 茂徳(理化学研究所)

■1923年関東地震前後の海底地形変化について

村田 一城(港湾空港技術研究所)

佐々 真志(港湾空港技術研究所)

高川 智博(港湾空港技術研究所)

戎崎 俊一(理化学研究所)

丸山 茂徳(東京工業大学 名誉教授)

■大正関東大震災の津波

村田 一城(湾空港技術研究所)

■火山噴火に伴う津波の実態解明と関連する災害の軽減に向けて

石峯 康浩(山梨県富士山科学研究所)

■フンガトンガ・フンガハアパイ火山の2022年噴火とそれに伴う津波の概要(速報)

石峯 康浩(山梨県富士山科学研究所)

■2022年トンガ噴火で発生した火山性津波

馬場 俊孝(徳島大学)

村田 一城(湾空港技術研究所)

石峯 康浩(山梨県富士山科学研究所)

戎崎 俊一(理化学研究所)

■現地聞き取り調査に基づくトンガ王国における2022年津波災害への対応

石峯 康浩(山梨県富士山科学研究所)

■ソーシャル レジリアンス:人間からインフラまで

山中 燁子(国際津波防災学会)

■津波漂流物と構造物の衝突評価へのMPS法の適用に関する基礎研究

増田 光一(日本大学 名誉教授)

相田 康洋(日本大学)

居駒 知樹(日本大学)

■ハザードチェーンを考慮した沿岸建築物に対する耐津波設計に関する基礎的研究

増田 光一(日本大学 名誉教授)

居駒 知樹(日本大学)

相田 康洋(日本大学)

■水産地域における災害発生後の事業継続実現に向けた取り組み

後藤 卓治(漁港漁場漁村総合研究所)

■濱口梧陵,その精神の脈流をたどる

小野寺 清(国際津波防災学会)

■令和6年能登半島地震のメカニズムと,防災事業への提言

丸山 茂徳(東京工業大学 名誉教授)

<書籍概要>

タイトル: 『TEN Selected Papers 津波災害を根絶する 海底防災技術の確立をめざして』

著者  : TEN出版委員会(戎崎 俊一、増田 光一、丸山 茂徳)編

価格  : 1,320円(予価、税込)

発売日 : 2024年9月13日(金)予定 ※日本国内の各電子書店にて取扱

ページ数: 144ページ(予定)

仕様  : 電子書籍

ISBN  : 978-4-911072-03-5

発行元 : 学而図書

URL   : https://www.gakuji-tosho.jp/product/9784911072035

<編者プロフィール>

戎崎 俊一(えびすざき・としかず、理化学研究所 客員主管研究員)

1958年山口県生まれ。NASA研究員、神戸大学助手、東京大学助手、同助教授を経て、1995年から理化学研究所主任研究員、2024年より同研究所客員主管研究員。天体物理学、計算科学を専門とし、Gordon Bell Prize, Peak Performance Categoryなどを受賞。『ゼミナール宇宙科学』(東京大学出版会)、『銀河の世界』(エドウィン・ハッブル著、岩波書店)ほか著書・訳書多数。

増田 光一(ますだ・こういち、日本大学 理工学部海洋建築工学科 名誉教授)

1951年千葉県生まれ。1988年日本大学助教授、1993年同教授、2020年より日本大学理工学研究所上席研究員。専門は海洋建築工学、水波・浮体工学、津波防災工学。津波来襲時の港内係留船舶の挙動シミュレーション等を近年の研究トピックスとする。日本沿岸域学会文化賞、功労賞 PACON Internationalなどを受賞、国際津波防災学会副代表。

丸山 茂徳(まるやま・しげのり、東京工業大学 名誉教授)

1949年徳島県生まれ。スタンフォード大学、東京大学などを経て、1993年から2019年まで東京工業大学教授および特任教授。地質学、地球惑星科学を専門とし、地質学会賞、アメリカ科学振興会フェロー、紫綬褒章、トムソンサイエンティフィックリサーチフロントアワード、アメリカ地質学会名誉フェロー、瑞宝中綬章ほか受賞・受章、著書多数。

<事業者概要>

事業者名: 学而図書(代表者:笠原 正大)

所在地 : 〒222-0011 神奈川県横浜市港北区菊名1丁目4-2 第一橘ビル220 SOLO妙蓮寺

設立  : 2021年4月

事業内容: 教育書を中心とした書籍の企画・編集・出版・販売

URL   : https://www.gakuji-tosho.jp

【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】

本書の内容・著者に関するお問い合わせ先

TEN出版委員会 事務局

TEL         : 045-550-7057(学而図書内)

お問い合わせフォーム: https://www.gakuji-tosho.jp/inquiry

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