オーディオブック書籍ラインナップ数No.1（※1）の「audiobook.jp」を運営する株式会社オトバンク（本社：東京都文京区、代表取締役社長：久保田裕也、以下「オトバンク」）は、「オーディオブック大賞2024」の授賞式を2024年10月21日（月）に開催いたしました。授賞式には、著者の凪良ゆうさんや今村昌弘さん他、受賞作品の関係者や今回新設した「法人版活用部門」の受賞企業が登壇しました。また、大ヒット新書『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の著者・三宅香帆さんにも登壇いただき、特別トークセッション「『働く』と『読書』を考える」も開催しました。
※1. 日本マーケティングリサーチ機構2023年11月調べ。日本語オーディオブック書籍ラインナップ数調査。
■「オーディオブック大賞」とは
オーディオブック市場のさらなる発展と、優れた作品の制作を奨励することを目的に、会員数300万人・日本最大級のオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」が主催し、2022年から開催しています。受賞作品は、audiobook.jpユーザーの投票で決定。各作品ジャンルで投票が多く集まり、特にオーディオブックの広がりに寄与した作品に賞が贈られます。
また、audiobook.jpは、2022年1月から法人企業向けの聴き放題プラン「audiobook.jp 法人版」をスタートし、現在150社以上に導入されています。
企業の人材育成やリスキリング、エンゲージメントの向上等に音声の活用が広がっていることを背景に、今回「法人版活用部門」を新設。「audiobook.jp 法人版」導入企業の中から、オーディオブックを革新的かつ効果的に活用し、従業員の成長と組織の発展に貢献している企業を、組織文化変革賞、自己啓発推進賞、ワークライフ・ラーニング賞の3つの賞に選出しました。
【各作品部門審査方法】
-
audiobook.jpのユーザーを対象にインターネット調査でアンケートを実施
-
アンケートにて、各部門でもっとも投票数が集まった上位作品より、大賞、準大賞を決定
※.アンケート期間：2024/07/28-2024/08/04
▼オーディオブック大賞過去受賞作はこちら
https://www.otobank.co.jp/audiobook-award
■「オーディオブック大賞2024」授賞式
オーディオブック大賞2024授賞式は、2024年10月21日（月）に東京都渋谷区の会場にて開催しました。著者の凪良ゆうさんや今村昌弘さん他、受賞作品の関係者や、「法人版活用部門」の受賞企業が登壇し、受賞の喜びや作品への想い、オーディオブックの魅力などについてお言葉をいただきました。
■「オーディオブック大賞2024」受賞作品と登壇者コメント
【聴き放題部門】
◆大賞：『成瀬は天下を取りにいく』
著者： 宮島未奈
出版社： 新潮社
出演者： 山根綺,緒方佑奈,宮下栄治,川邊紫,石毛翔弥,阿部菜摘子,岩崎了,内田修一,鈴木卓郎,鳴瀬まみ,御園理帆,宮園拓夢
株式会社新潮社 水本 佑史様より
（著者・宮島 未奈様のコメントを代読／一部抜粋）
「私にとってデビュー作ということもありまして、あらゆることが初めてでかけがえのない経験ばかりなのですが、今回オトバンクさんの手で多くの声優さんたちに参加していただいて、BGMなどさまざまな演出を施してくださって、音で楽しむことができる作品に仕上げてくださったこと、非常に感慨深く特別な体験となりました。実際、タイトルは気になるけども、普段小説に馴染みのない方もいらっしゃって、そういう時にオトバンクでオーディオブックがあるんだよとご紹介できるのはとてもありがたく、自分自身オーディオブックの効用を実感する機会が多々ございました。私は小説を書くときにいつも登場人物の一人一人に敬意を持って書くように心がけています。全ての人にそれぞれの人生があるように、決して軽率な扱いをしないようにと、この度のボイスドラマは声優の皆さんのおかげで、成瀬をはじめ作中のキャラクターが鮮明で生き生きとして、まるでそこに暮らしているかのような実感を持って聴くことができました。聴き手の方々も自然と物語の中に没入できるような、成瀬が生きる大津に入り込めるような、そんな作品に仕上げてくださったように思います。」
