夏まゆみプロジェクト運営委員会(後援:有限会社ナツ・ファンキーハーツ/夏まゆみクリエイティブ株式会社/株式会社こはく社)は2025年1月20日を皮切りに「振付師育成カリキュラム」を開催いたします。本カリキュラムは、ダンス界の巨匠・夏まゆみが35年以上におよぶ指導経験から生み出した「振付の基礎理論」と「指導ノウハウ」を、全10回の「講義+実技レッスン」を通して後進に伝えることで振付師の育成と業界の活性化を図るものです。同時に、カリキュラムの存在自体が振付師を目指す人の明確な目標となることで振付師を目指すことの敷居を低くすることを目的としています。
夏まゆみの専売特許ともいえる「振付は教育」という理念に則り、「振付を通して人を成長させ、輝かせる」という指導方法まで盛り込んだカリキュラムは日本初の試みです。参加資格は中学生以上であることのみ。経験の有無やプロアマ問わず、現役のアイドルも大歓迎です。広く振付師を育成することで夏まゆみが貢献してきたダンス・振付業界やアイドル業界を活性化させ、ひいては振付師全体の地位向上や新たな事業の展開、さらにはアイドルがセカンドキャリアを描く際の選択肢として振付師がより気軽に選べるようになることを目指しています。
「振付師育成カリキュラム」サイトURL:https://www.allchoreoproject.tokyo/
「振付師育成カリキュラム」最新情報を届ける各種SNS
夏まゆみの振付指導にまで言及した日本初のカリキュラム
トップ振付師のなかでも、まるで幾何学のような夏まゆみの振付は再現不可能と言われるなか「振付は一般化して教えられない」という常識を覆し、ダンス・振付業界、アイドル業界をはじめ新たな革命をもたらす初の試みとなっています。2023年6月の夏先生の訃報以降、教え子はじめ多くの方々から「もう一度教わりたかった」「夏先生の教えを受け継いでほしい」という連絡が相次ぎました。そこでおよそ1年の濃密な準備期間を経て、夏先生の全盛期を最も長く支え、夏先生本人が「一番弟子」と認めてきた松本八重子氏をメイン講師に据えた振付師養成カリキュラムがついに実現しました! 内容は大きく分けて2つ。1つは夏先生の教えを分解し進化させた「振付の基礎理論」。そしてもう1つが、夏先生の真骨頂ともいえる「振付は人材育成」を体現した「振付指導」および「実技レッスン」です。カリキュラムの最後には、生徒が作成した課題曲の振付を踊り手に指導し、その振付を踊り手がステージ上で発表することで「卒業制作」とする発表会を行います。
未経験者でもわずか3か月で振付師になれる!
特筆すべきは特徴は2つあります。1つは夏先生の教えやノウハウを盛り込んでいるだけではなく、推敲に推敲を重ねてカリキュラム化を行なったことで「未経験者でもカリキュラムを学べば誰でも3か月で振付師になれる!」といえる内容に仕上がったことです。本来ならば、プロの振付師養成を目指す講座で未経験者も歓迎するのは大変な作業です。もちろん、未経験者の方には3か月間、大変な努力も必要になるでしょう。しかし、私たちの目的はただ講座を行うことではなく、ダンスや振付を多くの人に普及し、ダンサーや振付師の地位向上も目指すことにあります。ならば、未経験者の方でも安心して取り組め、目標となるような「眼に見えるカリキュラム」が必要だと感じ、夏先生がご存命のときにも成し得なかった「振付の基礎理論と実技レッスン」というカリキュラムを完成するに至りました。
修了者には「認定書」を授与!
もう1つの特徴は、すべてのカリキュラムを修了し、卒業制作発表を一定水準にて終えた生徒には、夏先生の教えを含む振付の知識やスキルを習得した生徒として「認定書」を贈呈することです。認定を得た生徒に関しては、業務提携等のサポートも行い、よりスムーズに職業としてスタートできる支援をしていきます。振付を通して、アイドルの世界をはじめ、多くのダンス・振付が関わる分野で飛躍していただき、アイドル業界およびダンスや振付の業界の活性を図るとともに、私たちの日常生活において、いま以上に「踊る」ことが普及するよう目指します。
開催期間 |
2025年1月20日〜3月28日 (1月20日、1月27日、2月3日、2月10日 2月17日、2月26日、3月3日、3月10日 3月19日、3月24日 +卒業制作発表3月25〜28日のいずれか) |
時間 |
18:20〜21:30(講義90分間+実技90分間) |
内容 |
「講義+実技レッスン」全10回および卒業制作 |
場所 |
東京・新宿近辺 |
定員 |
20名程度 |
参加費用 |
148,000円(税込) |
締切 |
2025年1月15日(水) ※定員になり次第、受付終了。 |
申込方法 |
❶本事務局へのメールアドレス宛に件名を 「参加を希望します(⚫︎⚫︎)」として送信(⚫︎⚫︎にはお名前をご記入ください)。 allchoreoproject@gmail.com ❷事務局から簡単な選考用メールフォームを返信。 ❸フォーム記入後、ご返信ください。 |
問合せ先 |
allchoreoproject@gmail.com |
カリキュラム
Day 1
〈講義〉
●オリエンテーション
●振付とは?
