■概要
350×プロジェクトの第一弾として、酒米に岡山県の有機農法で育てた雄町を使用し、玉乃光酒造の若手醸造家が自らのクリエイティビティを発揮し、2,000本限定で醸造しました。「日本酒を愛でる。」をコンセプトに、日本を始めアジアのアートクリエイターの描き下ろし作品をラベルに使用し、アート作品は弊社が経営するレストランでの個展や作品販売会も計画しています。当プロジェクトの第二弾以降は、ゲームクリエイター・漫画家・音楽家などとのコラボレーションを予定しております。
■プロジェクト立ち上げの背景
現在、酒離れや酒類の選択肢が多様化していく中で、日本酒市場は直近50年間で4分の1まで縮小し、日本酒離れが進んでいます。しかし、日本酒は単なるアルコール飲料と言う枠にとどまらず、2,000年前から続く日本の食文化を代表する一つであり、職人の技が織りなす伝統産業です。そのような中、「伝統的酒造り」は2024年12月にユネスコ無形文化遺産に登録されました。350×プロジェクトの軸となる日本酒『350+』は、350年の歴史を持つ、玉乃光酒造が継続的に取り組んできた伝統的酒造りで生み出されています。
代々受け継がれてきた「伝統的酒造り」はまさにクリエイティブであり、日本が世界に誇る様々なクリエイティブと重ね合わせることで、「伝統的酒造り」を価値ある産業として、未来に繋いでいきたいと思い、このプロジェクトを立ち上げました。創業350年を迎えた玉乃光酒造が、さまざまなクリエイティブと重ね合わせていくという意味を込めて、「350×プロジェクト」と名づけました。
■クリエイティブ企業との共同事業
「伝統的酒造り」を未来につなぎ、世界へ発信していくためには、日本酒業界にとどまらず多種多様な業界と連携することが必要と考えています。日本酒という伝統文化を単なるアルコール飲料の枠にとどめず、すべてのクリエイターの共同作品として生み出していきます。当プロジェクトでは、ゲームやアートを他産業へ展開し、新しい価値を創造し続けているSkeleton Crew Studioと事業提携していきます。
<代表者コメント>
株式会社Skeleton Crew Studio
代表取締役 村上雅彦
京都でゲーム会社の代表をしながら、クリエーターの育成や彼らの活躍の場を創出する活動を行っています。新しいテクノロジーと関わる中で「デジタルとアナログ」「革新と伝統」の調和の重要性を実感してきました。
技術革新によって新たな価値が生まれる一方で、大切な文化が失われつつあります。350年の歴史を紡いできた玉乃光酒造。その文化や価値は、最新のテクノロジーをもってしても生み出すことはできません。比類なき日本酒の文化を未来へと継承していくことは、現代を生きる私たちの使命だと考えています。
この度の玉乃光酒造との事業提携を通じ、我々が築き上げてきたクリエーターネットワークを活用し、日本酒の新たな価値を創造する「350×プロジェクト」を始動します。伝統と革新が響き合う新しい取り組みにご期待ください。
「伝統的酒造り」を継続してきた玉乃光酒造の酒造りを再定義し、新たに生まれた日本酒「350+(プラス)」。
製法について
350×プロジェクトの軸となる日本酒『350+』は、350年の歴史を持つ、玉乃光酒造が継続的に取り組んできたユネスコ無形文化遺産に登録された手造りによる伝統的酒造りで生み出されています。
原料について
原料は米と水だけ。米は、有機農法で栽培された酒米を100%使用します。第一弾は岡山県の契約農家が栽培した雄町を採用しました。水は「日本名水百選」のひとつにも選ばれた京都・伏見の御香水(ふしみのごこうすい)と同水脈の伏流水を使用しています。
<有機農家コメント>
有機農家 岡本邦宏
「雄町を育てるのは難しいですよ。背が高くて倒れやすいし、稲穂が長く垂れ下がっているので機械で刈り取るのもほかの品種ほど容易ではありません。有機はひたすら雑草を取り続けなくてはいけないので手間もすごくかかります。でも、羽場社長と話しているうちにチャレンジしてみようと思ったんです。うちでは多くの品種の米を育てていますが、今のところ完全な有機栽培で取り組んでいるのは玉乃光さんの雄町だけ。使っている肥料はJAS認証されている有機肥料のみです。栽培の経験を積んで自分なりのノウハウが出来てきたので、今後はクオリティを上げながら少しずつ生産量を増やしていくのが理想ですね。」
醸造について
「伝統的酒造り」を守り続ける玉乃光酒造の若手醸造家がクリエイティビティを発揮して醸造しました。今後、350×プロジェクトのために1年に2回特別醸造を行っていきます。毎回異なる醸造家がそれぞれのクリエイティビティを発揮して唯一無二の日本酒を醸造します。
