株式会社Sapeet(本社:東京都港区、代表:築山 英治 以下Sapeet)は、宝飾品を取り扱うセレクトショップを展開する株式会社ハピネス・アンド・ディ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:田 篤史 以下ハピネス・アンド・ディ)と、業務提携に関する契約を締結いたしました。
業務提携の背景
Sapeetは、「ひとを科学し、寄り添いをつくる」をミッションとして掲げる、人をエンパワーメントするAIに強みを持つ企業です。AIの活用により業務効率化を実現し、コスト削減につなげるソリューションはもちろん、売上などの事業数値の向上に寄与するExpert AI事業を推進しています。
ハピネス・アンド・ディは中期経営計画に基づき、主力商材をインポート雑貨・時計から宝飾に移行しています。既に地金ジュエリーの品揃え拡大、プライベートブランドジュエリーの拡大、宝飾強化型店舗の拡大などを実施し、今後は販売員の宝飾品に関する商品知識・接客力の向上を目指します。そのために報酬面・制度面で販売員のモチベーション向上につながる設計を進めており、教育面での後押しとして、この度Sapeetと業務提携をいたしました。
本提携は、Sapeet、ハピネス・アンド・ディそれぞれのさらなる発展だけでなく、小売業界の以下のような課題解決への寄与も目指し、販売員エンパワーメントの社会実装を加速してまいります。
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単発研修の効果が不明確。座学の9割が忘れられると言われ、学んだことが定着しにくい。実践でうまくアウトプットできない
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OJTに頼りがちで、指導の質が店長次第になる上、店長の業務負担に繋がる
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十分な教育が行き届かず、新人の立ち上がりに時間がかかり離職につながるケースも多い
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特にBtoC接客は標準化が困難で、ハイパフォーマーの再現性は低いと考えられてきた
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本部で立案した商品情報や戦略が現場の販売員に浸透しない
業務提携の概要
本提携により、Sapeetはハピネス・アンド・ディの中長期的な構造改革支援、教育メソッド提供、人材の適材適所化支援をAIの力で行い、売上増加のサポートを目指します。
ハピネス・アンド・ディは教育へのAI活用を推進し、その実績を定性、定量ともにSapeetにフィードバックすることで、Sapeetが提供するAIロープレシステム「カルティ ロープレ」の現場へのさらなる適応や展開を加速させます。
業務提携の具体的な取り組みとして、以下を計画しています。
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本部主導の販売戦略の現場への浸透強化
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店長やエリアマネージャーの教育最適化
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新規採用販売員の早期戦力化
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トップ販売員が自分のノウハウ継承を可能にすること
業務提携に先駆けた取り組み:AIロープレ研修による注力商材の教育強化で研修対象商材売上が前期比160%を達成
本提携に先行し、ハピネス・アンド・ディ全店舗に、Sapeetの構築したAIロープレ研修を導入しました。2024年7月に試験導入、9月より全店舗導入しており、既に販売員の商品理解度が向上したという実感や、売上実績向上という成果も現れています。
制度面でのモチベーション支援として、研修実施者のうち高評価者へのインセンティブ制度を取り入れることで、研修開始の最初の一歩を促進しました。
ハピネス・アンド・ディでは過去にも細かなDX施策やデータの見える化は進めてきたものの、早期段階で販売員の意識・行動変容や売上増加という成果につながった施策は初となります。
< AIロープレ研修の内容 >
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まずは普段と同様にAIに向かって接客
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接客マニュアルを読んだ後、再度AIロープレにチャレンジ
・70点以上になるまで自習
・3回以上実施の上で、100点到達販売員には現金ボーナスも支給
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接客現場に立ち、型を実践で活用
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研修結果をアンケートにて回収
< 結果 >
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研修実施率は84.3%、1人当たりの実施回数は4.1回に到達。
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ほとんどの販売員が、研修により商品理解度が向上したと回答。