●初めての振付
〈実技〉
●ステップのパターン5種類の提案
●5人ver.の基本的なフォーメーション
●フォーメーション表の作り方
Day 2
〈講義〉
●振付は「情報集め」から始まる
●振付における構成の基本
〈実技〉
●第1回課題のフィードバックとフォーメーション類型の共有
●歌い分けに沿ったフォーメーション
●「基本の構成」と「歌い分けに沿ったフォーメーション」をもとにグループワーク など全10回
プロジェクトリーダーからのあいさつ
「振付」という作業は、個人の発想に依拠する作業であり、人によってやり方や考え方は異なります。なかには「振付」のつくり方は、振付師にとってまさに仕事の「生命線」だとして、企業秘密だという方もいらっしゃいます。プロを目指す人が、活躍する振付師のアシスタントとして付きっきりで学ぶケースが多いのも、そのような現状があるからです。
しかし幸いにも私は、これまで夏先生の書籍づくりを通し、夏先生の振付における向き合い方、指導の方法、考え方など、振付にまつわるあらゆるものを「文字化」する機会に恵まれました。夏先生の経験や知識をすべて文章化するだけでも10年以上の年月がかかり、それは膨大な作業でしたが、そうして夏先生の振付ノウハウや考え方が可視化されるようになってきました。その価値の大きさを本当に深く理解できたのは、皮肉にも夏先生の訃報後のことです。プロデュースさせていただいた「夏の魂に出会う会(お別れ会)」ではこんなにも多くの方の心に夏先生の「教え」は生き続けており、人生の指針となっているのだと、思い知ったのです。
それは一方で、振付師の育成がまだまだ進んでいないと同時に、アイドルに対する心理面での支援もまだ整備されているとは言い切れず、心の拠り所が少ないという現状を反映していることでもあると気づかされました。社会経験もない子どもたちがさまざまな人の言葉や行動にさらされ、心身に不調を抱えて活動休止になるのを見る度に、胸が締め付けられる思いでした。指導者としての役割も身につけた質の高い振付師を育成することによって、そんな苦しい思いをするアイドルを一人でも減らすお手伝いができればと思っています。
本カリキュラムは夏先生が長い指導歴で磨き上げてきた「アイドルへの振付」を柱としたカリキュラムです。しかしそれは決して間口を狭めているわけではなく、夏先生の専売特許ともいえる「振付によって人を輝かせる、成長させる」ということを学べるカリキュラムにしたかったからでもあります。「振付」の授業だけにせず「指導方法」の授業も取り入れているのは、「振付師=教育者」であるという信念を本カリキュラムでは学んでほしいという思いの表れです。
ダンスや振付は、いまやSNSには欠かせません。ひと昔前であれば「英語ができる人材がほしい」「ウェブに詳しい人材がほしい」と言われていたビジネス業界において、ダンスを踊れる人材が注目を集めるようになってきています。今後ますます「ダンスや振付ができる人材がほしい」と言われるようになるのは間違いありません。現在、振付師に依頼する際のサービス内容やコストがわかりにくいと指摘されている現状に対しても、明瞭な価格設定で提供することができていくでしょう。私たちが振付師のみの集団ではないからこそ可能になっていくと考えています。
「日本人総ダンサー計画」を夏先生が生前思い描いていたように、私たちの日常生活のなかにダンスや振付が当たり前のように浸透し、自分を表現するツールとして、そして自分を成長させ「エース」として輝かせるツールとして、アイドルはもちろんビジネスの現場、日常のコミュニケーションや普段使いのSNSなどでも活用してもらえる社会になるよう、本プロジェクトを通して貢献していけたらと心より願っているばかりです。
私自身もダンスや振付、そしてアイドルをはじめとした「表現者」たちを愛する一人として。
プロジェクトリーダー
綿谷翔
<夏まゆみプロフィール>
日本アイドル文化の基礎を築いたダンス界の巨匠
