株式会社主婦の友社は2024年11月27日(水)に、書籍『「和の暮らし」を楽しむ 旧家の歳時記366』(齊木由香 著 https://www.amazon.co.jp/dp/4074604051)を発売いたします。
■明治生まれの祖母直伝! 知っておきたい「和」のしきたりやマナーが1冊に
年越しやお正月などに伝統的な行事が続くこれからの時期。日本に古くから伝わる季節ごとの行事やしきたり、食文化などを、改めて学んでみませんか? 『「和の暮らし」を楽しむ 旧家の歳時記366』は、旧家に生まれ、現在は和文化研究家として活躍する齊木由香さんが、古き良き「和の暮らし」を今の生活の中で楽しむ方法をナビゲーションする書籍です。
自然豊かな鹿児島・伊佐市の酒蔵を営む家系に生まれ、明治生まれの祖母のもと、伝統的な和の暮らしを実際に体験しながら育った齊木さん。お祖母様から教わった、時節ごとの伝統行事やしきたり、花や器の室礼(しつらい)、旬の食材の味わい方、自然を体感する和のレジャー、おつきあいの作法、暮らしの知恵などを、1年366日分、美しいイラストとともに紹介しています。
■季節の行事やしきたりを楽しむアイディアが満載
例えば12月は…「冬至には『ん』のつく食べ物を食べると、運が呼び込めるといいます。にんじん、れんこん、大根、南京(なんきん(かぼちゃ))、うどんなど、寒い時期にとりたい栄養たっぷりの食材をとることで、健康を維持するという昔ながらの知恵ですね。これらの食材を大皿に盛った『運盛り』と呼ばれる室礼も、運気を高めるといわれます」。
「クリスマスが終われば、お正月の準備です。しめ飾りや門松を飾るのは、元日に各家庭にやってきて、1年間の幸運を授けるといわれる歳神様(としがみさま)をお迎えするため。近年では洋風の家にも合うしめ飾り風リースも。ホームセンターなどで売られているしめ縄をベースに、縁起のいい菊、椿、千両の実などを加え、手作りしても素敵です。飾るのは“にじゅうく”となる12月29日や、不吉といわれる“一夜飾り”になる31日を避け、28日までか、30日に」。
1月は…「元旦はお屠蘇(とそ)で邪気を払いましょう。お屠蘇とは、生薬を調合した『屠蘇散(とそさん)』を本みりんなどにひたした薬酒で、鬼を屠(ほふ)り、人の魂を蘇らせる効果があるとか。朝、手を清め、神仏に挨拶を済ませてから、家族の年少者から口を付けます。銚子飾りをつけた銚子から、大中小の盃に屠蘇を注ぎ、1つずつ飲みますが、1つの盃に注いで、3回に分けて飲んでも」。
■意外と知らない和のマナ―も伝授
「お歳暮やお年賀、お土産を持参するときに便利なのが風呂敷です。結び目のある『お使い包み』は日常使いに、改まった席には結び目をつくらない『平包み』と使い分けを」。
「おせちにも食べ方の作法があります。年長者から箸をつけるのがルール。とり箸で一の重から順に取り皿へ。わが家では五段重でしたが、五の重は控えの重といって、神様からいただく福を詰めるため、空にしておきました」
■「室礼」で、季節と和の心を暮らしに
齊木さんが「繊細に移り変わる日本の季節を味わうのにぴったりの方法です」と提案するのが、季節の花や果物などを室内に飾り、幸運を呼び込む「室礼」。「新年の室礼は、初日の出を思わせる晩白柚(ばんぺいゆ)をお膳にのせたり、「芽だしもの」のくわいやかぶを大皿に」。「2月は、早咲きの桜として知られる河津桜を大型の陶の花器に大胆にいけ、家で一足早いお花見を」。
■懐かしい季節の行事や食を、今楽しむ提案も
そのほか、書籍には、大人は懐かしく、若い人には新鮮な和の伝統行事やしきたりを楽しむ方法が満載。「冬の時期は地域の『火の用心』の夜回りに参加してみては。『火事』が冬の季語になるほど火災の増える時期。拍子木を打ち鳴らして『火の用心』と声を掛け、防災意識を高めつつ、地域の方々との親睦も深めましょう」。
「家でも和食が食べる機会が増える年末年始に向け。鰹節を家で削ってみてはいかがでしょう。けずりたての鰹節でだしをとると、鍋や煮物もぐっと本格的な味に。鰹節は頭側を手前から奥に押して削ります。逆に削ると粉になるので注意を」。
一年366日、ほかにも様々な和の暮らしの楽しみ方の提案が。
■1月 「十日えびす」は福笹で福を招く/寒の水でみそ仕込み
■2月 初午の日にお稲荷さんをいただく/ハッカ油で花粉症対策/美しい座布団の座り方を学ぶ
■3月 和菓子の食べ方を知っておく/和三盆の干菓子で春を愛でる/桃の花の季節に野点ピクニックへ
■4月 東西の桜餅を食べ比べ/お辞儀の正しいマナーを知る/「お香の日」に香りを遊ぶ
■5月 八十八夜は新茶の2つの味を堪能する/香り野菜の盛り物を虫よけに/和のかごで果物や花を美しく運ぶ
■6月 和のハーブで石鹸を手作り/嘉祥菓子で厄除け
■7月 よしずに水をかけ自然の冷房に/打ち上げ花火の名前を調べる/訪問着の「格」のマナーを知る
■8月 雪輪紋の器と琥珀糖で涼を演出/ひまわりを投入れにし夏を味わう/精霊棚を飾る
■9月 手縫いの雑巾に刺し子をあしらう/洋のスイーツを月見団子に見立てる/彼岸そばで胃腸をいたわる
■10月 金継ぎでお気に入りの器をながく使う/今だけの本シシャモを堪能する/匂い袋をたんすに忍ばせる
■11月 炉開きの季節はぜんざいを/しょうが湿布で冷えの養生/紫式部を陶器の花入に/新嘗祭に新米をいただく
■12月 雪見鍋で胃腸を整える/鉄瓶で血流改善/和ろうそくのあかりに癒される など
今日やってみたいことを探したり、昔の暮らしを懐かしんだり、子どもや孫に伝えたりと、家族みんなで楽しめる一冊です。
■著者プロフィール
齊木由香(サイキユカ)
和文化研究家、日本検定協会代表理事、日本近代礼法教授。
1982年鹿児島県伊佐市の酒蔵を営む旧家に生まれる。日本文化に精通する祖母のもと、幼少期より着物を日常的に身に着け、四季折々の伝統行事やしきたりを実際に体験しながら育つ。現在は和文化研究家として、日本の文化であるもてなしの心・所作を現代に伝える取り組みを行っている。2024年に文化庁後援事業 「日本検定(英名:Japan Quest)」を立ち上げ、若い世代や海外に日本文化の正しい知識を発信するプラットフォームをスタート。
■書誌情報
書名/「和の暮らし」を楽しむ 旧家の歳時記366
著者/齊木由香
判型・ページ数/A5判変形・184ページ
定価/1980円(税込)
発売/2024年11月27日(水)
発行/主婦の友社
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4074604051/
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※電子書籍も同日発売
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