SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会(所在:東京都渋谷区、実行委員長:大西賢治、以下:実行委員会)は、渋谷区とともに2025年2月に開催する最新カルチャーを体験できるイベント“DIG SHIBUYA(ディグシブヤ)2025”の連携プロジェクトを公募し、採択された12団体を発表させていただきます。今年2回目となるDIG SHIBUYA 2025では、日付を4日間に、また国内外のアーティストに参加の機会を拡大しました。この公募で採択された団体のラインアップには、映像作品から体験型アートやイマーシブシアターまで。2月8日(土)〜2月11日(祝)の4日間DIG SHIBUYAの連携プロジェクトとして、渋谷公園通りを中心とした徒歩15分圏内で作品展示を同時に行い、イベントを盛り上げていきます。
DIG SHIBUYA 2025 公募審査員 コメント
久納 鏡子 氏
渋谷が国際的なアートxテクノロジーの実験区になる。それを体現する多様な連携プロジェクトが選ばれてわくわくしています。街や公共空間に展開されるプロジェクトが、渋谷の新しい文化と風景を作っていく4日間になることを期待しています。
施井 泰平 氏
審査で特に気にしたことは渋谷らしさ、渋谷で発表する意味があるかというポイントでした。作品を通して渋谷を楽しむだけではなく、渋谷という場で発表することで違った発見があるような作品を特に期待をして見させていただきました。実際に拝見するのを楽しみにしております。
鈴木 貴歩 氏
音楽体験、ビジネスに携わる者として、今回採択された“音/音声”を用いて、渋谷という“街”に、立体的な拡がりを持ち込むプロジェクトに注目しています。どんな体験ができるのか、今から楽しみです。
豊田 啓介 氏
街とデジタルアートの融合といえば渋谷!と世界で思われるくらいにどんどん仕掛けていってほしいです!
林・小野 有理 氏
初めての審査でしたが、エントリーされたどの団体も興味深い視点が多く悩みました。海外の応募も多く、世界の渋谷のポテンシャルを感じる審査でもありました。渋谷の公共空間を活用したデジタルアート。このタイミングしか見られないものばかり。渋谷がどのように影響されるのか、今からその日を楽しみにしています。
連携プロジェクト 全12団体
団体名 |
イベントタイトル/概要 |
daisydoze |
『Letters(仮)』都市を舞台とした体験型音声イマーシブシアター。音声ARを活用し、耳から入る登場人物が囁く独り言と、足音に沿いながら、街を自ら散策し体験。ダンサーや役者など、登場人物たちが現れ、踊りや歌で鑑賞者をその世界に誘う。物語は、百軒店周辺エリアを舞台に、実在した代筆屋と彼を取り巻く人々を描きます。(日英対応) |
Florian Zumbrunn with Jetski |
『Odysseys』イーサリアム上でミントされたジェネレーティブアートシリーズ。聖剣伝説の秘密の森のようなファンタジー世界から、静かな美しさの浮世絵まで、誰もが自分だけの物語を見つけることができる、新たな発見と懐かしい感覚を融合したアート作品です。 |
mokemoke |
『寂び(仮)』カラフルなもけもけをまとった盆栽「もけぼん」を展示。生きた植物と、繊細で奥深い毛並みの対比から生まれる違和感をお楽しみ下さい。 |
NFFT |
『NFFT2025_SS』世界で活躍する AI Creator (AI Prompt Director/AI Filmmaker )32名の最新作品を集めたGenerative AI Fashion Movie 展。世界トップレベルのAIファッションMovie 作品を公開。 今回の展覧会のメインテーマは『Regeneration』各クリエーターから生み出される独自の世界観とAIファッション表現をぜひチェック。映像・音楽も全て最新のAI技術を使って制作しています。フィジタルファッションも展示。 https://www.nfft.jp/ |
Refraction DAO |
Refraction DAOは、アート、音楽、デジタルカルチャーを革新的に融合するアーティスト主導の分散型自律組織(DAO)です。Web3の価値観に基づき、オンライン、オンチェーン、リアルの場で、次世代のクリエイティブな体験を提供しています。世界各国700名以上のアーティスト、音楽家、パートナーで構成され、アート、音楽、メディアを通じて多様なコミュニティと共にリアルイベント、バーチャルイベント、NFTを通じて新しい収益源をアーティストに提供するなどの活動を行っています。Refraction.com |
Timo Wright |
『レムナント・レイヤーズ(残りの層)(仮)』周囲の音をどのように聞き、理解するかを探る音声作品。普段、私たちは周りの音を意識的に聞くことは少なく、音環境が変化して初めて、その変化に気づくことがよくあります。この作品では、渋谷の音風景が時と共にどのように変わり、将来どのような音になるかを考察します。 |
TREATMENT |