1962年、寅年生まれ。ダンスをツールに人材育成・指導・振り付けを行う第一人者。1993年、NYのアポロシアターにて日本人初のソロダンサーとして出演し、絶賛を浴びる。98年、冬季長野オリンピック閉会式で老若男女数万人が一度に踊るための振り付けを考案・指揮する。99年、モーニング娘。の「LOVEマシーン」では老若男女だれもが楽しめる振り付けが大反響を巻き起こし国民的ヒットソングに。ほとんどがダンス未経験者で結成された「素人集団」だったモーニング娘。、AKB48を短期間の指導でプロに育て、国民的アイドルへと成長させた「育ての親」として知られ、「振付指導を通して生き方を教えられた」と語る教え子たちは数えきれない。一人ひとりの個性が輝くように計算されたフォーメーションの見せ方、親しみやすくキャッチーな振りはそれまでのアイドルの在り方に革命をもたらし、振付師としても指導者としても、現在の日本アイドル文化の基礎を作ったと言われる。
吉本印天然素材、ジャニーズ、宝塚歌劇団、マッスルミュージカルなど個人から団体に至るまで手がけたアーティストは300組以上、ダンス指導は延べ200万人以上におよぶ。NHK紅白歌合戦では20年以上にわたりステージングを歴任。2014年に出版した『エースと呼ばれる人は何をしているのか』(サンマーク出版)はベストセラーとなりビジネス界からも指導者としての手腕に注目が集まると、幹部候補生や新人研修、プロアスリートへの研修なども行うように。
晩年は、テレビのダンス企画やダンス大会の審査員も積極的に務める一方、「自身の体験等を一人でも多くの人に伝えることで日本を元気にしたい」「人生の集大成の本にしたい」との特別な思いから、治療と並行しながら3年間もの長きにわたり原稿執筆をつづけ、2023年3月に刊行された『人はいつでも、誰だって「エース」になれる! 心とからだが輝く72の言葉』(ビジネス社)が遺作となった。
<松本八重子プロフィール(メイン講師)>
「未経験者への振付」のプロフェッショナル。指導歴25年以上、関わった曲数のべ1500曲。
まだダンスが一般的ではないなか、高校時代からプロダンサーとしてイベント出演等をこなし、大阪でバレエ、ジャズダンスを学ぶ。ダンサーと振付師の両輪で活動するも夏まゆみ氏の振付を学びたいと決心し、そのまま上京。モーニング娘。の『LOVEマシーン』の国民的大ヒットにより仕事が殺到し超多忙となった夏まゆみ氏が一番弟子として迎えると、約8年間ものあいだ第一アシスタントとして師を支えながら夏まゆみ氏とともに現在の日本アイドル史の基礎を作った功労者の一人。モーニング娘。では『恋愛レボリューション21』から、AKB48ではグループ立ち上げからメンバーへのダンス指導を行い、いずれも国民的アイドルへと育て上げる。コンサートやPV、映画、CM、TV、舞台など多種多様な現場を担当。夏まゆみ氏から独立したのち、アイドルの現場から活躍の場をさらに広げるべく、ミュージカルのステージング、アイドルや役者への振り付け、ダンス指導など、夏まゆみ氏の代名詞ともいえる「成長させる指導」に重きを置くようになり「ダンス未経験者でも短期間でできるようになる振付と指導を」という信念のもと数多くの生徒を抱える。さらには、楽曲がない世界でも指先や目線ひとつで「本人」を究極的に表現することが求められるミスユニバースジャパン、ミスアースジャパンの振付・指導も担当。およそ「振付」が求められるジャンルをすべて網羅するという、いわゆる現代の「振付師」のイメージを超えた振り幅の経歴の持ち主。カバーできるジャンルの幅広さと未経験者を短期間で仕上げる指導実績では日本有数の経歴を持つ、まさに万能型かつ才能発掘型の振付師。「振付は数学」という論理的な側面から導き出される振付は初心者にも理解しやすいだけではなく、メンバーや曲調にあわせて現場で応用幅が広い振付として人気を集めている。
【関わった作品(代表作抜粋)】
「Say Yeah!-もっとミラクルナイト-」「恋愛レボリューション21」「ザ☆ピ〜ス!」「でっかい宇宙に愛がある」「Mr.Moonlight 愛のビッグバンド」「そうだ! We”re ALIVE」「Do it! Now」「ここにいるぜぇ!」「AS FOR ONE DAY」「シャボン玉」(以上、モーニング娘。)、「ミニモニ。ジャンケンぴょん!」(ミニモニ。)、「BABY! 恋にKNOCK OUT!」「ぴったりしたいX”mas!」(以上、プッチモニ。)、「恋をしちゃいました!」「王子様と雪の夜」(以上、タンポポ)、「ギャグ100回分愛してください」「笑っちゃおうよ BOYFRIEND」(以上、Berryz工房)、「桜の花びらたち」「スカート、ひらり」「会いたかった」「制服が邪魔をする」(以上、AKB48)など。
