嶽本野ばら氏、約５年ぶりの新作小説『ピクニック部』を、2024年12月18日に小学館より刊行いたします。
2024年は「下妻物語」が20周年を迎えた年。大盛況のリバイバル上映や下妻ジャスコの２日間限定復活など、話題となりました。その他にも、雑誌「ユリイカ」での嶽本野ばら特集や、映画「ハピネス」の公開、畢生のエッセイ集『ロリータ・ファッション』の刊行など、嶽本氏の話題が尽きなかった2024年の締めくくりとも言える約５年ぶりの新作小説刊行となります。
あと４年で60歳を迎える “乙女のカリスマ” が描くのは、フリマアプリを通じた友情が光る「ブサとジェジェ」、還暦でロリータに目覚める「こんにちはアルルカン」、トレッキングという著者の新たな挑戦と従来通りの “可愛い” 美学を追求する姿勢が交わった書き下ろし表題作「ピクニック部」。“嶽本野ばら2.0” と言える、新たな著者の代表作に是非、ご注目をいただけますと幸いです。
■内容紹介
義足が可憐な乃梨子先輩を追いかけワンダーフォーゲル部に入った、筋金入りの可愛いもの好き男子・源治善悟郎。乃梨子の親友で、目つきが悪く “裏の番長” と恐れられるも私服はロリータの里美先輩とすっかり意気投合した末、二人はある目的のためクーデターを起こし、「ピクニック部」を創部するが……。礼節をもって、可愛く、爽やかに。卒業してもピクニック部の信念は色褪せない。
書き下ろし標題作他、『文学2024』（日本文藝家協会編）選出作品、フリマアプリを通じた友情を描く「ブサとジェジェ」、還暦でロリータに目覚める「こんにちはアルルカン」の全３編を収録。「下妻物語」から20年、どこまでも気高き青春小説集。
■Podcast情報
『ピクニック部』刊行を記念して、小学館文芸編集室のpodcast「本の窓」では、小学生の頃から嶽本野ばら作品を愛読し、影響を受けてきたというDIVA・作詞家のゆっきゅんとの対談も実現。それぞれの時代で自らの “可愛い” を貫き通してきた二人の自由なトークをお楽しみください。前編は12月19日（木）、後編は12月26日（木）に配信予定です。
・podcast「本の窓」
https://shosetsu-maru.com/special/podcast
■著者紹介：嶽本野ばら（たけもと・のばら）
京都府宇治市生まれ。1998年にエッセイ集『それいぬ──正しい乙女になるために』でデビュー。2000年に初の小説集『ミシン』を刊行。03年『エミリー』で、04年『ロリヰタ。』で三島由紀夫賞候補。主な著書に『鱗姫』『下妻物語』『ハピネス』『純潔』、エッセイ集『ロリータ・ファッション』などがある。
■書誌情報
タイトル：ピクニック部
著者：嶽本野ばら
定価：2,200円(税込)
発売日: 2024年12月18日
判型：四六判変型
頁数：280ページ
URL：https://www.shogakukan.co.jp/books/09386741
発行：小学館