■背景

この企画は、『学研の図鑑LIVE 地球新版』の発売に合わせ、書店として新たな役割を探求する試みとして企画されました。書店業界がオンライン化や顧客との接点の多様化を迫られる中、YouTubeチャンネルを活用した「ライブコマース」という新たな手法に挑戦しています。従来の店舗販売に加え、デジタル空間での顧客体験を提供することで、遠方や若年層など新たな顧客を取り込む狙いがありました。

■当日のライブ配信の様子

11月28日(木)のライブ配信では、番組MCのR.B.ブッコローとゲストの松原由幸氏（Gakken図鑑チーム編集長）が登場し、図鑑の魅力を視聴者に分かりやすく紹介しました。特に、防災や地球環境の変化について紹介し、子どもから大人まで楽しめる内容として、視聴者の関心を引きつける工夫が随所に見られました。

さらに、限定500冊にはサインとシリアルナンバー入りの書下ろしイラストステッカーの特典を付属。この限定性と特別感が視聴者の購買意欲を大きく後押ししました。結果として、一人1冊の購入制限が設けられていたにもかかわらず、販売開始からわずか35秒で完売。同時視聴者数8000人を超え、コメント欄では購入を喜ぶ声や驚きの反応が次々と寄せられました。

ライブ中には、視聴者からのコメントにリアルタイムで応答するなど、双方向のコミュニケーションが一体感を生み出し、商品の魅力と特典の訴求を最大限に引き出しました。こうした取り組みの結果、限定500冊を瞬く間に完売させるという目標を達成する大きな成果を収めました。

■限定500冊完売の要因

1.事前に図鑑の魅力を伝える動画コンテンツを公開

『学研の図鑑LIVE 地球新版』の魅力を11月26日の動画で紹介し、視聴者に内容を予習してもらうことで購買意欲を高めました。

2.SNSを活用した告知活動

YouTubeライブの実施や特典内容について、X(旧Twitter)を活用し、幅広い層に情報を効果的に発信しました。

3.購入特典の付与

ライブ視聴者限定で、サインとシリアルナンバー入り描き下ろしイラストステッカーを制作。特典付き販売が視聴者に特別感を提供しました。

4.ライブ配信中の双方向コミュニケーション

『学研の図鑑LIVE 地球新版』の魅力を視聴者とリアルタイムで共有し、質問に答えることで図鑑への理解と興味を深めました。

■今後の展望

有隣堂では、2025年1月頃から学研の図鑑フェアを店舗(一部店舗を除く)にて開催する予定です。このフェアでは『学研の図鑑LIVE 地球新版』をはじめとする学研の人気図鑑を特集し、さらに多くのお客様に地球科学や自然の魅力を展開します。詳しい情報は、有隣堂公式SNSやHPで随時更新してまいります。引き続き当社は「知」を軸とした新たな価値創造を推進してまいります。