■みちのり亭の誕生秘話「一緒に食事を楽しむ喜びを、誰にもあきらめてほしくない」

2023年1月、小麦アレルギーを持つ店主・ naco が立ち上げた「みちのり弁当」は、グルテンフリーの新たな可能性を示し、多くの方々から支持をいただきました。当初、私たちが描いていた夢は、アレルギーの有無に関わらず、すべての人が気兼ねなく集い、「美味しい」の感動を分かち合える、そんな交流の場を作ることでした。しかし、コロナ禍という時代背景から、一旦テイクアウト専門店としてスタートを切ることとなりました。

そして今、本来の想いを実現する時を迎え、「みちのり亭」が誕生します。みちのり弁当で築き上げた美味しさへのこだわりと安全性への信頼を礎に、格調高い空間で、誰もが安心して集える場所を創造します。料理監修・中辻健太氏による繊細な技法と、グルテンフリーという個性が織りなす新しい和の味わいを、くつろぎの空間でお楽しみいただけます。さらに、手羽先、みそかつ、エビフライといった名古屋名物を、小麦・麦類を使用せずにグルテンフリーで再現。地方や海外からお越しの方々にも、安心して名古屋の味をご堪能いただけます。

■みちのりブランドが追求する３つの価値

①徹底した「安全」への追求厳選された食材と独自の品質管理で、小麦アレルギーの方にも安心してお召し上がりいただける環境を整えています。

②和モダンが織りなす「上質」な空間落ち着いた照明と季節の趣を感じる和モダンの空間で、特別なひとときをお過ごしいただけます。

③新しい和の「美味しさ」への探求グルテンフリーという制約を逆手に取り、新しい食材と技法で和食の新境地を切り拓きます。

グルテンフリーのお食事処「みちのり亭」11月22日名古屋駅西口に誕生～名古屋をグルテンフリーの街へ〜

■グルテンフリー（小麦・麦類不使用）料理への挑戦と課題

グルテンフリー（小麦・麦類不使用）料理作りには、一般的な料理では想像もつかない数々の課題があります。

▼食材・調味料の選定

醤油や味噌にも小麦が含まれていることが多く、グルテンフリー専用の調味料を探す難しさがあります。また、マヨネーズに使われる穀物酢の原料や、だしに含まれる原材料まで、一つひとつ丁寧な確認作業が必要です。そのため、既存のレシピをそのまま使うことができず、グルテンフリーの調味料に合わせた味付けの再構築が必要となります。

▼食感の再現

グルテンを含まないことで失われる、モチモチ感・しっとり感・ふんわり感・パリッとした食感を再現することも大きな課題です。特に、小麦粉の代わりに使用する米粉は、つなぎ力が弱く扱いが難しいため、適切な配合や高度な調理技術が求められます。これらの課題に加え、グルテンフリー専用の食材を使用することによるコストの増加もあります。しかし、みちのり亭では、みちのり弁当で培った経験と技術を活かし、これらの課題を一つひとつ克服。安全性を保ちながら、本来の美味しさを追求した料理をお届けします。

■みちのり亭の展望～名古屋をグルテンフリーの街へ～

みちのり亭は、「名古屋をグルテンフリーの街へ」というビジョンのもと、新たな一歩を踏み出します。名古屋の食文化を代表する手羽先やみそかつをグルテンフリーで提供することは、その第一歩です。私たちは、グルテンフリー専門店が点在する名古屋の街で、安心して食事を楽しめる場所を増やしていきたいと考えています。将来的には、名古屋に来られた方が「ここには安心して食事ができる場所がたくさんある」と感じていただけるような街づくりを目指します。グルテンフリーといえば「名古屋」と言われる日が来るよう、みちのりブランドはこれからも挑戦を続けてまいります。