株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、YA向けの人気シリーズ「14歳の世渡り術」最新刊、田丸雅智著『24のひらめき!と僕らの季節』を2024 年11月27 日に発売します。
■今年で単著デビュー10周年! 現代ショートショートの名手が贈る「原点回帰」の短編集
本書『24のひらめき!と僕らの季節』は、今年単著デビュー10周年を迎える現代ショートショートの名手・田丸雅智さんによる「二十四節気」をテーマとした珠玉の短編集です。
春を告げる「人」、星空での川下り、お盆に帰ってくるデパート、初日の出との綱引き……など、日本の四季を存分に楽しめる少し不思議な物語、彩り豊かなショートショートを24編収録しています。
各話のラストには各節気のミニガイド付き、1話5分ほどの短い時間のなかで、春夏秋冬をさまざまな角度から味わえる、「一年中いつでも旬」な一冊になっています。
■著者コメント
「この本には、ぼく自身が季節からもらってきた大切なものをたくさん閉じこめました。
「もしも」の先に広がる景色をお楽しみいただければうれしいです!」――田丸雅智
■11月下旬ごろの節気「小雪」の物語&春のはじめの物語「春告人」を全文公開!
本書発売を記念して、まさにいまの節気である「小雪」の物語「カワセミの石」および、
春のはじまり=「立春」の物語である、第1話目「春告人」を、Web河出にて全文公開いたします。
https://web.kawade.co.jp/tameshiyomi/113564/
「カワセミの石」
高校生の祐樹は塾の帰り道、公園で開かれていた骨董市で美しいアクセサリーを売るお店を見かける。不思議な輝きに見入っていると、店主が「この石はな、すべて鳥なんだよ」とおかしなことを話し出して――。
「春告人」
中学生の美菜が学校から帰ってくると、肩にウグイスをのせた女の人がソファに座っていた。母親はその女の人を「春一番に乗ってやってくる“春告人”」だと言うが――。
春夏秋冬の季節の変化を感じながら、短い時間で日本の四季を存分に味わえる一冊、新感覚の読書体験をぜひお楽しみください。
■ショートショートとは?(本文より)
簡単に言うと「短くて不思議な物語」のこと。もっというと、「アイデアがあり、それを活かした印象的な結末のある物語」のことです。1話5分や10分で読めてしまうにもかかわらず、あっと驚いたり、クスッとしたり、ほろりとしたり。いろいろな味わいを楽しめるのが、ショートショートの大きな魅力のひとつです。
■もくじ
【春】
立春:春告人
雨水:霞のストール
啓蟄:コトノハチョウ
春分:桜ロケット
清明:スワロー
穀雨:雨天庵
【夏】
立夏:鯉のぼりの日
小満:黄金の海
芒種:師匠の梅
夏至:菖道
小暑:白銀の川
大暑:サマードーム
【秋】
立秋:お盆の夜
処暑:マツムシズ
白露:月見之湯
秋分:魚鍛冶
寒露:眼の鳥
霜降:どんぐり戦争
【冬】
立冬:木枯らし収集家
小雪:カワセミの石
大雪:雪の陶芸家
冬至:日の出引き
小寒:七草ガチャ
大寒:寒の甘酒
■著者紹介
田丸雅智(たまる・まさとも)
1987年、愛媛県生まれ。東京大学工学部卒、同大学院工学系研究科修了。
2011年、『物語のルミナリエ』(光文社文庫)に「桜」が掲載され作家デビュー。現在は、坊っちゃん文学賞などにおいて審査員長を務め、また、全国各地でショートショートの書き方講座を開催するなど、現代ショートショートの旗手として幅広く活動している。書き方講座の内容は、2020年度から小学4年生の国語教科書(教育出版)に採用。2021年度からは中学1年生の国語教科書(教育出版)に小説作品が掲載。2017年には400字作品の投稿サイト「ショートショートガーデン」を立ち上げ、さらなる普及に努めている。
著書に『海色の壜』(双葉文庫)、「おとぎカンパニー」シリーズ(光文社)、『ショートショートでひらめく文章教室』(小社)、『世界のふしぎは、きっと誰かの仕事でできている。略称:フシゴト』(Gakken)など多数。メディア出演に「情熱大陸」「SWITCHインタビュー達人達」など多数。
◆公式サイト「海のかけら」 https://masatomotamaru.com/
■書誌情報
書名: 24のひらめき!と僕らの季節
シリーズ名:14歳の世渡り術
著者: 田丸雅智
仕様:46判/並製/232ページ
発売⽇:2024年11⽉27日
税込定価:1562 円(本体1420円)
ISBN:978-4-309-61768-8
イラスト:桃色ポワソン(@PopoMomoiro)
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309617688/
出版社:河出書房新社
河出書房新社(本社:〒162-…
多くのミドルエイジ女性読者を獲…