TREATMENTは、ビジュアルアーティストたちのハブとなるアート/メディアプロジェクトを展示。 |
TYO |
『Shibuya XR festival(仮)』渋谷の北谷公園を舞台に、XRテクノロジーを使って、演劇、パフォーマンス、ダンス、芸能、音楽など、ジャンルを横断した世界初のXRカルチャーフェスティバルを開催。XRによる拡張体験が、あなたの常識を拡大します。 |
XRT |
『 Around The Corner』社会文化的探求プロジェクトとして、イマーシブ プロジェクション、モーション トラッカー、モーション キャプチャー技術を利用したこのアートワークは、史跡に関連する記憶を解剖し、再構築することを目的としています。シリーズの第 1段階では、50年代の香港の公団住宅地を背景として使用し、地元の視聴者に大きな反響を呼んだ場所を調査し、デジタルで再構築。観客はこれらのサイトのレクリエーションの中で交流することで、異なる文化的背景を持つ観客が自分の経験や思い出を持ち込むことが可能に。このアートワークは個人の認識と既存の記憶を並列させ、常に進化する構造を作り出します。 |
サイバー南無南無 |
仏教美術 × テクノロジーアートを融合し、渋谷を舞台にしたウェルビーイングコンテンツを制作します。今回のコンテンツでは、空間を立体的に活用することで、没入感のある体験型スペースを実現します。 https://youtube.com/@cybernamunamu |
シブヤピクセルアート |
『PC QUEST(仮)』MODI渋谷の大型モニターを使ったみんなで楽しむ参加型ゲーム企画。マウスカーソルに変えられてしまった主人公を、プレイヤー全員で操作し、パソコン内部の世界で冒険を繰り広げます。仲間と協力し、元の姿に戻るための試練に挑むRPG体験が待っています。 |
フラビア・マッツァンティ by CONTRAST |
『絡み合う物質、共鳴する身体』ウィーンとサンパウロを拠点に活動するマルチメディア・アーティスト、フラビア・マッツァンティの日本初個展。デジタルアートや没入型技術、実験的なアニメーションを用いて、身体とその物理的・社会的環境の関係に焦点を当て、ポスト人間中心主義やポストヒューマニズムを通して、新しい視点を提供します。 |
連携プロジェクト審査員 [50音順]
久納 鏡子氏 アーティスト、アルスエレクトロニカ・アンバサダー
インタラクティブアート分野における作品を手がける一方、公共空間、商業スペースやイベント等での空間演出や展示造形、大学や企業との共同技術開発など幅広く活動している。2017年からはArs Electronica Futurelabの研究プロジェクトにも携わる。
作品はポンピドゥセンター(フランス)、SIGGRAPH(アメリカ)、文化庁メディア芸術祭など国内外で発表。東京都写真美術館(日本)に所蔵。
施井 泰平氏 スタートバーン株式会社 CEO
美術家、起業家。2001年に多摩美術大学絵画科卒業後、美術家として「インターネットの時代のアート」をテーマに制作。2006年にスタートバーンを構想し、還元金の仕組みについて日米で特許を取得。東京大学大学院在学中の2014年にスタートバーン株式会社を起業して今に至る。現在はTokyo Art Beatの代表、東京大学生産技術研究所リサーチフェロー、東方文化支援財団やOACの理事も兼務。また、作家としての展示の他「富士山展」、「SIZELESS TWIN」、「ムーンアートナイト下北沢」などの展示も企画。主な著書に平凡社新書『新しいアートのかたち(平凡社新書)』がある。
鈴木 貴歩 氏 ParadeAll株式会社 CEO
ゲーム会社、放送局でコンテンツ企画、事業開発を担当した後に、2009年にユニバーサルミュージック合同会社に入社。デジタル本部本部長他を歴任し、音楽配信売上の拡大、全社のデジタル戦略の推進、国内外のプラットフォーム企業との事業開発をリードし、2016年に起業。 現在は日米欧の企業へのエンターテック領域の事業戦略、事業開発、海外展開のコンサルティング事業に加え、日中のスタートアップのアドバイザーも務める。
豊田 啓介 氏 建築家、東京大学生産技術研究所特任教授、NOIZ
1972年、千葉県出身。1996~2000年、安藤忠雄建築研究所。2002~2006年、SHoP Architects(ニューヨーク)を経て、2007年より東京と台北をベースに NOIZ を蔡佳萱と設立、2016年に酒井康介が加わる。大阪・関西万博2025 誘致会場計画アドバイザー(2017年~2018年)。建築情報学会副会長(2020年~)。大阪コモングラウンド・リビングラボ(2020年)。一般社団法人Metaverse Japan 設立理事(2022年~)。2021年より東京大学生産技術研究所インタースペース研究センター特任教授。
林・小野 有理 氏 シブヤ・スマートシティ推進機構 理事、有理舎 主宰
