株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、イギリスUSBORNE社による10代向け人気シリーズ「世界基準の教養 for ティーンズ」の第4弾、『はじめての法律』を2024 年12月2日に発売しました。
そもそも「法」って何?
法、もしくは法律は、たくさんの人間の集まりがどのように行動すべきかを定めたルールのことで、その範囲は国全体に渡ることが多い。そして、家庭や学校のルールと似ていますが、もっと重要で、公式なものです。
もちろん自分に関係があるものと知ってはいつつも、難しい言い回しや膨大な条文の数に、縁遠さや難しさを感じて、ついつい敬遠しているのではないでしょうか。
しかし、「法」を知ることで、自分や身の回りの誰かを守るだけでなく、私たちが公平で、暮らしやすい世の中を目指すことができ、法律を日々アップデートするための知識と方法、考える力を養ってくれます。
本書『世界基準の教養 for ティーンズ はじめての法律』は、法・法律をわかりやすい具体例や登場人物たちの対話を通して、楽しみながら学ぶことができる“世界基準”の教養書です。
「どうして人は、犯罪者を罰するの?」
「結婚は、だれとでもできるわけじゃないの?」
「学校って行かなきゃいけないの?」
「権力を監視する法律はあるの?」
「有罪の人を弁護するには?」
「人々の安全とプライバシーと、どっちが大切?」
「ある国が他の国と戦争をすることは許されるの?」
「法律を変えたいけど、どうすればいいの?」……
本書は、こうした法・法律についての、素朴なのに大人でも答えることが少し難しい疑問を、実際の法廷の再現や事件解決の流れを通して解き明かす構成が特徴です。さらに、法の作り方から、国際法、人権、正義と公平さの考え方まで、イラスト図解で学ぶことができます。
法律は、違法か合法かが国によって異なり、何が正しくて何が間違っているかも時代とともに変化します。目まぐるしく変わる世の中で、自分を守るための法や知らない誰かを救う法から、テクノロジーと法、多様性と法、戦争と法まで、世界の最先端の法はどうなっているのでしょうか。
最新刊『世界基準の教養 for ティーンズ はじめての法律』で、その第一歩を踏み出してください。
人生はゲームのようなものだ。この人生という、1回限りのゲームを思う存分楽しむには、その「ルール」を知っておく必要があるだろう。もちろん「ルール」には様々なものがあるが、中でも最も重要なものが「法律」だ。「法律」を学ぶことは、人生というゲームをより楽しむための近道となる。
──山本龍彦(日本語版監修・「読者のみなさんへ」より一部抜粋)
■「世界基準の教養 for ティーンズ」シリーズ
「世界基準の教養 for ティーンズ」は世界各国で刊行される10代向けの教養書を翻訳出版する新レーベルで、世界累計120万部超、31カ国刊行の人気シリーズです。
中学・高校で学ぶ教科や10代から知っておきたい教養、思考術を、日常生活の「具体例」、登場人物たちの「対話」などを通じて、楽しみながら学ぶことができるラインナップを厳選、まさに“世界基準”の教養書をお届けいたします。
シリーズ各巻のテーマごとに、最前線で活躍する気鋭の研究者、専門家たちが日本語版監修を担当することも本シリーズの大きな特長の一つです。
■日本語版監修は、山本龍彦教授!
本シリーズ第4弾となる『はじめての法律』日本語版監修は、AIと憲法、デジタル社会における法を専門とする慶應義塾大学法科大学院教授、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)副所長でデジタル庁・経済産業省「国際データガバナンス検討会」座長も務める山本龍彦氏。
日本の読者が理解しやすい紐解き方で、世界最先端の知へアクセスできる一冊に仕上がりました。「きまりごと」に矛盾があるのはなぜか? 歴史のなかで正義や平等の価値観はどのように移り変わるのか? 白黒つけられない問題をどう扱うのか、本質をとらえた内容はページを繰る手が止まらなくなると好評です。
■目次より
法って何?/なんで法がいるの?/法の働きって?/正しいこと、間違っていること/白か黒かではない
第1章 刑法
……ある架空の犯罪の経過を追って、逮捕から裁判まで、その先を見てみよう。
疑い/逮捕/告発/裁判の準備/罪になる行為?罪になる心?/なぜ刑罰があるの?/控訴する…etc.
第2章 民法
……人、会社、組織、大人はあらゆることで言い争う。関係を扱った問題の解決の流れを見ていこう。
民事とは/名誉毀損/契約/家族法/家族の権利/財産法/知的財産(著作権・特許)…etc.
