2024年10月2日(水)、シンガポールにおける労働者の生涯雇用を目指し継続的な教育とトレーニングを提供するトッププロバイダーNTUC LearningHub (以下NTUC LHUB)が、リテール企業の戦略推進にヒントを提案するセミナーを開催。デジタルが小売業に与える影響と変化をテーマとするこのセミナーに、ワールド・モード・ホールディングス グループ(ワールド・モード・ホールディングス株式会社 / 本社: 東京都渋谷区、代表取締役: 加福真介、以下WMH)のエキスパートたちが登壇し、最新の成功事例や考察を紹介しました。
【ワールド・モード・ホールディングスが支援する、シンガポールの人材育成政策】
シンガポール政府は、進化するビジネスニーズや技術的進歩に働く人々が対応してゆけるよう、労働者の継続的なトレーニングに注力しており、企業と協力してスキルの習得・更新を支援する施策を実施しています。そしてその学習機会を、社会的企業としてNTUC(シンガポール全国労働組合会議)に属するNTUC LHUBが提供しています。WMHの海外拠点であるWORLD MODE SINGAPOREは、人材開発領域におけるトレーニングプロバイダーとしてNTUC LHUBに学習コンテンツを提供するなど、販売員教育の知見とノウハウを生かし、シンガポールにおける人材育成の取り組みを継続的に支援しています。
【グループのエキスパートたちが、リテール戦略のヒントを提供】
2024年10月2日、NTUC LHUBが、変化し続けるリテール業界で勝ち抜くビジネス戦略へのヒントを提供するセミナー「Digital and Workforce Dynamics」をシンガポールで開催。デジタルが小売業に与える影響と変化をテーマに各領域のエキスパートたちが登壇し、最新の成功事例や手法、考察などを紹介しました。このセミナーにワールド・モード・ホールディングス グループから、双葉通信社 ローンチメトリックス事業室 室長の芝崎宗太とWORLD MODE SINGAPORE マネージングディレクターの日高佑介が登壇。芝崎は、LAUNCHMETRICS(ローンチメトリックス)およびそのデータ&インサイトレポートについて講演。続いて行われたパネルディスカッションには、リテール業界の人材ビジネスを熟知する日高と、デジタルマーケティング領域に精通する芝崎が登壇。シンガポール市場で活躍する登壇者たちとともに、リテール業界における労働力やデジタル化の状況や影響など、様々なテーマについて意見を交わしました。
【LAUNCHMETRICSによる考察:Z世代がファッションマーケティングに与えるインパクト】
株式会社双葉通信社ローンチメトリックス事業室 室長 芝崎宗太
芝崎は、ブランド戦略においてのブランドパフォーマンスの把握と向上の重要性、そしてその戦略を実行に結びつけるために必要なソフトウェア、データ、洞察を提供するAI搭載ブランドパフォーマンスクラウドLAUNCHMETRICSを紹介。そして、価値観を重視し、本物志向が強くコミュニティ重視の交流を好む新時代の消費者とブランドとのつながりを理解するために、LAUNCHMETRICSが2020年から2023年までのデータを収集し、独自指標であるMedia Impact Value®(MIV®)により分析したインサイトレポート「影響力の再定義:Z世代がファッションマーケティングに与えるインパクト」を紹介しました。
【パネルディスカッション】
パネルディスカッションには、WORLD MODE SINGAPOREマネージングディレクターの日高 佑介、双葉通信社の芝崎宗太、そしてオニツカタイガー 東南アジア リージョナル ディレクター 鈴木翔氏、APACでビューティ領域のブランドマネジメントやマーケティングなどを提供するLUXASIAのKaren Kwek氏が登壇。NTUC LHUBでHead of Retailとしてリテール部門の人材活用やデジタル化をリードする David Lee氏から投げかけられる質問を元に意見が交わされました。
パネルディスカッションでのコメントより (抜粋)
現在の経済状況において、人材の採用やその定着を促進させていくにはどうすれば良いか?