全国の地域づくりの研究活動、地方自治体の組織活性や人材育成を支援する「有理舎」主宰。自治体をはじめ、企業や法人等のプロジェクトにも参画し、地域と人との関係の向上や、新たな官民連携の仕組みづくりに携わる。 株式会社エン・ジャパン社外取締役、公共R不動産シニアディレクター、鎌倉市人材育成アドバイザー、シブヤ・スマートシティ推進機構理事、有限会社知人社代表取締役社長など。前四條畷市副市長、元SUUMOマガジン編集長(リクルート)。
Shibuya Crossing Art Night先行開催 with MUTEK.JP
2024年11月22日(金)〜24日(日)に開催される電子音楽とデジタルアートの祭典MUTEK.JP2024に合わせて、DIG SHIBUYAで、昨年ご好評いただいた深夜の渋谷スクランブル交差点の街頭ビジョンを使った映像作品“Shibuya Crossing Art Night”を2025年イベントに先行して実施。また、合わせてDIG SHIBUYA 2025の開催に向けて、MUTEK.JP Pro conference内でアーティストのセッションも行います。お楽しみに。
【Shibuya Crossing Art Night with MUTEK.JP】
渋谷スクランブル交差点の4つの大型モニターを使用した屋外型エキシビション。
放映ビジョン:109フォーラムビジョン、Mighty Vision SHIBUYA、スターツビジョンSHIBUYA、Q’s EYE、
上映スケジュール:
-2024年11月22日(金) 24:00〜25:00 橋本麦、Camino、Ermhoi x Manami Sakamoto、SPIME.IM、THINK AND SENSE & Intercity-Express、The Mole x Genki Nishida、Vello Virkhaus X ALUMA
<参加アーティストプロフィール(一部)>
橋本麦
映像作家、ツール開発者。CGIからコマ撮りアニメーション、ハードウェア、インタラクティブ作品まで、多岐に渡って個人で制作を続ける。さまざまな技法の実験の積み重ねにより、多様な視覚表現のスタイルを模索している。
SPIME.IM
トリノを拠点とするメディアアート集団。トランスメディアプロジェクトを通じて、デジタルリアリティの肯定から生まれる美学と言語を探求することを目的に活動。テクノロジー、3Dアート、電子音楽を駆使し、アイデンティティ、身体性、知覚の境界を探る没入型のオーディオビジュアル体験を織り成します。
Vello Virkhaus X ALUMA
宇宙意識の深淵を探求する没入型の視覚体験を生み出すクリエイティブ テクノロジー ディレクター、VJ、宇宙探検家のVello Virkhaus(ヴェロ ヴィルクハウス) と、日本の美しい水と緑から得た叡智とインスピレーション
【DIG SHIBUYA Session in MUTEK.JP】
DIG SHIBUYA 2025 Talk Session – Generative Designの可能性
-2024年11月24日(日) 13:00〜13:45 @ 渋谷ヒカリエホールB 9F 登壇者:橋本麦、いすたえこ、林洋介
ジェネラティブ・デザインによって新たに制作したDIG SHIBUYA 2025のロゴ。その制作陣である、映像作家・ツール開発者の橋本麦氏、グラフィックデザイナーのいすたえこ氏、プログラマーの林洋介氏の3名がコードを活用した新しいデザインプロセスを振り返り、その可能性を考えるセッション。初披露を記念してMUTEKのタイミングに合わせて先行実施した”Shibuya Crossing Night Art”も紹介する。
DIG SHIBUYA 2025 開催概要
●正式名称:DIG SHIBUYA 2025 (ディグシブヤ)
●開催日程:2025年2月8日(土)から2月11日(火・祝)の4日間 (予定)
●開催場所:渋谷公園通り周辺エリア 他
●参加費用:無料(ただし、一部のプログラムは有料)
●主催:SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会・独立行政法人日本芸術文化振興会・文化庁
●共催:渋谷区
●後援:一般財団法人渋谷区観光協会、一般社団法人渋谷未来デザイン
●委託:2025年度(令和6年度)日本博2.0事業(委託型)
●instagram:https://www.instagram.com/digshibuya/
SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会 概要
渋谷にある150を超える文化・エンターテインメント施設を区の文化的な資産として位置づけ、AI、Web3、XRなど先端技術を取り入れた施策を実施支援することで、その魅力を国内外に伝え、文化・観光・産業活性化を図ることを目的につくられた実行委員会。
クリエイティブ産業を渋谷から盛り上げていく視点を持ち、DIG SHIBUYAなど主催イベントの他、海外から誘致したイベントなどを通して、区民・来街者が、気軽にアートや最新テクノロジーに触れる機会を創出し、発信しています。