第3章 法の作りかた
……世界各地の法制度を紹介し、その成り立ち、憲法の改正についても学んでいく。
法はどこからきたか/どの国にどんな法があるの?/裁判官が作る法/議会が作る法律/ルール作りについてのルール/変化する合衆国憲法/イギリスに憲法はあるの?/権力を監視する
第4章 国境を越える法
……国際法がどのように作られ、人々がどのように従っているのかを紐解く。
国際法って何?/国際法の仕組み/法から見た国家/国は法を破ることができるの?/戦争は合法か?/国際犯罪
第5章 人権
……貧困や暴力、不公正の世の中を変えていくために、私たちは人権をどのように使うべきなのだろう?
人権の働きは?/法における権利/権利を機能させる/権利のために闘う/脅かされる権利
第6章 正義
……公平さは法の本質のはずだけれど、法それ自体は公平だろうか? 運用の仕組みについても考えてみよう。
正義って何?/法は正義か?/法制度は公平か?/正義の値段/法を執行する/権力を持っているのはだれ?
第7章 大きな疑問
……未だ答えが出ていない法に関する問いについて、いろいろな議論を見ていこう。
刑務所はうまく機能しているの?/なぜ暴力的な人がいるの?/有罪の人を弁護する/テクノロジーは犯罪解決に役立つ?/川に権利はあるの?
第8章:つぎはどうする?
実際にやってみる/主張を構成する/法律に関わる仕事/この人を知っている?/どうして法が必要なの?
用語集/さくいん
■日本語版監修者紹介
山本龍彦(やまもと・たつひこ)
慶應義塾大学法科大学院教授。慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)副所長。専門は憲法学、情報法学。慶應義塾大学法学部卒業。同大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学、慶應義塾大学)。ワシントン大学ロースクール客員教授、司法試験考査委員などを歴任。現在、内閣府消費者委員会委員、デジタル庁・経済産業省「国際データガバナンス検討会」座長、総務省「デジタル空間における情報流通の健全性確保の在り方に関する検討会」座長代理などを務める。著書に『〈超個人主義〉の逆説──AI社会への憲法的警句』、共著書に『デジタル空間とどう向き合うか』、 編著書に『AIと憲法』がある。KDDI Foundation Award 本賞受賞(2021年)。
■翻訳者紹介
川野太郎(かわの・たろう)
1990年熊本生まれ。翻訳家。訳書にノーマン『ノーザン・ ライツ』、ミレット『子供たちの聖書』(以上、みすず書房)、ボットナー/ヒューズ『ぼくのカメはどこ?』、ロブレヒト/ドレイパー『ぬいぐるみきゅうじょたい』(以上、岩崎書店)、スタージョン『夢みる宝石』(筑摩書房)などがある。
■書誌情報
書名:世界基準の教養 for ティーンズ はじめての法律
日本語版監修:山本龍彦
著者:ララ・ブライアン/ローズ・ホール 絵:アンナ・ハーディ+ミゲル・ブストス
翻訳:川野太郎
仕様:B5変型判/並製/128頁/オールカラー
発売⽇:2024年12⽉2日
税込定価:2,068円(本体1,880円)
ISBN:978-4-309-62274-3
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309622743/
出版社:河出書房新社
□「世界基準の教養 for ティーンズ」シリーズ好評既刊
『世界基準の教養 for ティーンズ はじめての経済学』
「経済学とは『選択』を理解すること」──世界基準の知識を、複雑な用語やグラフではなくイラストと身近な例で解説する、世界一わかりやすい入門書。
池上彰日本語版監修 清水玲奈訳
ララ・ブライアン/アンディー・プレンティス文 フェデリコ・マリアーニ絵
2024年4月24日発売/税込定価2068円
B5変型/128頁/オールカラー
『世界基準の教養 for ティーンズ はじめての哲学』
「人生の意味って?」「運命ってあるの?」「知識は本当に必要?」…素朴な疑問、人間関係のモヤモヤから深淵な問いまで、人生で繰り返し出会う問いを、自分の頭で考える力を養う入門書。
戸谷洋志日本語版監修 川野太郎訳
ジョーダン・アクポジャロ/レイチェル・ファース/ミンナ・レイシー文
2024年4月24日発売/税込定価2068円
B5変型/128頁/オールカラー
『世界基準の教養 for ティーンズ はじめての地理学』
私たちが暮らす地球について、宇宙人と旅しながら「地理学」の観点で考えてみよう。イラストと身近な例で解説する、世界一わかりやすい入門書。
水野一晴日本語版監修 清水玲奈訳
ミナ・レイシー/ララ・ブライアン/サラ・ハル文 ウェスレー・ロビンズ絵
2024年11月26日発売/税込定価2068円
B5変型/128頁/オールカラー