◇準大賞：『ビジネス小説 もしも徳川家康が総理大臣になったら』
株式会社サンマーク出版 小元 慎吾様より
（著者・眞邊 明人様のコメントを代読／一部抜粋）
「この作品を音声というツールでたくさんの方に楽しんでいただけることを本当に嬉しく思います。ちょうど今まさに衆議院選挙が行われ、この国のあり方、この国の政が我々国民に試されています。この作品を執筆した時期は、コロナ禍で社会不安にあふれていました。しかし現在は、あの頃よりさらに危機的な状況だと感じています。この作品に込めた思い“政を全ての民に返そう”は、我々が本当の意味で自分の意思をこの国の未来に示すことだと思っています。この作品を聴いてくださった皆様が自らの意思を示してくれると信じています。」
【文芸部門】
◆大賞：『汝、星のごとく』
著者： 凪良ゆう
出版社： 講談社
出演者： 長谷川育美,坂田将吾,三木眞一郎,佐久間レイ,宮川美保,斉藤壮馬,豊口めぐみ,佐々木望,依田奈津,関根瞳,川井田夏海,佐東充,春川芽生,緒方佑奈,仲咲志織,玉井勇輝,八木沼凌,長谷川禄
著者 凪良 ゆう様より
（一部抜粋）
「私も最近よくオーディオブックを利用するようになりました。不思議な話ですが、作家になる以前よりも読書量が落ちていると感じることが多々ありました。読みたい本があるのに先に読まなくてはいけない仕事の本や資料があったりして、自分の空き時間に好きな本を楽しむことから遠のいてしまったときもありました。作家なのに何を言っているんだという話ですが。忙しくしている中、散歩をしているときや、家事をしながら手がふさがっているときでも、耳で聴くことができるというのが、オーディオブックの楽しみ、魅力の一つかなと思っています。私の周りでもお仕事や育児で忙しくなり、なかなか読書をする時間が取れないという方がいらっしゃったんですが、そういう方々がオーディオブックをきっかけに気軽に構えずにまた読書を楽しめるようになったという話をよく聞くので、作家の1人として嬉しいなと思います。これからも紙の書籍やオーディオブック、その時々で使い分けながら、少しでも読書する人たちが増えてくれるといいなと願っています。」
◇準大賞：『兇人邸の殺人』
著者： 今村昌弘
出版社： 東京創元社
出演者： 千葉翔也,黒木ほの香,幸村恵理,小林節,浜田洋平,宮園拓夢,佐東充,門田幸子,山田大紀,ボルケーノ太田,森俊羽,下村芳範,陶國貴矢,島津耕介,野寺美穂,吉元亮真,田中亜矢子,春樹慎,有賀雄一,村田崚平,熱情誠,ちたお,吉村記恵,奥本大輔,白川えいり,藤原聖侑
著者 今村 昌弘様より
（一部抜粋）
「今回の『兇人邸の殺人』という物語は、自分の作品でもかなり難しい部類のミステリーだと思っております。多人数のアリバイですとか、図を見なければわからない間取りですとか、そういった情報に溢れた作品なのですが、それを紙で見るところが、耳で聴いて楽しんでくださっている方が多いことに非常に驚きました。これまで自分は、謎を解こうと頑張ってくれている読者に向けて書いているつもりでしたが、今の時代はそれを音を浴びるように耳から感じ取って、頭の中で思い描くという新しい楽しみ方をする方が、こんなにも増えているのだと、驚きとともに嬉しさを感じております。これからも多くの方がオーディオブックに触れて、それを通して小説に触れてくださる機会が増えてくれれば、これ以上ない喜びだと思っております。これからの展開にも期待をいたしております。」
【ビジネス書部門】
◆大賞：『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』
ダイヤモンド社 寺田 庸二様より
（一部抜粋）