<醸造家コメント>
玉乃光酒造醸造家 安藤宏
「玉乃光酒造は、原料米には雄町、酵母は協会901号酵母を用いたお酒を得意とします。今回「日本酒を愛でる。」というコンセプトを与えられたので、あえて玉乃光が得意とする原料と同じ原料を用い、造り方により同じものを使用しても全く違うものができるという面白さを感じてもらいたいという想いで醸造しました。
上槽直後は、酢酸イソアミルの香り、やや酸味を感じ、すっきりとした味わいに仕上がったと思います。もう少し甘味を残したかったのが心残りなので、次回チャンスがもらえれば、次はもっと901号酵母の発酵力を信じ、勇気をもって早めに降温するといったことを心がけたいです。」
「350×(カケル)プロジェクト」は、第一弾は、国内外で活躍する多様なジャンルとコラボレーションを展開。
■プロジェクト概要
前述、プロジェクト背景にあるように酒離れや酒類の選択肢が多様化し、日本酒市場が縮小する現在、より多くの日本酒の方に日本酒を触れてもらうため、多様なクリエイター国内3名、海外3名の計6名のクリエイターとコラボレーションしました。
国内のクリエイターでは、現代美術作家、ピクセルアーティスト・ゲームクリエイター・イラストレーターの3名、海外のクリエイターでは、タイ・インドネシア・台湾のイラストレーター、デザイナー、アーティストの3名とコラボレーションし、日本酒という日本伝統文化をクリエイターと共に成長させていきます。
■クリエイター紹介
<参加クリエイターコメント>
・ムネ アツシ
日本の昔話を鮮やかな和モチーフで再解釈したアート「をとぎ」を制作・発信する大阪在住のアーティストです。
<作品コンセプト>
伝統的な酒造りの工程を描いたこの作品は、玉乃光の歴史と技術を深く感じさせます。左右には熊野速玉大社と酒米の稲穂が描かれ、中心には玉乃光を象徴する光輪のロゴと日本酒を楽しむ人々の姿が。古今を繋ぐ技術とスピリッツが、僕の解釈を通してひとつの作品に昇華しました。
<クリエイターコメント>
この度は素敵なプロジェクトに参加させていただきありがとうございます。今回は資料のひとつとして玉乃光のお酒を飲みながら作品と向き合っていました。ですがつい美味しくて飲みすぎてしまい、酔っ払ってなかなか制作が進みませんでした。でもすごいですよね!どんなに飲んでも全然二日酔いにならないのですから!
・たかくらかずき
1987年生まれ。デジタル表現を用い東洋思想やキャラクターマトリクスをテーマにした作品を国内外で発表しています。
<作品コンセプト>
観音菩薩からインスピレーションを受け、ピクセルアートでキャラクターを描きました。伝統的な雅さとデジタルの新しさが融合したデザインで、新しい日本酒にぴったりのアートワークを目指しました。
<クリエイターコメント>
伝統を大切にしながらも新しいことに挑戦するこのプロジェクトの姿勢を応援しています。アートにおいても、歴史へのリスペクトと新たな挑戦を同時に行うことが最も重要な価値だと考えています。それはあらゆるものづくりに共通することなのではないでしょうか。
・堀田 昇
コナミやセガで経験を積み、グランディング設立に参画後、2019年にCORE8incを設立。アートとゲームの融合を目指しています。
<作品コンセプト>
日本神話を基にしたゲームタイトル『TWIN SOULS』は、アートとゲームの融合を追求した作品です。浮世絵などからインスピレーションを得て、独自のアートスタイルで日本の神話や美を表現し、新たな世界観を作り上げました。
<クリエイターコメント>
350年にわたって継承され、研ぎ澄まされた酒蔵の匠の技から生まれる日本酒と、日本神話をモチーフにしたゲーム。このプロジェクトを通じて、コラボレーションし、新たな作品として生まれ変わるのを楽しみにしています。
・Lili Tae
バンコク拠点のアーティスト。奇妙な物語や夢から得た記憶を鮮やかな色彩と滑らかな筆致で表現しています。
<作品コンセプト>
このイラストは、杜氏の酒造りに対する価値観と精神を具現化しています。中心には、酒米の一粒一粒に宿る「真白」からインスピレーションを得た純白の玉を中心に咲く花が描かれ、花びらは波の流れを模して、酒造りに携わる人々や工程を象徴しています。太陽に照らされた空の下、遠くに自由に飛ぶ鳥が描かれ、これは最高品質の日本酒を生み出す良質な田んぼと原料を象徴しています。
<クリエイターコメント>
これはとても楽しく興味深いプロジェクトだ!今後もこのようなコラボレーションが増えることを期待しています!