WORLD MODE SINGAPORE 日高:
コスト増加、金利上昇、不況懸念など、企業を取り巻く環境は厳しさを増しています。こうした状況下において、従業員のモチベーション維持と定着率向上は、企業の持続的な成長に不可欠です。
給与や福利厚生面での充実だけでなく、従業員が安心して働き続けたいと思えるような環境づくりが重要となります。例えば、当社の親会社は、販売スタッフの地位向上を目的としたセールスコンテストや資格制度の実施を支援していますが、これらの取り組みはスタッフのモチベーション向上とロイヤルティ強化に繋がります。従業員の功績を称えるとともに、業界全体への貢献も目指しています。
近年、リテール業界のサービスにも影響が見られるテクノロジーの進化やDX化は、ビジネスの戦略にどのような変化をもたらすか?
双葉通信社 芝崎:
消費者のタッチポイントが多様化し、ECや店舗などカスタマージャーニーが複雑化している上に、SNSからの情報が入り組んでいます。オンラインとオフラインのデータを融合させる“ニューリテール”が、新たなマーケティングスタンダードとなっています。さらに注目すべきはパフォーマンスマーケティング。CRMデータをもとに、消費者に最適なタイミングで広告を表示させるなどマーケティングのパフォーマンスとコンバージョンに効果をもたらします。一方で、ブランドパフォーマンスを把握することも重要。コンバージョンだけでなく、展開国において価格競争に左右されずにブランドパフォーマンスを維持することがブランドの存続のキーとなります。
これらのマーケティング領域に共通する要素となるのがKPI。全社でキーとなるKPIを共有し、理解して業務を遂行するために、AIを活用したラーニングシステムは重要なサポートになると思います。
その他、消費者の興味を引くために、高画質なディスプレイを活用したインタラクティブツールがあります。店舗や駅などに設置して、アイテムのタグからおすすめのスタイル提案をしたり、AIがお客様のボディサイズをスキャンしてアドバイスをする他、割引やクーポンなど店舗誘導を促進するツールとしても活用できます。
従業員のエンゲージメントを高めたり、離職を減らすための策はあるか?
WORLD MODE SINGAPORE 日高:
働く人々は、やりがいを感じながら成長できる環境を求めています。企業側も、ミスマッチを防ぎ、定着率の高い人材を獲得したいと考えています。
当社のCXアンバサダープログラムは、こうした課題を解決する革新的な雇用モデルです。求職者と企業の双方に「お試し期間」を提供し、実際の業務を通じて相互理解を深めることで、ミスマッチを減らし、小売業界の離職率低下に貢献しています。
販売経験の有無に関わらず、新たなチャレンジを奨励することで、個人の成長と企業の成長を同時に実現できる点も、多くのクライアントに支持されている理由です。
CXアンバサダープログラムは、今後も規模を拡大し、人材の流動化を促進することで、企業と個人の双方にとってより良い未来を創造していきます。
【WORLD MODE HOLDINGS ASIA PACIFIC (WMH APAC)について】
https://worldmode.com/jp/global/
WMHの海外5カ国の拠点(シンガポール、オーストラリア、台湾、マレーシア、ベトナム)を統合する地域統括本部としてシンガポールに設置。APACエリアの統括的なネットワーク構築やマーケティング戦略策定など、ファッション・ビューティー領域の顧客課題に対して、グループの総合力を生かした統合的なソリューションを提供するとともに、海外事業拡大を推進します。
※WMH ASIA PACIFICについてのお問い合わせ:
ワールドモードホールディングス 国際事業統括本部 https://global.wmh.co.jp/contact
【株式会社双葉通信社について】https://www.futaba-ad.co.jp/
ワールド・モード・ホールディングスのグループ企業であり、1948年創業の広告会社。特にファッション、ラグジュアリー等の広告マーケティングに深い知見と経験を持つ。長年、雑誌広告に強みを持っているが、近年はデジタル施策も積極的に遂行。2016年よりLAUNCHMETRICSと日本国内における独占販売代理契約を締結しマーケティング・PR業務を包括的に支援する「ブランドパフォーマンスクラウド」を販売・サポート。
【ワールド・モード・ホールディングス株式会社について】 https://worldmode.com/jp/
ファッション・ビューティー業界を専門に人材やデジタルマーケティング、店舗代行など様々なソリューションを提供するグループ。iDA、BRUSH、AIAD、AIAD LAB、フォーアンビション、VISUAL MERCHANDISING STUDIO 、双葉通信社の 7 社の国内事業会社および マレーシア、シンガポール、オーストラリア、台湾、ベトナムの5カ国に海外拠点を持ち、専門性の高い各社のシナジーによって、お客様の課題に応じた実効性の高いソリューションを提供しています。