◾️シチリアでのプラントベースウェルネスリトリート開催の背景

【開催レポート】自然と心を豊かに繋ぐ「シチリア島プラントベースウェルネスリトリート」開催

現代の忙しい生活の中で、日常の喧騒から離れ、自分自身と向き合う時間を確保するのは、決して簡単なことではありません。本リトリートは「自分を満たすひととき」を提供したいという想いで企画いたしました。仕事や家庭での役割や責任から一歩離れ、自分の心と体に意識を向ける——そのための特別な時間を持っていただくことが、このリトリートの大きな目的です。

開催地にシチリアを選んだ理由は、地中海食の発祥地であり、豊かな食文化と自然環境が息づく特別な土地だからです。シチリアは「イタリアの畑」とも呼ばれ、新鮮な野菜や果物、オリーブオイル、ハーブなど、地元産の素材が豊富に揃う地域で、イタリア全土に美味しい作物を供給しています。

また、地中海の中心に位置するシチリアは、アフリカ、ヨーロッパ、アジアの気候や生態系が交わる場所でもあり、その独自の地理背景によって、多くの在来種の植物や動物が生息しています。特にオリーブやレモンなど、地域独特の作物が守られ、受け継がれてきました。

このように地中海食の伝統が深く根付くシチリアで、プラントベースのライフスタイルを体感することは、自然との調和を感じる特別な機会になると考え、本リトリートの開催地に選びました。

◾️リトリート会場について

2泊3日の本プログラムは、シチリア島の田園地帯にある「Casa di Melo（ラ・カーサ・ディ・メロ）」で行われました。

「Casa di Melo」は、自然豊かな環境に囲まれた有機農場ホテルで、広々とした庭園や海を望むバルコニー、海水を利用したプールなどが揃っており、自然を感じながらくつろぐことができます。

アグリツーリズモとしての側面も持ち、家庭的で温かいもてなしとともに、持続可能なライフスタイルも体験できます。施設内の有機農場で育てられた新鮮な食材が使われた、素朴で味わい深い料理が楽しめるのも大きな魅力です。

◾️1日目：「Casa di Melo」での農場ツアーとプラントベースの食体験

プログラム初日は「Casa di Melo」にて終日開催されました。ウェルカムランチから始まり、宿泊施設内の有機農場ツアー、そしてアペリティーボタイムと懇親ディナーを通して、豊かな自然とプラントベースの食事を堪能しました。

ウェルカムランチ

リトリートはウェルカムランチでスタート。ヴェルヌ華子氏の挨拶で幕が開け、世界各国から集まった16名の参加者が自己紹介を行い、温かい雰囲気の中で交流が深まりました。

ランチは、野菜のみで構成されたビュッフェスタイル。参加者たちはシチリアの自然の恵みを存分に味わいながら、癒しのひとときを楽しみました。

カーサ・ディ・メロ有機農場ツアー

午後には「Casa di Melo」のオーナー、キアラ氏が案内する有機農場ツアーが行われました。

「Casa di Melo」は、キアラ氏が長年思い描いてきた「自然豊かな田舎の暮らしを共有したい」という夢を実現させた場所です。ローマで幼少期を過ごしたキアラ氏は、休暇のたびに田舎を訪れ、その豊かな自然に憧れてきました。そんな自身の体験を家族や友人にも味わってほしいと願い、リトリート施設と農場を創設しました。

ツアーでは、丁寧に栽培されたレモンやオレンジ、フェンネルが広がる畑を見学。畑の奥には収穫物の保管・加工を行う工場も併設され、収穫から加工まで一貫して作物の恵みを活かす仕組みが整っています。

参加者たちは、新鮮な作物をその場で試食し、自然の味わいを堪能しました。

広大な「Casa di Melo」の農地はすべて有機栽培で、自然のサイクルと調和しながら育てられています。キアラ氏の農場に対する愛情とこだわりが伝わるこのツアーは、参加者にとってただの見学以上に感動的なひとときとなりました。

アペリティーボタイムと懇親会ディナー

夕方にはイタリア文化に根付いた「アペリティーボタイム」を楽しみました。アペリティーボ（Aperitivo ）とは、夕食前に軽い飲み物とおつまみを楽しむ習慣で、イタリアでは大切な社交の場。参加者同士の親交も深まり、リラックスした時間を過ごしました。