「100年以上に及ぶ信頼性の高いデータに裏打ちされた、再現性のある投資戦略を語ったのが本書です。この本は耐久性のある“百年書籍”にしたいと思い、名訳者の児島修さんと可能な限り（レベルを落とさずに）わかりやすくした結果、420ページになりました。多くの読者から『サクサク読めて気づきがある』という反響があるたびに、情熱を込めて編集して本当によかったと思います。全世界600万部『サイコロジー・オブ・マネー』の著者モーガン・ハウセル氏が“絶対読むべき一冊”という本に携われたことに感謝するとともに、オーディオブックのユーザーがますます増えることを心から祈っております。」
◇準大賞：『とにかく仕組み化 ── 人の上に立ち続けるための思考法』
ダイヤモンド社 種岡 健様より
（一部抜粋）
「『とにかく仕組み化』は、株式会社識学代表・安藤広大さんの組織マネジメントといったシリーズの第3弾です。このシリーズの企画意図は、組織で働く上で厳しいけれども受け入れないといけないようなルールをビジネスパーソンに説いているものです。昨今、『上司から厳しいことを言われない』とか、『フィードバックをもらえない』というようなモヤモヤを抱える方が多く、そういった方々に少し厳しい著者のアドバイスが響いているのかなと思っています。実際読者からも、耳が痛いけど自分のためになる、というような声がたくさん寄せられています。通勤時にオーディオブックで聴いているという声がたくさんあったと伺いましたが、そうやって読者の方々に受け入れられたこと、本当に嬉しく思います。」
■法人版活用部門・受賞企業と登壇者コメント
◆自己啓発推進賞： 株式会社日立産業制御ソリューションズ
全社で推進する自律学習支援の一環としてオーディオブックを導入し、多くの社員の自己研鑽に積極的に活用されています。導入2年目で利用人数が大幅に向上するなど、自律学習の習慣化のモデルケースとなる取り組みをされています。
株式会社日立産業制御ソリューションズ 人事教育部 四木 奈菜実様より
（一部抜粋）
「当社は2022年から社員1人1人の自己実現をサポートする『プロジェクトじぶん2.0』という取り組みを行っております。この取り組みでは、ITスキルや語学など約10個の教育メニューを社員に無料で提供しております。そこでさらなる学びの促進と、社員からの声で2023年に新規メニューとしてオーディオブックを導入することになりました。導入後は、作業中にオーディオブックを聴くことができる、業務や家庭で忙しくて読書ができなかったけどオーディオブックなら読書することができましたといった嬉しい言葉をいただいております。現在は約400名の社員が利用する人気メニューとなっております。この受賞をきっかけに、オーディオブックの魅力をさらに従業員へと届けていき、オーディオブックで聴く読書って楽しい、おもしろいと皆さんに言っていただけるよう励んでいきたいと思います。」
◆組織文化変革賞： 株式会社モスフードサービス
移動の多い営業社員はまとまった学習時間の確保が課題です。そこで同社は、移動中でも聴くことができるオーディオブックを営業社員に提供し、働き方の多様性に対応。より多くの社員が学べる環境の創出に取り組んでいます。
株式会社モスフードサービス チェーン教育・営業企画部モスアカデミーグループ 内藤 総一様より
（一部抜粋）
「営業担当のスーパーバイザーたちは、ほぼ毎日、全国のモスバーガーのオーナー様のもとに行って、良きアドバイザーとして活動をしております。全国にお店がありますので活動範囲が広く、移動時間も大変長いです。中には移動時間が1日4、5時間というスーパーバイザーもおります。その移動時間に、このオーディオブックを活用させていただいております。仕事に必要なものや、ときには歴史、小説、物語といったものを聴いて、いかに効率よく仕事に繋げられるかということを日々考えながら活動をしております。今後もオーディオブックの良い部分をスーパーバイザーに紹介していきたいと思っております。」
◆ワークライフ・ラーニング賞： アルフレッサ株式会社
同社は、産休・育休中の社員や内定者にもオーディオブックを提供。社員のワーク&ライフに寄り添った先進的な取り組みをされています。
アルフレッサ株式会社 コーポレート本部 人事部人材育成グループ 山川 菜月様より
（一部抜粋）
