会期:2024年12月13日(金)~2024年12月22日(日)
時間:9:30-17:30(入館は17:00まで)
会期中休館日:12月16日(月)
会場:明石市立文化博物館
観覧料:入場無料
主催: 明石市立文化博物館
共催:公益財団法人明石文化国際創生財団
招聘作家:伊達伸明、山村祥子
出展写真:一般から募集した他者と共有したい個人の記憶や体験を記録した写真 80組129点
当館では、毎年、テーマを変えて、明石の風景や季節の風物詩を題材とした写真公募展を行い、今一度地域の魅力や日常について考える機会を提供してまいりました。今年度は、個人が残したいと思うモノやコト、場所、他者と共有したい記憶や体験を記録した写真を募集するとともに、モノに宿る記憶をテーマに制作する二人の現代美術作家を紹介します。
既成概念にとらわれず、新たなものの見方を提示する現代美術作家のアプローチは、鑑賞者の想像力を刺激し、異なる価値観や分野との出会いにつながる契機と考えます。取り壊される建物の廃材の一部を用いてウクレレを作り、元の持ち主に手渡していく「建築物ウクレレ化保存計画」の活動を2000年から継続する伊達伸明。通常はゴミとして捨てられる「いらない服」を出会った人々から譲り受け、持ち主とその服との思いや記憶を服に綴る山村祥子。人とモノとの関係や取るに足りない個人の記憶や思い出は、目まぐるしく移り変わる現代の消費社会の中で、いつの日か失われていくものです。そうした流れに抗うかのように、あえて時間をかけてそれらをパブリックにひらく二人の実践は、他者へと共感を広げ、芸術表現の力となって、見るものに新たな景色を見せてくれるでしょう。
【作家プロフィール】
伊達伸明 DATE Nobuaki
1964年生まれ。京都市立芸術大学美術学部大学院工芸科修了。取り壊される建物をウクレレにして保存する「建築物ウクレレ化保存計画」のほか、立版古による建築記憶の伝承、各地で地域資源再発掘型の展覧会の企画監修活動に関わる。
*活動・展覧会(共同出品含む)
亜炭香古学(2012〜2015/せんだいメディアテーク)、アートと考古学(2016/京都文化博物館)、とりのゆめ(2017/神戸アートビレッジセンター)、しらべの細道シリーズ(2017~2020/東北リサーチとアートセンター)、ミカエルさん(2019~2020/崇仁小学校)、お線香の歩き方(2021/甲賀市信楽町)、「自治とバケツと、サイカチの実」(2022~2024せんだいメディアテーク)など。
山村祥子 YAMAMURA Shoko
1984年生まれ。兵庫県在住。アメリカで現代美術を学ぶ。主に都市の消費者生活に焦点を当て、周囲の環境(もの・こと・ひと)に関して自他のコミュニケーションの在り方や他に向かう態度を問いかけ、提案することを大きなテーマとしている。
*展覧会
2024年:「Cultural Kaleidoscope」MOM Art Space,ドイツ、2023年:「CAP LAB ROKKO:マウン展」六甲ミーツ・アート芸術散歩2023, 神⼾、2022年: 個展「いらない服に別れを (2020-2022) 」KOBE STUDIO Y3ギャラリー, 神⼾、⼩川美陽&⼭村祥⼦ ⼆⼈展「ROOM01」NU茶屋町 8F window gallery, ⼤阪、「はならぁと2021」天理, 奈良
【関連イベント】
□トークイベント「風景を拾う話」
これまでに着目してきた路傍のカケラたち(波板、電柱、文字など)の魅力について
日時:2024年12月14日(土)14:00~15:30
講師:伊達伸明(本展出品作家)
定員:80人
会場:2階大会議室
申込フォーム
https://forms.gle/TQoZKYrD8Gwapcxm8
□ワークショップ「いらない服に別れを」
作品を鑑賞後、ご持参いただいた「いらない服」にその服にまつわる記憶を刺繍しませんか。
2024年12月21日 (土)14:00~15:30
講師:山村祥子(本展出品作家)
定員:10人
対象:中学生以上
会場:2階大会議室
申込フォーム
https://forms.gle/G84DAAr9vmeK47Lv9
◆イベント申込方法
各イベント専用フォームにてお申込ください。(定員に達し次第締切)
専用フォームでのお申込が難しい場合はお電話でお問合せください。
イベントには手話通訳・要約筆記者の派遣ができます。
(直前にお申込の場合は対応できないことがあります。)
【出展写真の一部】