続くディナーでは、「一皿ずつ、持続可能な心、身体、そして地球を育む」をテーマにしたプラントベース料理がふるまわれました。メニューは下記の通りです。

・緑ズッキーニのクリームスープ、自家製パンのクルトン添え

・デュラム小麦のラザニアテリーヌ、新じゃがいも、庭で採れたインゲン豆

　バジルペースト添え

・ミントとバジルが香る、庭で採れたナスのボール

・ニンジンと千切りズッキーニのサラダ＆フルーツ、ヴィーガンヨーグルトドレッシング添え

・温かいチョコレートとココナッツのタルト、バナナアイスクリーム添え

シンプルながらも素材の味わいが引き立つ、心と体にやさしい料理が並び、参加者たちはゆっくりとディナーを堪能しました。

◾️2日目：オリーブ畑ツアーとミシュランレストランでのディナー

2日目は、シチリアの食文化と自然に深く触れるプログラムを行いました。モーニングヨガと朝食で穏やかに始まり、地元の有機オリーブオイル農場を訪れるツアー、ショッピングタイム、そしてシラクーザでの自由散策へと続きました。夜はミシュラン一つ星のレストランで、プラントベースのフルコースディナーを堪能。自然の恵みと食文化を存分に味わい、五感で楽しむ充実の1日となりました。

朝食バイキング・モーニングヨガ

リトリート2日目の朝は、、プールサイドにてモーニングヨガが行われました。すがすがしい晴天のもと、豊かな自然に囲まれた最高のロケーションで、参加者はリラックスしながら体を動かし、心地よい朝のひとときを過ごしました。

その後、「Casa di Melo」の農場で収穫された作物に加え、地元の新鮮な野菜やフルーツ、ナッツをふんだんに使ったプラントベースの朝食を楽しみました。

オリーブ畑ツアー・ランチとショッピングタイム

宿泊施設を離れ、地元の有機オリーブオイル農場へ足を運びました。この農場では、オリーブに加えてオレンジやレモンなど、シチリアならではの果物も丁寧に栽培されています。

農場スタッフからは、栽培から収穫、そして加工に至るまでの工程について詳細な説明があり、参加者たちは真剣な眼差しで聞き入っていました。質問も次々と飛び出し、その熱心さにスタッフも感心するほど。

農場見学の後は、加工工場にて搾りたてのオリーブオイルの試飲や、地元の野菜がたっぷりと使われたランチを楽しみました。

ランチの後にはショッピングタイムも設けられ、参加者たちは農場自家製のオリーブオイルやシチリア特産の食品を選びながらお土産を購入。地元の生産者たちの情熱に触れて学びを深め、シチリアの食文化をじっくりと味わう充実したひとときとなりました。

オルティージャ島でのフリータイム

ディナーに向け、シチリア島南東部にあるシラクーザ市の歴史地区、オルティージャ島へと移動しました。オルティージャ島はシチリア本土と橋で繋がっており、古い街並みがエキゾチックな魅力を漂わせる、シチリア観光の見逃せないスポットです。

到着後はフリータイムとなり、参加者たちは美しい街並みを散策したり、ショップを訪れたりしながら、それぞれにオルティージャ島の魅力を堪能しました。

Cortile Spirito Santoにてプラントベースのフルコースディナー

2日目の夜は、ミシュラン一つ星を獲得したレストラン「Cortile Spirito Santo」でのディナーで締めくくられました。

冒頭、ヴェルヌ華子氏が参加者への感謝のメッセージとともに乾杯を行い、温かな雰囲気でスタート。

プラントベースというと「満足感に欠ける」とイメージされる方もいらっしゃいますが、この日のフルコースは豊かな食感と奥深い味わいが印象的で、視覚と味覚の両方で感動を味わえるひとときとなりました。

◾️3日目

前日と同様に、「Casa di Melo」での朝食バイキングで本リトリートプログラムは締めくくられました。参加者たちは前夜のディナーの感動を語り合いながら、朝食を堪能。朝食後は名残惜しみながらも、それぞれ帰路へと向かいました。

