株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区 社長:飯窪成幸)は、『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』(鈴木忠平・著)の文庫版を10月9日に文春文庫より刊行し、このたび4刷とともに、累計部数が20万部を突破いたしました。
本書は、スポーツ・ノンフィクションの枠を超えて社会現象を巻き起こし、大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞、講談社 本田靖春ノンフィクション賞を受賞し、前代未聞の三冠という快挙を成し遂げました。
文庫化にあたり、著者の鈴木忠平さんは、新たな取材とともに、2007年日本シリーズ・完全試合目前での山井大介投手降板劇の真相に迫る新章「それぞれのマウンド」を書き下ろし、発売まもなく立て続けに版を重ねていました。
落合監督の謎めいた沈黙と非情な采配に翻弄された男たちの証言から、異端の名将の実像や中日が「勝てる組織」へと変貌していった様を描き出し、組織における人材登用術やリーダーとしての覚悟のあり方としても示唆に富むことから、ビジネスパーソンからも熱く支持されています。
響く人にだけ響けばいい。おそらく分かってくれる人はそう多くはないだろう。
この作品を書いているとき、そう考えていました。建前や欺瞞を用いないプロフェッショナルの生き方というのはそれだけ容易には他者を寄せ付けず、そもそも理解を求めていないからです。
でも今は、私があの頃、記者として目撃した人物や彼らの戦いの中に、これほどの普遍性があったということを読者の方々に教えられており、その事実にただただ驚いています。
鈴木忠平(すずき・ただひら)
1977年、千葉県生まれ。愛知県立熱田高校から名古屋外国語大学を卒業後、日刊スポーツ新聞社で中日、阪神などプロ野球担当記者を16年間経験して2016年に退社。2019年までNumber編集部に所属したのち、フリーのノンフィクション作家として活動する。2021年に刊行した『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』でミズノスポーツライター賞最優秀賞、大宅壮一ノンフィクション賞、講談社 本田靖春ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞を受賞した。その他の著書に『虚空の人 清原和博を巡る旅』『アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち』などがある。
書 名:『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』
著 者:鈴木忠平
定 価:1,298円(税込)
判 型:文庫判
ページ数:544ページ
発売日:2024年10月9日
ISBN:978-4-16-792288-7
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