株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しています。今回は11月29日「いい肉の日」にちなみ、「焼肉」について紹介。20代~60代の男女1,035人にアンケート調査を実施した結果をレポートします。
■焼肉は「食べ放題」より「個別注文」が高い支持に
男女とも「自分で焼く」が多数 40代以上がボリュームゾーン
「焼肉に行くならどの方式?」という質問では、「個別注文派」が49.0%と半数近い結果に。また「自分で焼くか、焼いてもらうか」では、「自分の分は自分で焼きたい」が支持を集めました。性年代別では男性50代(73.1%)、60代(72.4%)が7割を超え、女性も40代(62.4%)、60代(72.8%)が高めという結果に。一方、「同席者に焼いてもらいたい」が最も高かったのは女性20代で36.1%でした。
Q 焼肉に行くならどの方式?
(n=941/単一回答)
Q 焼肉を食べに行くなら肉は焼いてもらいたいですか?
(n=941/単一回答)
<性年代別>
※n=941:「焼肉を食べに行かない」以外の回答をした人が対象
■『ホットペッパーグルメ外食総研』研究員からの解説
「焼肉」への多様なニーズが浮き彫りに
調査で、「焼肉」は「食べ放題」よりも、「個別注文派」の方が3.7pt高い49.0%と半数近い結果でした。「食べ放題」は注文の種類や時間の制限を設けた店舗が多いので、限られた種類・時間のなかで食べることより、好きな種類を頼んでじっくりと食べたい人が多いようです。また、「肉を焼いてもらいたいか」では「自分の分は自分で焼きたい」が全体で60.4%と最も高く、性年代別では、全体的に男性のほうが割合は高いものの、男女どの年代でも「自分で焼く」が高い結果でした。男女とも40代以上が高く、特に男性では50代、60代、女性では60代が7割を超え、いわゆる“働き盛り” 世代がボリュームゾーンでした。一方「同席者に焼いてもらう」は男女で大きな差があり、全年代で女性のほうが高く特に20代が36.1%と最も高く、男性20代16.7%の倍以上となったのは興味深いです。焼肉店の形態は食べ放題以外に、韓国焼肉のようにスタッフが焼いてくれるお店や、希少部位やオーガニックに特化した専門店など様々なコンセプトを掲げたお店が登場しています。選択肢が増えたことで、自分の好みに合わせて選んでみるのも楽しいかもしれません。
『ホットペッパーグルメ外食総研』研究員 田中 直樹
■「肉と一緒に炭水化物を食べる人」は7割超
白米と白米以外の炭水化物「両方」を食べる人は4割弱も!
「焼肉を食べに行くときの流儀に一番近いものは?」という質問では、「白米・炭水化物はとらない人」25.8%に対して、「炭水化物と一緒に食べる人」は74.2%(「肉と白米と白米以外の炭水化物のいずれも食べる37.9%」「肉と白米を食べ、白米以外の炭水化物はとらない31.1%」「肉と白米以外の炭水化物を食べて白米はとらない5.1%」の計)と7割を超えることが分かりました。そのなかで最も多くの人が答えたのは「肉と白米と白米以外の炭水化物のいずれも食べる」37.9%と4割弱でした。
Q 焼肉を食べに行くときの流儀に一番近いのは?
(n=941/単一回答)
※n=941:「焼肉を食べに行かない」以外の回答をした人が対象
■「焼肉」と一緒に飲むのは「生ビール」! 半数が支持
脂をさっぱりさせる炭酸系が上位にランクイン
「焼肉」を食べるときに一番飲みたいお酒について聞いたところ、「生ビール」が49.9%と圧倒的に高く、半数近い支持を集めました。続いて「サワー・チューハイ系」「ハイボール」「生ビール以外のビール(瓶ビール等)」と炭酸系の飲み物が上位を占めました。脂をさっぱりと流し込むお酒と一緒に楽しみたい人が多いことがうかがえる結果となりました。
※n=762:「お酒をそもそも飲まない、飲めない/焼肉を食べに行かない」以外の回答をした人が対象
※「その他【自由回答】」「焼肉を食べるときにお酒はいらない」はランキングから除く
※提示した選択肢:生ビール、生ビール以外のビール(瓶ビール等)、サワー・チューハイ系、カクテル、ワイン、日本酒、焼酎(ロック、水割り等)、ウイスキー(ロック、水割り等)、ハイボール、韓国酒(マッコリ等)、その他【自由回答】、焼肉を食べるときにはお酒はいらない
■『ホットペッパーグルメ外食総研』トレンド座談会とは
シーズンごとに“今”はやりの外食トレンドを発表する、リクルートの外食のプロフェッショナル集団による座談会。アンケート調査や、レストランの現場から“生の声”を聞き、「外食のリアル」を語ります。メンバーは、飲食トレンドの数値化・可視化を行う『ホットペッパーグルメ外食総研』の研究員をはじめ、女子トレンド、高級店トレンドなど、さまざまな分野のスペシャリストで構成されます。
【アンケート調査概要】
■調査期間:2024年9月6日(金)~2024年9月7日(土)
■調査方法:インターネットリサーチ
■調査対象:全国20代~60代男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
■有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)
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