◾️参加者の声

リトリートで印象に残ったこと

「参加者のみんなが温かく迎えてくれて、華子さんや他の方たちとの会話がとても楽しかったです。

「ミシュランレストランでのディナーは、みんなと過ごした中で一番楽しい時間でした。」

「3日間プラントベースの食事だけを食べて、体がすごく軽くなったし、心もリフレッシュできました。」

「初めてのプラントベースフルコースに驚きました。満足感が高く、お肉がなくてもこんなに美味しいんだと実感しました。」

「地元の農家さんと直接会って話をすることで、食材の持つ力や熱意を直に感じられて感動しました。」

「華子さんからたくさんのパワーをもらいました。自然体で輝いている姿を見て、自分も頑張りたいと思いました。」

リトリート後の変化

「プラントベースの食事の良さを実感したので、日本に帰ってももっと取り入れていきたいです。」

「体が軽くなった実感があるので、食生活を見直したいと思いました。プラントベースの食事は本当に満足感があって、心も満たされました。」

「忙しい毎日を一旦リセットし、自分自身に向き合う時間を持つことで、心の余裕が生まれたと感じています。」

「食や環境への配慮が、単なる食事を超えた深い意味を持つことを学んだので、生活にもエコな選択を積極的に取り入れたいです。」

「華子さんに刺激を受けて、オンラインでできる仕事を模索してみようと思っています。」

「リトリートを通じて、自分が本当にやりたいことを見つけるヒントが得られ、帰国後に一歩を踏み出す決意が固まりました。」

次回開催への期待

「次回があればまた必ず参加したいし、さらに多くのことを学び、味わいたいと思います。」

「他の女性たちにも、こういうリトリートで心も体も癒してもらいたいと思いました。」

「次は家族や友人にも参加してもらいたいと思います。一緒にこのリフレッシュ感を味わえたら最高ですね。」

「また違う土地でのリトリートも開催してほしい！それぞれの地域の魅力を感じられるプログラムが楽しみです。」

◾️ヴェルヌ華子氏より本イベントの振り返り

参加者同士が初対面とは思えないほど自然に打ち解け合い、心からつながることができました。自然と自分、そして仲間とつながる―今回のリトリートは「コネクト」をテーマに掲げており、その「コネクト」が確かに実現したと感じています。

2泊3日を通して提供されたプラントベース料理は非常にバリエーション豊かで、参加者の皆さんには心から楽しんでいただけたと感じています。

さらに、生産者の方々と直接お会いし、対面でないと感じられないような熱意やこだわりにも触れることができ、貴重な学びと感動の場となりました。

今後もリトリートを積極的に企画し、プラントベースの素晴らしさやライフスタイルの魅力を多くの方にお伝えしていきたいと考えています。

多くの方に、自分のためにゆっくりとした時間を確保し、自分自身を癒しながら、プラントベースの本場でそのエッセンスをじっくりと体感できる機会をお届けするため、今後も精力的に活動してまいります。

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◾️ヴェルヌ華子　プロフィール

Plantful Journeyプラントベースウェルネスアカデミー創設者

東京生まれ。

パリ在住9年を経て現在はミラノ在住の2児 (4歳 7歳) の母。

慶應義塾大学卒、ESSECビジネススクールへ留学後シャネル日本支社のマーケティング部に入社。その後フランス・パリのシャネル本社に異動し、マーチャンダイジング部にてパリコレクション商品開発に関わった後、パリ本社の時計宝飾部門マーチャンダイジング部署の立ち上げを行うなど約11年勤務。

その後、パリのレストランでのプラントベースとの出会いによりプラントベースの食習慣にシフトし、自らの心身の健康を取り戻したことから、海外機関でのヘルスコーチング資格取得やプラントベース栄養学の学びを経てPlantful Journeyプラントベースウェルネスアカデミーを設立。

プラントベース軸の食習慣を取り入れる12週間のウェルネスプログラムは「食から人生が変わる」と人気を博し、2年で230名以上の女性が受講。 2023年にはパリコルドンブルー調理学校のプラントベース専科で日本人として初めてディプロムを取得。プラントベースの魅力をSNSを通して日々発信している。

YouTube登録者：10,015人

Instagramフォロワー：23,000人

ヴェルヌ華子公式サイト

https://www.plantful-journey.com/

YouTube

https://www.youtube.com/c/PLANTFULJOURNEY

インスタグラム

https://www.instagram.com/hanako_plantful_journey/

12週間で食習慣そのもののシフトを叶えるコーチングプログラム「Plantful Journey」詳細

https://www.plantful-journey.com/coaching

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