・Abwu
台湾のイラストレーターで、地域文化や自己実現を探求しつつ、イラストやデザインを通じて地域社会と関わるビジュアルアーティストです。
<作品コンセプト>
ある朝、山で偶然見た花火に驚き、その輝きが玉乃光の酒と重なりました。日本酒は、思い出や土地の風味を感じさせ、熱燗でリラックスできるひとときを提供してくれます。京都で受け継がれた文化と職人技に敬意を抱きつつ、米を使った酒が再び注目される台湾の動向にも心をひかれます。
<クリエイターコメント>
このアートプロジェクトに参加できて驚きと感謝でいっぱいです。玉乃光は350年以上の歴史を誇り、新たな世代に日本酒の価値を伝え続けています。このプロジェクトを通じて、日本酒が持つ土地の味や思い出を感じながら、花火や自然の風景などを表現したいと考えています。
・Ardneks
インドネシアのイラストレーターで、音楽、異文化、サイケデリックな色彩、銀河の神々などを融合。2013年にParaiso Graficaを設立し、世界中のミュージシャンとコラボ。
<作品コンセプト>
作品のタイトルは『雲の向こう』。ある女性が地元の居酒屋で飲んだ後、家に向かって歩いていると、かすかなジャズ・トランペットのメロディが聞こえてくる。どんどん大きくなるその音を追おうと、彼女は通りをさまよい、気がつくと雲の上にいた。
<クリエイターコメント>
本当に素晴らしいプロジェクトです。この美しい製品を作り上げているすべての日本酒メーカーの努力の結晶が、世界中の若い層から年配の層まで、新たな形で幅広い層に再び紹介されることを心から願っています。
■12月13日にプロジェクト発足記念イベントを開催!
クリエイターとともに造る日本酒「350×(カケル)プロジェクト」
2024年12月13日、玉乃光酒造の新たな挑戦をお披露目する記念イベントを開催します。
「日本酒のある暮らしをもっと豊かに」を合言葉に、ユネスコ無形文化遺産登録をきっかけに始まったこのプロジェクト。真っ白なキャンバスのようなボトル「350×(カケル)」には、有機米を使った日本酒と、クリエイターたちとの斬新なコラボレーションが詰まっています。
さらに、玉乃光酒造は京都のゲーム・コンテンツ制作会社「株式会社Sleleton Crew Studio」との共同事業により、日本酒の新たな可能性を広げる新しい酒造りに挑戦。これからの未来に向けた「日本酒の進化」を感じる瞬間をお楽しみいただけます。
この特別なお披露目イベントは、渋谷の『404 Not Found』で開催。
新しい日本酒の世界が渋谷から始まります。皆さまのご来場を、心よりお待ちしております。
~クリエイターとともに造る日本酒「350×(カケル)プロジェクト」~
・日時:2024年12月13日(金)14時〜17時
・内容:トークセッション、コンセプト紹介、新商品:350+の試飲 等
・参加費用:入場無料
・参加申し込み方法:tamanohikari@otoiawase.jp へメールください。
11時から404Kitchenにて、酒粕・酒米おにぎりをお酒と共に楽しむお店を開店予定。
※売り切れ次第、終了となります。
・会場
404 Not Found / 404 Kitchen
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町1-4 Shibuya Sakura Stage SHIBUYA SIDE 4F
JR山手線「渋谷駅」より新南改札を出て徒歩3分
●350×プロジェクトサイト
プロジェクトの詳細は下記URLのプロジェクト特別サイトよりご確認ください。
【商品について】
● 商品名:350+
原材料名:米(岡山県産)、米こうじ(岡山県産米)
原料米品種:雄町 100%
アルコール分:15%
容量:720mL
販売価格:5,500円(税込)
発売日:2024年12月13日(金)
販売数量:300本限定
購入方法:
・350×プロジェクトサイト(https://350.tamanohikari.co.jp/)