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ベテラン販売員が改めて自分の接客トークを見直す機会となった。
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研修対象商材は前期比160%の伸び率となった。以下、具体的な成果例(研修前4週間、研修後4週間の実績比較より)。
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100点を取った販売員の販売単価が研修前の2.5倍に向上
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過去販売実績の無かった4ヵ月目の新人販売員が研修後160万円以上を販売
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研修前売上実績のなかったベテラン販売員が研修後200万円以上を販売
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AIロープレの実施回数や、実施回数ごとの獲得点数にもばらつきが見られた。
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積極的に研修に取り組んでいるが成果につながっていない販売員をピックアップし、優先的にアドバイスする体制を構築できた。
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今後の展望
今後、「カルティ ロープレ」の新たなアバター・場面を作成することで、新商品の販売戦略を本部の狙いどおりに現場に浸透させるオペレーションの定常化を図ります。
定常化が完了した後は、「カルティ ロープレ」のシーンを商品販売に限らず以下のようなバリエーションを作成し、優秀な販売員育成の仕組みをさらに整備する予定です。
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新規採用販売員の基本教育向けパッケージ
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新規採用販売員の日常の疑問に答えるメンターAI
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既存販売員のレベルに合わせた、難易度の高い接客シーンの作成
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インバウンド対応、英語対応
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AI販売員の具現化
さらに、販売教育に留まらず、将来的にはAIとのキャリア相談や定時面談による従業員満足度の向上、離職防止にも貢献できるよう、AIの貢献範囲を拡大してまいります。
また、「カルティ ロープレ」の機能面の展望としては、個々人の営業実績や学習実績データと注力分野に合わせたロープレシーンやアバターの自動レコメンド、自動生成の実現により、研修効果・効率のさらなる向上を目指します。
両社は協力して、小売業界の販売員マネジメントの課題解決と、顧客満足度の向上に取り組んでまいります。
両社コメント
株式会社ハピネス・アンド・ディ 代表取締役社長 田 篤史
ベテラン販売員のコツをどうやって育成に活かすか、またベテランでも苦手とする商材が有る場合どうやってコツを習得するかは我々もずっと悩んで来ました。
この度の株式会社Sapeetとの業務提携により、店頭接客に対するDXでの解決に向けてのご支援頂けることを有難く思います。
難易度の高い商材を恐れず、店頭でより良いお買い物体験をご提供出来るよう挑戦し続けます。
株式会社Sapeet 代表取締役 築山 英治
この度、ハピネス・アンド・ディ社との業務提携により、さらに販売現場に寄り添ったAI開発を実現できることを嬉しく思います。ハピネス・アンド・ディ社の持つ高品質な接客の知見やデータと、SapeetのAI開発や店舗DXの知見をかけ合わせることで、小売接客のエキスパートのノウハウを再現するAIの社会実装を加速できると信じています。
今回の提携によって、接客・営業領域のさらなる科学を推進してまいります。
株式会社ハピネス・アンド・ディ 会社概要
会社名 :株式会社ハピネス・アンド・ディ
代表者名:代表取締役社長 田 篤史
所在地 :東京都中央区銀座1丁目16-1 東貨ビル4F
事業内容:セレクトショップの展開
URL:https://www.happiness-d.co.jp/
株式会社Sapeet 会社概要
Sapeetは、AIで企業独自のベテラン知見を解析し、競争優位性につながるコア業務の価値を増幅・拡張する「Expert AI」事業を運営する、東京大学発のベンチャー企業です。AI身体分析技術や生成AI技術など、独自の技術をわかりやすく使いやすいシステムとして提供し、ヘルスケア業界・小売業界など、幅広い事業者様のAIと人間の協業体制構築をトータルでご支援します。
会社名 :株式会社Sapeet(サピート)
代表者名:代表取締役 築山 英治
所在地 :東京都港区芝5-13-18 いちご三田ビル8階
事業内容:AIソリューションとAIプロダクトの提供
会社サイト:https://sapeet.com/
「カルティ ロープレ」サイト:https://kartie-cloud.jp/roleplay/