株式会社吉野家ホールディングス(代表取締役:河村泰貴、本社:東京都中央区)は、本社従業員および株式会社吉野家、株式会社はなまるをはじめとしたグループ会社の全従業員を対象に、心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置講習会「命のバトンプロジェクト」を定期的に開催しています。
当社は、食材を製造加工する工場や「吉野家」「はなまるうどん」をはじめとした飲食店を全国で運営しています。工場は地域に雇用を創出して地域社会の発展に貢献し、店舗は地域で生活する皆様が健康的な毎日を送るために美味しくて健康な食事を提供することに尽力しています。そして、さらなる地域社会の健康を支える存在となることを目指して、当社グループの全従業員を対象に、心肺蘇生やAEDの操作方法を学ぶ一次救命処置講習会を開催しています。
日本では毎日6分に1人が心臓突然死で亡くなっています※。心臓が止まると15秒で意識を失い、4分で元に戻らない脳のダメージを負い、他の機能や臓器にも重大なダメージが残ることがあります。そのため、心肺停止または呼吸停止による緊急の場面では、傷病者の周囲にいる人が救急車や医師に引き継ぐまでに早期に適切な一次救命処置を施すことができると、救命の可能性が高まります。工場では多くの人が働き、店舗には多くの人が来店されるため、このような緊急時に遭遇する可能性は皆無ではありません。従業員が緊急時に居合わせた場合に適切な対応をするために、一般社団法人Nurse-Men(ナースメン)に所属する救急医療に精通した男性看護師が講師を務める講習会を定期的に開催しています。
※公共財団法人日本AED財団より https://aed-zaidan.jp/knowledge/index.html
講習会は2023年7月以降、これまでに15回実施し、延べ300名以上が参加しました。2024年11月26日は千葉県船橋市において、千葉県にある吉野家店舗のエリアマネージャーや店長を対象とした講習会を開催しました。講習会では緊急時の実例から一次救命処置の有無によって救命率が異なることや、胸骨圧迫による心肺蘇生やAEDの操作方法などを学びます。その後、複数名のチームに分かれて心肺蘇生マネキンを用いた一次救命処置を模擬訓練して、緊急時の適切な対応を習得します。
参加した従業員からは、「救えるはずだった命を1人でも減らしたいと思った。(20代男性)」、「必要な場面に遭遇したら勇気を持って行動が出来る人になりたい。(30代女性)」、「生命を繋ぐ場面で勇気を持って行動できる自分でありたいと強く思いました。(50代男性)」などの感想が寄せられました。
なお、講習会に参加した当社の女性社員は実生活で一次救命措置が必要な緊急時に遭遇し、適切な対応を行うことで人命救助に貢献した実例も生まれています。今後も引き続き、全国で講習会を開催し、従業員に参加を促すことで、地域社会の健康と安全性向上に貢献できるよう尽力してまいります。
※当社で開催した心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置講習会「命のバトンプロジェクト」の様子はYouTube( https://youtu.be/argssGvnutg )でご覧いただけます。
【一般社団法人Nurse-Men】 https://ns-men.com/
看護師の中で男性は約1割程度。男性看護師の存在を世の中に認知してもらうために、全国各地で啓発活動を行う男性看護師チーム。「全国民が目の前の命を救える時代へ」をミッションとして、全国の企業や小中学校、高校、イベント会場で一次救命処置の体験会や講習を行う「命のバトンプロジェクト」を推進している。また、様々なイベント(フェス、祭り、催事、スポーツ大会、格闘技など)での医療チームとして携わる他、災害支援活動なども行なっている。