・玉乃光酒造アンテナショップ「純米酒粕 玉乃光」(https://sakekasu.tamanohikari.co.jp/)※店頭にて販売
● 商品名:350×
原材料名:米(岡山県産)、米こうじ(岡山県産米)
原料米品種:雄町100%
アルコール分:15%
容量:720mL
販売価格:5,500円(税込)
発売日:2024年12月13日(金)
販売数量:1,800本限定(各300本×6種)
購入方法:
・350×プロジェクトサイト(https://350.tamanohikari.co.jp/)
・玉乃光酒造アンテナショップ「純米酒粕玉乃光」(https://sakekasu.tamanohikari.co.jp/)※店頭にて販売
アーティストコラボレーション
・ムネ アツシ(日本)
・たかくらかずき(日本)
・堀田 昇(日本)
・Lili Tae(タイ)
・Abwu(台湾)
・Ardneks(インドネシア)
【玉乃光酒造について】
延宝元年(1673年)に和歌山で酒づくりをはじめ、14代続く京都・伏見の酒蔵。玉乃光の日本酒はすべて、アルコールを添加しない米100%の純米吟醸と純米大吟醸。原料となる酒米は契約農家と取引し、自社にある精米所にて自分たちで責任を持って丁寧に磨きます。米は甑(こしき)で蒸し、麹も手づくり。ひとつひとつ心を込めてお酒造りに向き合うのは、よい酒を造り、届けたいから。「純米酒」という日本の誇るべき伝統を復活させた半世紀前の蔵人たちの想いを引き継ぎ、これからも守り続けます。
玉乃光酒造株式会社
代表取締役: 羽場洋介
本社所在地:〒612-8066 京都市伏見区東堺町545-2
TEL:075-611-5000(代表)
MAIL:tamanohikari@otoiawase.jp
玉乃光酒造HP:https://tamanohikari.co.jp/
玉乃光酒造オンラインショップ:https://ec.tamanohikari.co.jp/
【Skeleton Crew Studioについて】
『ゲームで世界に橋をかける』をテーマに、ゲーム開発を中心にゲームで培った技術をAR・VRなどを産業分野など様々な分野に活用し、日常に浸透させるために挑戦しています。世界各国(日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、ニュージーランド、中国、フィリピンなど)から才能と技術が集結し、ゲーム開発技術を核に、VRコンテンツ、ARコンテンツ、スマホアプリ、ウェブ、インタラクティブコンテンツ、プロジェクションマッピングなど幅広い分野の開発しています。2021年1月には2作目となる自社開発ゲーム『Olija』を世界同時発売。2018年厦門国際アニメマンガフェスティバル『創造未来ゲームコンテスト』で銀賞を受賞。2021年『Valencia Indie Summit’21』で「Best Console Indie Game」「Best Design」を受賞2022年度 第4回京都デジタルアミューズメントアワード『ゲーム・インタラクティブ 部門』を受賞。2023年度 「はばたく中小企業・小規模事業者300社」京都唯一のDX部門での選定を受ける。京都で国際的インディーゲームイベント『BitSummit』の主催・運営、昨年は初のオンライン開催を実施、ゲーム開発以外でもリアル、オンラインのセミナー、展示会の企画運営、行政・企業等のイベントへの協力、登壇、教育など活動は多岐に渡り、業界発展に寄与できるよう日々活動しています。
株式会社 Skeleton Crew Studio
代表取締役:村上雅彦
本社所在地:〒604-8206 京都市中京区町頭町110
TEL:075-745-5171(代表)
MAIL:info@skeletoncrew.co.jp
Skeleton Crew Studio HP:https://skeletoncrew.co.jp/
◆お問合せ先
玉乃光酒造株式会社
〒612-8066 京都市伏見区東堺町545-2
TEL:075-611-5000(代表)
MAIL:tamanohikari@otoiawase.jp