暮しの手帖社(東京都千代田区内神田1-13-1-3F 代表 横山泰子 tel:03-5259-6001)は、藤城清治さんの百寿を記念した、別冊暮しの手帖『100歳おめでとう 影絵作家 藤城清治』を2024年11月12日に発売しました。
藤城さんの100年のあゆみを振り返る「藤城清治クロニクル」、元気のヒミツや、創作の舞台裏を垣間見られるアトリエ訪問など、人々を魅了する作品を日々生み出している藤城清治さんの世界に、さまざまな角度から迫ります。
あらためて藤城清治を知るための影絵7作品 光と影の美術館
繊細な色調と、カミソリで切り抜いた躍動感のある線、そして大胆な構図によって、幻想的な作品を描き続ける藤城さん。百寿を迎えた今なお、「美しいもの」を求めつづけるそのまなざしから生まれた、光と影の世界へあなたをお連れします。
藤城清治×芦田愛菜 スペシャル対談「生きるよろこび」って何だろう?
100歳の藤城さんと、今年20歳を迎えた俳優の芦田愛菜さん。世代も、活動の場も異なる二人には、表現者で大の猫好きという共通点があります。戦中に慶應義塾大学へ通った藤城さんの学生時代を振り返りながら、表現するよろこびと、生きるよろこびを語り合います。
貴重資料を大公開! 藤城清治と『暮しの手帖』
敗戦後、焼け野原となった東京で、影絵の創作を思いついた藤城さん。
その若き才能にいち早く目を留めたのが、『暮しの手帖』初代編集長の花森安治でした。藤城さんの作品は、1948年の『暮しの手帖』創刊から長きにわたって誌面をいろどり、ロングセラーとなる数々の影絵絵本が生まれました。その歴史を、当時の貴重資料とともにご紹介します。
お祝いメッセージ 黒柳徹子さん、森田一義(タモリ)さん
藤城さんの100歳を記念して、女優でユニセフ親善大使の黒柳徹子さん、タレントで司会者の森田一義(タモリ)さんがお言葉を寄せてくださいました。ほかにも温かいメッセージが多数届いています。
MISIAさんインタビュー 歌と光が届ける 平和への祈り
藤城さんと24年もの長きにわたり親交を深めてきた国民的歌手、MISIAさん。ツアーセットやツアーロゴ、グッズなどにも藤城さんの描き下ろし作品が登場します。お祖母さま、お母さまが『暮しの手帖』愛読者で、幼少の頃から藤城さんの絵本に親しんだMISIAさんと、藤城さんに共通する想いとは。
幻の影絵絵本『ぶどう酒びんのふしぎな旅』
1950年に刊行された藤城さんの最初の絵本『ぶどう酒びんのふしぎな旅』。影絵を世に広めるため、花森安治が採算度外視で作った美しい装釘の一冊です。今では入手困難となった幻のモノクロ版を、綴じ込み付録として復刻収録しました。
期間限定デジタル特典 朗読音声/津田健次郎
声優の津田健次郎さんが、朗読で『ぶどう酒びんのふしぎな旅』の作品世界を豊かに描き出します。音で味わう期間限定のデジタル特典です。
ほかにも
影絵「ラビのサンタクロース」をモチーフにした刺しゅうかざり(大塚あや子さん監修)や、ステンシルクッキー(いがらしろみさん監修)の手づくりを楽しむ記事や、モビールも作れるダイカットカードのとじ込み付録など、世代を超えてお楽しみいただける一冊です。
藤城清治(ふじしろ・せいじ)
1924年東京生まれ。影絵作家。慶應義塾大学在学中から人形劇の活動を始め、卒業後、ジュヌ・パントル(後の木馬座)を結成。『暮しの手帖』初代編集長・花森安治との出会いから影絵のお話作りに取り組む。花森安治没後8年にわたって『暮しの手帖』の表紙画を描く。旺盛な創作活動で、国内外でいくつもの展覧会を開催。2013年、栃木県那須高原に藤城清治美術館をオープン。現在、近くで新美術館の建設を進めている。紫綬褒章、勲四等旭日小綬章、日本児童文芸家協会児童文化特別功労賞等を受賞。
関連書籍
書誌情報
影絵 藤城清治
お話 富本一枝 香山多佳子
AB判変型 44頁
定価:2200円(税込)
暮しの手帖社刊
ISBN:978-4-7660-0240-9
『藤城清治傑作選 魔女の赤い帽子』
藤城さんの百寿記念出版として、『暮しの手帖』に掲載された影絵のお話から、単行本未収録作品を含む傑作選を刊行しました。
MISIAさんからの応援メッセージ
「子どもの頃に読んでいた藤城清治先生の影絵で語られる物語。先生の影絵は光。今も私の心を優しく照らしてくれています」