その他、カントリー娘。、WaT、真琴つばさ、推定少女、映画「溺れる魚」(堤幸彦監督)や「female」(夏まゆみ監督)、ミュージカル「モーニングタウン」「LOVEセンチュリー」「江戸っ娘。忠臣蔵」、TV「NHK紅白歌合戦」をはじめ多数担当。ミス ユニバースジャパン、ミス アースジャパン、ミスター ジャパン、マッスルミュージカル『The BEST』など楽曲の振付や演出以外も行う。
<下田めぐみプロフィール(講師)>
「スペシャルスキル」を備えたNY仕込みの振付師。「ワンシーン」を演出するプロフェッショナル。指導歴15年以上。
4歳からモダンダンスをはじめ、10 歳からはジャズダンスも習得。小学生の頃には、すでに友人らにダンスの振付を指導して大人たちに向けて披露していた「ダンス=人生」という生粋のプロダンサー兼振付師にして、夏まゆみ氏が育てた最後のアシスタント。12歳ながらに夏まゆみ氏のレッスンに通い始めると、周りの生徒たちはプロを目指すダンサーだらけのなかで、まったく音を上げることなく通い続け、めきめきとその実力をつける。その後、夏まゆみ氏からのアドバイスもあり演劇学科の高校から短期大学へ進学すると、在学中ながら夏まゆみ氏のアシスタントとして活動し、「ドリームモーニング娘。スペシャルLIVE」、サガン鳥栖のオフィシャルガールズユニット「サガンティーナ」への特別レッスンなどを務める。そのほか、インストラクターとしてアイドル研修生の定例レッスンや各スタジオにて夏まゆみ氏の代講を任せられるという大役も担当。「NHK 紅白歌合戦」や「NHK歌謡コンサート」「思い出のメロディー」をはじめ、大学での特別レッスンや講義など、数多くの現場に携わる。平和を願うプロジェクト「広島 愛の川プロジェクト」では、夏まゆみ氏が考案した振付を伝承するべく現場指導を担当。その後、表現者、指導者としてさらに自分の可能性を広げるため、ニューヨーク名門校で行われるダンスプログラムのスカラシップオーディションに志願し特待生として合格。本場ブロードウェイで学んだダンスと振付の技術を取り入れ、ミュージカルのワンシーンを飾るような華やかなフォーメーション構成、優雅な手足の動き、衣装を活かした見せ方、ラインダンスなど楽しい雰囲気を演出するグループへの振付などシアター要素を活かした振付を極め、持ち味とする。
「東京2020パラリンピック閉会式」にパフォーマーとして出演するなど、テレビ、公演、舞台などの現場にダンサーとして出演。現在も海外からのオファーは絶えず海外公演にも出演しながら、自身が幼少期からダンスをはじめてきた経験を活かして子どもから大人までを対象に、役者養成講座のダンス指導やイベント出演時の振付を担当。日本では習得が難しい、海外で得た「スペシャルスキル」を活かした振付を広めている。
【参加作品等(代表作抜粋)】
⚫︎舞台
・イマジンミュージカル「マルコ〜母をたずねて三千里〜」(全国ツアー15都市)
・ミュージカル「FAME Española & English」(Washington D.C)
⚫︎Show
・Miss Continental Pageant 2025(Chicago)
・The 48th Miss Gay America Pageant(St.Louis)
・JCE Jazz Dance Project(New York City)
・Dumbo Dance Festival 2019(New York City)
・SKD OG STAS Revue Show
・はなまるクリエーション公演
・Dance Station EXPRESS
⚫︎TV /MV
・夏まゆみ 「Fun-Key Dancing Diet」
・Miz Cracker 「She”s a Woman」
・東京2020パラリンピック閉会式(パフォーマー出演)
・第59回日本レコード大賞(杜このみバックダンサー出演)
・NHK うたコン(TM.Revolution バックダンサー出演)
・日本テレビベストヒット歌謡祭(SMAP Joy!! ダンサー出演)
・ももいろクローバーZ 桃神祭
・RIGHT-ON SUMMER チアダンサー出演 など多数
⚫︎受賞歴
・Outstanding Ensemble in a Musical Fame-Hayes Awards 2020
⚫︎スペシャルスキル
パートナリング、ラテンフュージョン、タンゴ、アフリカンダンス、ホートン、ヒップホップ、日本舞踊