「世の中から転売は無くならないですよ」……ある転売ヤーは、著者にそう語りました。彼らは、どのようにして商品を入手し、売りさばいているのか。カラクリを克明に描いた新書、『転売ヤー 闇の経済学』を、本日11月18日に新潮社から刊行いたします。
■ 書籍内容紹介
需要が供給を上回ると見れば、品目を問わず大量に買占めては高額で売り飛ばす。それが「転売ヤー」。
現代社会の新たな病理となりつつある彼らは、いったいどれぐらいの利益を得ているのか……。
転売グループのリーダー、日本で“仕入れ”母国で売り捌く中国人、個人で稼ぐ日本人など、あらゆる手口でひと儲けを狙う転売ヤーたちに密着、驚愕のカラクリをレポートする1冊です。
■ 目次
第1章 ポケモンカード──1枚の紙切れが価値を持つ時
第2章 PS5──転売ヤーSくんの誕生
第3章 羽生結弦グッズ──「ファン心理」は格好のᷛ食
第4章 ディズニーグッズ転売集団──体力勝負の「仕入れ日」密着
第5章 クリスマスに現れる「転売サンタクロース」──転売ヤーSくんのその後1
第6章 デパート外商を転売スキーム化──高級酒でロレックスを買う
コラム 転売ヤーの問題点と法規制の現状(骨董通り法律事務所福井健策弁護士)
第7章 中国SNS転売事情──インフルエンサーと転売ヤーの狭間
第8章 バザー行脚で転売品を掘り出せ──転売ヤーSくんのその後2
第9章 格安スマホ転売ブーム──法改正と転売ヤーたちのいたちごっこ
第10章 クレジットカード・電子マネー──不正利用が転売の原資に
第11章 プレミアム付商品券で買いあさる──転売ヤーSくんのその後3
■ 著者紹介
奥窪優木(おくくぼ・ゆうき)
一九八〇年、愛媛県松山市生まれ。フリーライター。上智大学経済学部卒後に渡米。ニューヨーク市立大学を中退、現地邦字紙記者に。中国在住を経て帰国し、日本の裏社会事情や転売ヤー組織を取材。著書に『中国「猛毒食品」に殺される』『ルポ 新型コロナ詐欺』など。
■ 書籍データ
【タイトル】転売ヤー 闇の経済学
【著者名】奥窪優木
【発売日】2024年11月18日(月)
【造本】新書
【定価】946円(税込)
【ISBN】978-4-10-611067-2