「私は二児の母で、産休・育休を経験しております。子どもの寝かしつけのときや抱っこしているとき、耳で聴けるオーディオブックがあればよかったと強く感じていました。そこで、これまで対象に入っていなかった産休・育休中の社員にもオーディオブックを提供できないかと考え、上司と協力してその仕組みを作りました。この取り組みにより、産休・育休中でも学びの機会や会社との繋がりを生み出すことができました。実際に利用していた社員は復帰後もオーディオブックを継続的に利用しており、好評を得ています。また、内定者向けには、オーディオブックを通じて社会人になる際の不安を少しでも和らげたり、自発的な学びやモチベーションアップに繋がればという思いで展開しております。」
■三宅香帆さん登壇、特別トークセッション「『働く』と『読書』を考える」
9月17日の文化庁の発表（「国語に関する世論調査」）によると、「月に1冊も読書しない」と回答した方は6割を超えています。読書量が減った理由では、20〜40代は「仕事や勉強が忙しくて読む時間がない」がトップでした。
そこで今回、今年4月に発売され1週間で累計10万部突破（現在は累計発行部数20万部突破）の大ヒットとなっている新書『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』（集英社刊）の著者・三宅香帆さんにご登壇いただき、「働く」と「読書」をテーマに、オトバンク会長・上田渉とトークセッションを開催。働く人々が本を読む時間が取れない理由や、オーディオブックが解決策の一つになり得ることについてお話ししました。
三宅 香帆様より
（一部抜粋）
「『（本を）読みたい気持ちはあるのに、読めない』という方は、想像以上に多いと思います。働いている人にとって、自分の時間を守るという意味でも、読書は一人でできる活動です。読書というと、しなければいけない義務のように感じる人もいると思うのですが、それを『一人になれる時間』『自分自身のことを深められる時間』として捉えてみると、社会人にこそ必要な時間だと感じています。オーディオブックがさらに広がることで、働いている人にも読書人口が増えていくのではないかと思います」
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』
■各地の書店で「オーディオブック大賞2024フェア」開催中
オーディオブックを聴いたことで、本への興味が高まり書店にも通うようになるユーザーが多いことから、audiobook.jpは書店とのコラボも積極的に行っています。
今回、オーディオブック大賞2024を受賞した作品についても、各地の書店と一緒に盛り上げていくべく、10月21日以降、全国30ヶ所以上の書店にて「オーディオブック大賞2024フェア」を順次開催します。
■オーディオブックとは
オーディオブックとは、ナレーターや声優が本を朗読した「聴く本」です。耳だけで読書を楽しめるため、文字を読むのが難しい方のほか、ランニング中、電車や車での移動時間、家事の最中など、生活のあらゆるシーンで「ながら読書」を楽しめます。
近年、スマートフォンやワイヤレスイヤホンの普及で音声コンテンツの利用環境が急速に整ったことや、定額で様々な作品が聴き放題となるサブスクリプションプラン導入などを背景にオーディオブックの利用者が急増。現在、オーディオブックは、紙、電子書籍に続く、第3の書籍として広がりつつあります。
■audiobook.jp（オーディオブックジェイピー）
株式会社オトバンクが運営する、日本最大級のオーディオブック配信サービスです。
2007年より配信を開始した「FeBe」からリニューアルし、2018年3月よりサービスを開始。オーディオブックのカテゴリー普及に向けてプラットフォームの拡大を目指します。 2022年6月に会員数が250万人を突破。 https://audiobook.jp/
■株式会社オトバンク（本社：東京都文京区、代表取締役社長：久保田裕也）
会社名： 株式会社オトバンク
本社所在地： 〒113-0033 東京都文京区本郷3-4-6 御茶ノ水エビヌマビル 8階
代表取締役社長： 久保田裕也
設立年： 2004年
主な事業内容： 音声コンテンツの制作・配信、プラットフォームの運営等
公式サイト： https://www.otobank.co.jp/