株式会社いにしえ(代表:井形誠)は、日本の食料安全保障を見据え、大豆の委託生産とそれを原料とした味噌、醤油、大豆麺、納豆などの製造を行っています。この取り組みは、国内自給率の低下や、食文化の保全を目的とした「小さな一歩」ですが、これが大きなムーブメントに成長することを目指し、持続可能な農業と日本の食文化を未来につなぐ重要な役割を果たしています。
大豆生産の背景 ― なぜ大豆を作るのか?
いにしえが大豆の生産から商品まで手掛ける背景には、日本の「食料安全保障」を強く意識した取り組みがあります。現在、国内の食料自給率は低下しており、特に大豆は国内生産率が約8%という低い数字に留まっています。この現状を打破し、日本の食卓を守るためには、国内生産を増やし、国産原料を使用することが不可欠です。
食料安全保障とは?
食料安全保障とは、国内外の影響を受けずに、安定して国民に食料を供給できる体制のことです。現在、世界情勢の不安定さや気候変動により、食料の安定供給が脅かされています。この観点から、国内生産を増やすことは、国としての自立を高め、持続可能な未来を築くために非常に重要です。
いにしえの革新的な取り組み ― 農機具の貸し出しと自然栽培の推進
いにしえでは、新規参入者を支援するため、農機具の貸し出しを行っています。自然栽培を始めるには多くのノウハウが必要ですが、農機具の初期投資や農地の確保、研修など、障害が多く存在します。いにしえは、こうした課題に対して農機具の貸し出しを提供し、農業の効率を向上させ、経営基盤を安定させる支援を行っています。
さらに、大豆は自然栽培において重要な役割を果たしています。大豆の根に付着する「根粒菌」は、土壌に栄養を供給し、肥料を使用しない自然栽培を可能にします。この「大豆を育てること自体が土壌を肥沃にし、農地を持続可能な状態に保つ」という循環が、いにしえの持続可能な農業への貢献となっています。
小さな一歩、大きなムーブメントへ
現在、いにしえの取り組みはまだ小さな規模に留まっていますが、この動きが広がり、食料安全保障の重要性を社会全体で認識する大きなムーブメントになることを目指しています。私たちが取り組む「農地を守る」「食文化を守る」という活動は、単なるビジネスではなく、未来を見据えた持続可能な社会づくりの一環です。私たちが始めた小さな一歩が、日本中、そして世界中に広がる日を願っています。
大豆は日本の食文化の基礎 ― 食文化を支える原料としての大豆
大豆は、日本の食卓を支える重要な食材です。味噌、醤油、納豆、豆腐、きな粉など、日本の伝統的な食文化に欠かせない原料ですが、国内の自給率は非常に低いのが現状です。いにしえは、この問題に着目し、食文化の保護と食料自給率向上のために、国内大豆生産の拡大に取り組んでいます。
土地を肥やし、未来を支える ― 大豆の力
大豆は、土地を肥沃にするだけでなく、日本の食文化を支える基礎となる作物です。大豆生産の拡大は、農地を持続可能にし、日本の食卓に欠かせない味噌や醤油を作り続けるためにも理にかなった取り組みです。自然栽培のプロセスを通じて、自然環境を守りつつ、日本の食文化を次世代に引き継ぐことが可能になります。
いにしえの未来に向けたビジョン
いにしえは、「食料安全保障」の観点から、大豆の生産を拡大し、そこから作られる商品を通じて、人々の健康と日本の食文化を守っています。大豆は、日本の食卓に欠かせない食材であり、その生産拡大は、食料自給率を向上させるだけでなく、自然栽培の促進や土壌の保全にも貢献します。いにしえは、この持続可能な農業の取り組みを通じて、未来の日本の食卓を支える役割を果たしていきます。
いにしえの商品
いにしえは、お味噌、お醤油、納豆、大豆の麺のほか、ワイン、日本酒、黒糖焼酎などのお酒、そしてパンやピザなどの製造も手がけています。
主な販売方法は、ネットショップによるものですが、今後イベント出店や一部店舗などへの卸売等も手掛けていきます。
MIZEN青山本店でのいにしえのぶどうジュース販売
現在、MIZEN青山本店では、いにしえの自然栽培によるぶどうジュースを先行販売しています。このジュースは、食と農業を守るいにしえの理念を具現化した一例であり、MIZENの高級な衣服とともに、日本の自然の恵みを感じていただけます。
MIZEN 青山本店